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当校が選ばれる理由

akamonlabの英語教育

英語を学習するということ

 当たり前のことなのに、実は深いところで認識されていないことが、英語学習をするということは、私たち日本人にとっては日常的に使われていない外国語を習得しようとすることだ、ということです。
日常的に使われていない言語を習得するためには、語彙を覚え、文法を学んで文の構造を理解し、その外国語を耳で聞いて、聞こえたことを正確に自分の力で声を発して再生してみる、という訓練が絶対に必要です。
 そしてこういったものの学習は、一般的にはあまり楽しいとは言えない、いや、むしろ大抵の人達にとって、苦痛とも言えるものではないでしょうか。意を決して今度こそ単語を覚えよう、と始めても、何かの拍子に途絶えてしまう、自分は覚えるのが苦手だ、と諦めてしまう、何かもっと手っ取り早い方法、楽な方法はないものかとひたすら探しまわる、などの経験に思い当たる方も多いのでないかと思います。
 実は残念ながら、外国語の習得に手っ取り早い方法はありませんが、こういった学習を正しい方向に導き、習得を管理してくれる良いシステムと管理者がいれば乗り越えることが出来ます。当塾では、語彙、文法、読解、聴解、さらに必要に応じた作文力、全ての面を一人一人細かく丁寧に指導、管理しています。

大学受験を目標にした英語学習

受験英語はダメだ、大学に合格しても英語の実力はついていない、など受験英語を巡る批判は昔からずっとありました。
果たして本当に大学受験を目標に英語学習をしても、本質的な英語の力はつかないのでしょうか。
そんなことは絶対にありません。ただし、外国語を習得するための正しい勉強方法によって英語を身につけなければ、大学受験という難関を越えるために割く英語学習の多大な時間と労力が無駄になってしまいます。
よく巷で言われている、「単語なんか分らなくっても大丈夫。周りから推測しよう。文全体を大きくとらえて、細かいことにこだわらずに読み飛ばそう。」というのは、まるでダメです。単語が分らなくても推測できる、とか、文全体を大きくとらえることができるようになるのは、最低でも受験に必要と言われている単語、熟語を覚えた上でのことです。いわんや、キーワードを追いかけて斜め読み、などというのは自分がゆっくり精読して理解できる文章のレベルよりかなり低いレベルのものです。
大学受験に限らずあらゆる年齢の英語学習者に言いたいのは、単語、熟語の習得なくしては、英語はできるようにならない、ということです。
そしてタイムリミットのある大学受験こそ、この限りなく苦痛である語彙習得を行なう絶好のチャンスです。
当塾では、週1度の授業をハードルに徹底した語彙習得管理を行なっています。入塾したばかりの生徒達は、当初は「覚えられない」「時間がない」など様々なことを言っていますが、必ずやってもらいます。そして、時が経つうちに、「単語は楽になったけど熟語が覚えられない」という発言に変わり、高校3年の夏休みを終えるころには、ほとんどの生徒が「結局、単語・熟語ですね」と言います。
文法力の習得も同じです。大学受験というタイムリミットとプレッシャーは、一般的な英語を理解していく上では生涯困らない文法力をつけてくれます。しかし、この技能も簡単には習得できません。当塾では学校より速いペースで文法を進めていきますので、個人差はありますが高校1年生で入塾した場合、8〜12ヶ月で高校文法の全範囲を終わります。そこで生徒達から聞こえてくるのは、「文法の全範囲が終わったのに、何も覚えていない」という言葉です。・・・当然です。世界の様々な言語の中で英文法は交通整理が良くできていて比較的シンプルですが、それでも、一通りやったら習得できるというものではありません。それだからこそ、速いペースで1周目を終わらせるのです。実際のところ大学受験に至るまで、高校何年生で入塾しても、全範囲をほぼ全員7〜10周はやらせます。平均的に5〜6周してはじめて、読解の中でも力を発揮することが出来ます。

音声に対する認識不足

高校生になって入塾する生徒のほとんどが、音声を基軸にした英語教育を受けてきていないのが現状です。中高一貫の難関私立に通っていても、公立のトップ高校に通っていても、たいていの生徒は入塾当初スラスラと音読することができません。「高校入試で英語は高得点だったけれど、リスニングは苦手です」という生徒がほとんどです。受験が迫っている学年でやってくる生徒の悩みは「読むのが遅くて、問題をやり終えることができない」です。
最大の原因は、そもそも言語の教育は音声から、という認識が一般には薄いからでしょう。英語でコミュニケーションがとれることが大切だ、一体どうしたら英語が喋れるようになるのだろう、文科省も世間もあの手この手を模索している今日でも、「言語というものは文字より以前に音が存在する」という事実を深く考えていないため、本来あるべき姿で外国語である英語を習得できないのです。
音声によって培われる言語運用力はすぐには成果として現れません。半年、一年と続けるうちに身体の中に新しい言語の体系が組み込まれていくのです。
当塾では、毎週の授業の読解指導の基本は、まず音声聴くこと、そして個別指導でリピートによる音読から入ります。(慣れてきたら、ディクテーションもやります。)その後、音声の流れ通り、つまり文を英語の語順通りに日本語に置換えていく訓練を一人一人毎回行ないます。(この段階で必ず文構造、品詞の機能の説明、日本語の構造との対比説明などもします。)1週間後の授業で音を使ったフレーズ毎のリピート、日本語訳の組立の確認、2週間後の授業でシャドウイングにより習熟度を確認するという形をとっているため、生徒達は自宅での英語の勉強として音声を聴かざるを得ない、という状況を作っています。
語彙の暗記や文法学習のように、次の日にテストをしたらすぐに何点がとれた、という計り方ができないため音読、音聴の大切さを生徒に理解してもらうのは大変ですが、このトレーニングを積むことによって確実に、言語としての英語の習得が可能になり、読解のスピードと正確さ、リスニング力、英作文の力、更には話す力がつきます。
いまどき、学校でもフレーズ毎のリピートと訳、というのを行なっているところが多いようですが、フレーズ毎の区切りをつけて訳を下に書かれたプリントを渡されても、生徒は教師の目的通りにはやり方を習得できていないようです。このような訓練は、やり方を十分に心得ている専門家がかなりの少人数を相手に指導しない限り、目的達成は不可能です。

英検・ TOEICについて

中学校の間は主に英検、高校になるとTOEIC対策をしてくれますか、とよく言われます。ここまで述べてきた毎週毎週の訓練をしていると、特に英検対策というものをしなくても、中学2年生の冬ごろまでに準2級が取れる生徒が大勢います。ただし、それは英検準2級のレベルとして定められている、高校の中盤までのカリキュラム内容を習得したから合格しているわけではありません。英検のそれぞれの級に対応するレベル(例えば、3級は中学のカリキュラム終了レベル、2級は高校のカリキュラム終了レベル等)よりも早い年齢で英検の級を取得する場合は、リスニングで高得点を取っている場合がほとんどです。このため、当塾では中学生に対して2級取得のための指導や特別授業は一切行ないません。高校で学習するカリキュラムをほとんど知らずに、形だけ2級をとっても意味がないからです。また、中高一貫校の生徒に、中学校3年間に高校終了までの語彙・文法範囲を詰め込むことも全くしません。受験の訓練のためだけにひたすら前倒しにドリルだけやっても本当の意味での大人のレベルの英語は身に付かないからです。
TOEICについては高校生が受けるということ自体、ふさわしいテストだとは思いませんが(高校生の生活から見るとTOEIC BRIDGEが適しています)、生徒の中には、特にTOEIC対策はせずに、当塾での毎週普段の指導を受けたことで、高校2年の終わりごろに、850点近く得点する人もいます。大学受験を終えた生徒は、大学で入学時にクラス分け等の目的でTOEICを受けさせられることが多いようですが、かなりの生徒が600点前後のスコアを出しています。
当塾の方針としましては、大学受験とその先を考えた英語教育を目指していますので、その中で無理なく取得できる級やスコアをとれれば良いと思っています。

大切な国語力〜小学校から英語教育を導入することについて

英語の語彙を習得し、文法を学び、音によるトレーニング、文章の展開のセオリー、入試問題の解法テクニックなど全て指導しても、大きなネックになるのは、日本語の言語運用能力です。
英語を指導しながらつくづく思うことは、年を追う毎に生徒達が本を読まなくなっているということです。これは、英語だけでなく、他教科、例えば社会科の参考書が読めない、数学や物理の問題が理解できない、というレベルまで広がってきています。そして、この日本語運用能力というものが、特に文系型の受験科目を選んだ場合、非常に大切な能力になってきます。
英語の音声を毎日聴いて毎日文章を読むことは英語が出来るようになるための鍵であることと同じで、日本語も積極的に高い質の文章にたくさん触れる経験をしないと国語力は育っていきません。
社会のグローバル化が進む中で、早期の英語教育ばかりが叫ばれていますが、日本人としてこの国で生まれ育っている以上、思考の基本は日本語です。従って日本語のちからイコール考えられる力、というものになります。公用語として存在していない限り、私たち日本人が英語で全てのことを執り行うようになることはありません。小学校での英語の導入学年がどんどん低学年化していっていますが、指導する側が、英語と日本語を熟知していない限り、英語教育はおろか、国語運用力にも限界が生じてくるのではないかと危惧しています。
既に本を読まずに大きくなってしまった高校生達は、「国語ができないんです」と嘆きますが、大学受験は衰えている国語力をアップする最大のチャンスです。諦めずに勉強して、大学生になる前にちゃんと日本語を操れるようになりましょう。それこそが将来進んでいく学問の世界に不可欠な能力です。

多読・多聴の勧め

受験や学校の成績の科目として考えると、英語にばかりたくさん時間を割くことは要求できませんが、言語として英語を身体に浸透させるもう一つの良い方法は、分りやすく楽しく読めるものを多読する、ということです。音声付きのテキストを聞き流すのもよいですし、好きなDVDを字幕付きで見るのも良いと思います。とにかく触れている時間が長ければ長いほど、英語は言葉として自然な形で身に付きます。
昨今は様々な英語学習方法が謳われ、多読中心で語彙や文法もその中で感覚的に身につけていくやり方もありますが、タイムリミットのある受験生としては、そこまでたくさんの時間を易しいものを大量に読むことに費やすことはできません。日本語という母語媒体も上手に使って、単語暗記や文法知識などはガッツリトレーニングで詰め込んでしまった方が精神年齢に合った読み物のレベルに速く到達できます。多読や多聴は日々の習慣として(また、大学受験が終わった後も続ける習慣として)気楽に取り入れられる範囲でやっていくとよいのではないでしょうか。
当塾では、問題を解く、とか試験をクリアするといったこととは離れて、なるべくたくさんの英語の文章に触れてもらえるように、関心のある生徒には多読指導を行なっています。

大学受験までの流れ

入塾してまず取りかかってもらうことは、単語・熟語の暗記、文法の習得、そして音読・音聴を伴った解釈のトレーニングです。大学受験を乗り切るために身につけなければならない英単語・熟語・文法の習得に割かなければいけない時間と労力はかなりのものなので、これをいかに早く楽な状態に持っていくかということが、最終的に後で他の教科にどれだけ時間を割けるかを大きく左右することになります。理系ではたくさんの時間を受験の年の夏以降、数学の問題演習と化学などの暗記に、文系では社会の暗記に、出来る限り時間をとりたくなります。そのときに、このような英語の暗記が進んでいないと様々な科目をバランスよく仕上げることは難しくなります。当塾では、毎週の授業でそれぞれが決められた量の単語・熟語・文法のチェックを必ず行なって進めていきます。
これと並行して必ずやっていくのは、音読・ディクテーション・文構造解説などを伴った読解指導です。読解のスピードやリスニングの力は一朝一夕には身に付きません。しかし、一回一回の授業で行なうことと家での課題を毎週こなしていくことで、確実に出来るようになります。
これらの言わば英語の基礎体力作りをしている間は難関入試問題レベルの英文解釈の指導は基本的には行ないません。(生徒が学校の課題などでとても困っている時は、相談に乗って、必要に応じてお手伝いしますが。)
実際のところ、しっかりした英語の土台が出来上がる前に、文構造が複雑すぎるものや内容が難しすぎるものをやっても、自力でそのようなものができる力には結びつかないからです。
ただし、外国語習得には読解の量というものが必要です。これについては、中学生と高校1・2年生は学校のリーディングの教科書を完訳するように促しています。(中学生に関しては、塾の授業中に教科書を訳すことで、正しい英文の構造の理解を指導しています。)高校2年の冬以降は、基礎のトレーニングをうまく回しながら読解の問題集を渡し、受験までに7〜10冊やってもらいます。
大学受験生に関しては、週2回の授業になります。このうち1回はこれまで通りのトレーニングと、必要に応じて追加の英文解釈指導、大意要約の指導、英作文の指導を行い、もう1回は、志望校だけでなく様々な大学の過去問をやりながら、英語の文章の論理構造や設問の解き方を指導します。入試で出される英語の総語彙数は年々増えるばかりです。この授業では各段落が文章のなかで果たす役割を解説し、大量の英文を読みこなす力を養います。また、12月はセンター試験にむけての最終仕上げもします。
このような指導を行なっていくと、大抵の場合、受験の年の11月ごろから大量の英文を読みこなさなければならない大学の問題でも、英語にばかり学習時間を割くということ無く、自力でコンスタントに解くことができるようになり、他の教科を詰めていくことに時間を割けるようになります。

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