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2026年 共通テスト難化─文系理系ともおおよそ合計点30点低下の傾向
2026年 共通テスト難化─文系理系ともおおよそ合計点30点低下の傾向
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2026年共通テストにおける難化の全体像
2026年度の共通テストにおいて観測された最大の特徴は、複数の主要科目で同時に大幅な難化が生じたことです。これにより、例年以上の得点調整や判定基準の変動が予測される事態となっています。
主要科目の平均点低下とその要因
科目別の分析によれば、国語では複数の文章を組み合わせた形式の複雑化が、物理では高度な思考力を要する設問の増加が、それぞれ平均点を押し下げたと見られています。また、「情報」においては、新課程への移行に伴う設問構成の変化が、受験生の予測を上回る難易度となった形です。これらの科目が軒並み10点以上の低下を記録したことで、文理を問わず多くの受験生の点が、前年比で大幅に減少しました。
設問構成と採点への影響
今回の難化は、単純な知識の欠如によるものだけでなく、マーク式でありながら「複数の正解を選ばせる」あるいは「思考のプロセスを問う」設問の増加が寄与していると考えられます。記述式に近い思考力が求められる設問構成へのシフトは、部分的な理解では得点に結びつかないという、共通テスト特有の厳しさを浮き彫りにしました。
共通テストの「解き直し」が持つ価値
試験終了後、多くの受験生が向き合うことになる自己採点と解き直しですが、その意味合いは科目特性によって構造的に異なります。
文系科目・暗記系科目における分析価値
地歴・公民や国語などの文系科目、および暗記の比重が高い分野については、「なぜ間違えたのか」という解答プロセスの作り直しが、知識の欠落や論理的思考の癖を可視化する情報として高い価値を持つことが観察されます。これらの科目は、共通テストの形式が二次試験や私立大入試の基礎体力と密接に結びついているため、分析を通じて自身の弱点を特定することが、その後の学習の質に変容をもたらします。
数理系科目における相対的価値の変動
一方で、数学や理科(特に物理・化学)においては、共通テスト特有の誘導形式や時間制限、マーク式特有の計算処理が、個別学力試験(二次試験)の形式と大きく乖離している場合があります。そのため、出願予定の大学と出題傾向が著しく異なる場合、共通テスト直後に膨大な時間を割いて解き直しを行うことの相対的価値は、文系科目に比べて低下する傾向にあります。特に難化した年においては、共通テスト特有の難解さに翻弄されるよりも、二次試験に向けた記述力の向上に力を割きましょう。
難化が出願判断へ与える構造的影響
得点の下落は、受験生の出願戦略を規定する物理的な制約となります。ここでは、国公立大学を中心とした出願構造の変容を整理します。
「足切り」という第一次分岐点
超難関国公立大学を志望する場合、共通テストの得点が「第一段階選抜(足切り)」を通過できるかどうかが、出願における最初の、そして決定的な分岐点となります。平均点が30点近く下がった2026年度においては、例年のボーダーラインをそのまま適用することはできません。しかし、大学側が設定する倍率に基づいた選抜構造自体は変わらないため、自己採点結果を市場全体の平均点低下と照らし合わせ、選抜ラインに残れるかを見極める作業が焦点となります。
二次試験の逆転可能性と浪人の許容度
足切りを通過できる見込みが立った場合、勝負の舞台は二次試験へと移ります。共通テストが難化し、受験生間の得点差が圧縮された場合、二次試験での評価が合否に与える相対的な重みが増すという構造的な逆転現象が起こり得ます。この際、受験生自身の「今年度での合格へのこだわり」や「浪人を許容できるかという環境的要因」が、出願の最終判断に強く影響を及ぼすことになります。
安全志向の強まりと下位国公立の倍率上昇
過去のデータが示す典型的なパターンとして、共通テストが大幅に難化した年は、受験生心理として安全志向が相対的に強まる傾向にあります。高得点層が慎重になり、志望校のランクを下げる「下方移動」が発生することで、中堅から下位の国公立大学において、例年以上の志願者増や倍率上昇、受験市場における典型的な反応の一つです。
共通テストの難化の大学受験全体への影響
共通テストの難化は、単一の大学の合否だけでなく、併願パターンを含む受験市場全体の流動性を高めます。
出願先の移動と中堅私大への影響
国公立志望者が共通テストで思うような得点を得られなかった場合、その影響は私立大学の出願数にも波及します。特に「共通テスト利用入試」での合格が難しくなった層が、一般入試へと流れ込むことで、中堅レベルの私立大学の受験者数が増加し、競争が激化する傾向が見られます。これは、国公立の出願先を安全圏に下げる動きと連動しており、市場全体が「より確実な合格」を求めて再編される動きと言えます。
過去の傾向に基づいた倍率変動
過去の難化年においても、地方国立大学の特定学部や、公立大学の倍率が突発的に跳ね上がる事象が確認されています。これは受験生が「共通テストの配点比率が低い大学」や「二次の逆転が狙いやすい大学」に集中するためであり、得点状況による出願先の偏りが、結果として特定の層における高倍率を生み出すという構造になっています。
終わりに
これまでは共通テストの貯金で逃げ切ることが可能だった層も、今年度は二次試験での得点力が問われる局面が増えることが予想されます。逆に言えば、共通テストで苦戦したとしても、二次試験の比重や配点構造を分析することで、まだ勝負の余地が残されているケースも少なくありません。
重要なのは、「平均点が下がった」という事実を、自身の得点力の欠如としてのみ捉えるのではなく、全体の構造的な変化として客観的に捉えることです。合否を分ける要因が、共通テストの「素点」から、相対的な「位置取り」と二次試験での「記述力」へとシフトしている現状を理解することが、今の受験生に求められる冷静な分析の視点と言えるでしょう。
(akamon lab) 2026年1月21日 19:40
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