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【東大理一】東京大学理科一類:二次試験対策

東大理一二次試験の全貌――5教科それぞれが問うもの、受験生が直面する思考の深さ

はじめに

早稲田の入試が終わり難関理系私立大の受験もあらかた終了しました。そしていよいよ国公立二次試験まであと一週間となりました!今回は東大受験についてスポットを当てていきます。
共通テストで一定の基礎学力を示したうえで、二次試験では「どれだけ深く考え、それを的確に表現できるか」が問われます。数学・英語・物理・化学・国語という5教科すべてにおいて、暗記だけでは太刀打ちできない「思考のプロセス」が評価の中心に据えられているのです。


トップオブジャパン

東大理一 二次試験の全体像

東京大学の入試制度では、共通テストと二次試験の合計点で合否が判定されます。理科一類の場合、二次試験の配点が圧倒的に大きく、数学・理科(物理・化学)・英語・国語の4教科5科目が課されます。※理科は生物と地学も選択可能

東大二次試験の最大の特徴は、単なる知識の再生ではなく、思考力・論理的な記述力・問題解決能力が重視される点にあります。どの科目も選択式ではなく記述式が中心で、解答に至る過程や論理の展開が採点対象となります。共通テストが基礎的な知識の定着を測るのに対し、二次試験は「初見の問題に対してどう考え、どう表現するか」という高次の能力を見極める場と位置づけられています。

また、理系学部志望者であっても国語が課される点は、東大入試の大きな特色です。これは、理系の研究や技術開発においても、論理的な読解力や文章表現力が不可欠であるという東京大学の教育方針の表れと言えるでしょう。


数学

東大数学は、多くの受験生が「最も差がつく科目」として意識する存在です。試験時間150分で大問6題が出題され、各問題は単なる計算や公式の適用にとどまらず、証明や論理の組み立てが求められる構成になっています。

典型的な問題パターンとしては、微積分・確率・整数問題・図形(平面・空間)などが挙げられますが、東大数学の真骨頂は「見たことのない設定」から出発する問題が多い点にあります。問題文を読み解き、何を問われているのかを正確に把握し、既習の知識を組み合わせて解法を構築していく一連のプロセスが、解答用紙に記述される論理展開として評価されるのです。

さらに、東大数学では「答えだけでなく、なぜそうなるのかを説明する力」が重視されます。途中式や考え方の筋道が不明瞭だと、たとえ最終的な数値が合っていても部分点が伸びないこともあります。逆に、完答できなくても論理的に正しい方針を示せていれば一定の評価を得られる設計になっています。

受験生の多くは、この「書き方」の面で苦労します。高校までの定期試験では答えが合えば○がもらえることも多いですが、東大では「なぜその式変形をしたのか」「どの定理を使ったのか」を明示することが求められるからです。

余談ですが東大は理系の場合初日の国語と数学の間は約 3 時間も休み時間があります。長すぎるわ、一回帰れるぞ。下手したら休み時間で試験終わる大学もあるぞ!(
11:10国語終了→14:00~数学)ま、この時間を有効活用しましょう。昼ご飯を食べて血糖値上昇で眠くなったら寝ててもいいくらいの余裕があります。( ˘ω˘ )スヤァ…


 

英語

東大二次試験の英語は、試験時間120分で大問5題程度が出題されます。その構成は長文読解・英文和訳・和文英訳・自由英作文・リスニングなど多岐にわたり、英語の4技能を総合的に測る設計になっています。

特筆すべきは、長文のテーマが学術的・抽象的である点です。科学論、哲学、社会学、歴史など幅広い分野から題材が選ばれ、単語や文法の知識だけでは太刀打ちできない「文章全体の論理構造を把握する力」が試されます。設問も「下線部の内容を80字程度の日本語で説明しなさい」といった形式が多く、英文の表面的な意味だけでなく、筆者の意図や文脈の流れを正確に読み取ることが求められます。

また、和文英訳や自由英作文では、日本語の微妙なニュアンスを英語で的確に表現する能力が問われます。直訳では通じない場合も多く、文脈に応じた語彙選択や構文の工夫が必要です。東大英語は「英語を使って考え、表現する力」を重視しており、理系学部志望者にとっても、英語は単なる得点源ではなく、論理的思考を言語化する訓練の場となっています。

リスニング問題も、単純な聞き取りではなく、話の要旨をまとめたり、図表と照らし合わせて情報を整理したりする形式が採られることがあります。英語という科目全体を通じて、情報を正確に理解し、それを再構成して伝える力が評価されているのです。

東大受験においては英語が一番最後の受験になっているのでそこまで体力が残っているか、脳が疲弊しきっていないかも試されます。ご親切に試験日が2日に分かれているので若い諸君らは大丈夫だと思いますが


 

物理

東大理一の二次試験では、物理と化学の2科目を合わせて150分の試験時間が設定されています。物理は大問3題程度で構成され、力学・電磁気学・熱力学・波動・原子物理の各分野から出題されます。

東大物理の最大の特徴は、現象を物理的にモデル化し、それを数式で表現して論理的に解いていくプロセスが重視される点です。問題文には実験装置の図や複雑な状況設定が示されることが多く、受験生はまず「何が起きているのか」を正確に把握する必要があります。そのうえで、運動方程式やエネルギー保存則などの基本法則を適用し、計算を通じて結論を導き出します。

途中式の書き方も重要です。東大物理では、図を描いて状況を整理することや、単位を明示すること、物理量の定義を明確にすることが求められます。計算ミスを防ぐだけでなく、採点者に「この受験生は現象を正しく理解している」と伝えるためです。

また、東大物理には「教科書の典型問題とは一線を画す初見問題」が出題されることもあります。見慣れない設定に直面したとき、どう基本原理に立ち返り、どう論理を組み立てるかに受験生の思考力の真価が問われます。それでも高校物理を逸脱した問題は出してこないあたり、さすが日本一の大学、東大です。完全に解ききれなくても、方針が正しければ部分点が得られる設計になっているため、諦めずに論理を追う姿勢が大切です。

東大の理科は2科目で150分です。長い…休み時間が長いんだから理科2科目の間にも休み時間くれればいいのにね。ちなみに人間の集中力の維持は90分が限界と言われています。でも連続して150分ということにメリットもあります。それは理科の時間配分を好きにしていいということ。例えば物理を60分で片付けて、90分化学に使うなんてこともできちゃいます。実際化学は重いので物理の時間をいかに圧縮できるかが東大合格を手繰り寄せる一手となるでしょう。


 

化学

化学も物理と同じく150分の試験時間内で解答します。大問3題程度が出題され、理論化学・無機化学・有機化学の各分野がバランスよく含まれます。

東大化学の特徴は、計算問題と記述問題が巧みに組み合わされている点です。例えば、化学平衡や酸化還元反応の計算では、単に数値を求めるだけでなく、「なぜこの反応が進むのか」「どの物質が生成するのか」といった理由を記述させる設問が付随することがあります。化学式や化学用語を正確に使いこなし、現象の背後にある原理を説明する力が求められるのです。

無機化学では、元素の性質や反応の色・沈殿の生成など、知識の正確さが問われます。ただし、丸暗記だけでは不十分で、「なぜその元素がそういう性質を持つのか」という理論的背景を理解していることが望ましいです。有機化学では、構造決定や合成経路の推定が頻出テーマであり、与えられた情報から論理的に構造を絞り込んでいくプロセスが評価されます。

東大化学は、理論と実践のバランス感覚を測る科目と言えるでしょう。計算の精度と速さ、そして化学的思考の深さの両方が求められるため、受験生にとっては物理とは異なる種類の挑戦となります。

前述の通り理科は合わせて150分、例年化学の方が時間がかかることが見込まれるので化学に時間を割きましょう。ただ当然年によって易化、難化はあります。先に化学に時間を割きすぎると物理で時間が足りなくなるなんてことも、人によりますが物理を先に片付ける方が得策になるかもしれません。(自分のやり方を信じよう)



生物・地学に関しては選択者が少ないため割愛します。

国語(理系受験生に求められる読解力)

東大入試のトップバッターを飾る国語。理系学部を志望する受験生にとって、国語はしばしば「軽視されがち」な科目ですが、東大理一の二次試験では国語が80点あります。文系との数学と配点が逆になったかっこうです 。試験時間は100分で、現代文と古典(古文・漢文)が出題されます。

東大国語の現代文は、評論文や哲学的な文章が多く、抽象的な概念を正確に読み解く力が試されます。設問は記述式が中心で、「筆者の主張を80字以内でまとめなさい」「下線部の理由を説明しなさい」といった形式が典型的です。理系受験生にとっても、この種の読解訓練は、科学論文を読んだり研究発表を理解したりする際の基礎となります。

古文・漢文では、文法や句法の知識に加えて、文脈を踏まえた内容理解が求められます。単語の意味を知っているだけでは不十分で、登場人物の心情や時代背景を考慮しながら読み進める必要があります。

国語は、数学や理科と比べて「正解が一つに定まらない」印象を持たれることもありますが、東大国語の採点基準は明確で、論理的に筋道の通った記述には相応の評価が与えられます。

配点は文系より低いですが東大においては理系学部志望者にとっても、国語は決して軽視できない科目なのです。
 


 

まとめ

東大理科一類の二次試験は、5教科すべてにおいて思考力・論理性・表現力が問われるます。数学では証明と論理展開、英語では読解と記述、物理では現象の理解と数式化、化学では理論と計算のバランス、国語では抽象的文章の読解

それぞれの科目が異なる角度から受験生の能力を測ります。どの科目も「暗記だけでは通用しない」設計になっており、日々の学びの積み重ねと、問題に向き合う姿勢が試される入試と言えるでしょう。


 



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