HOME > akamon lab ブログ > 【理系大学受験】直前期に「絶対やってはいけない」12のNG行動

akamon lab ブログ

< 2026年度 今年は共通テストが難化する可能性が高い理由  |  一覧へ戻る  |  【文系大学受験】直前期に「絶対NG」な勉強法 >

【理系大学受験】直前期に「絶対やってはいけない」12のNG行動

少数精鋭個別指導学習塾 東京都世田谷区 大学受験 オンライン授業対応 akamon lab ブログ

【理系大学受験】直前期に「絶対やってはいけない」12のNG行動

はじめに

「あと1ヶ月あれば何ができるか」「このままで合格できるのか」——。入試直前期、理系の受験生はプレッシャーと戦っています。しかし、焦りからくる誤った行動は、今まで積み上げた実力を崩しかねません。この記事では、理系受験生が陥りがちな「直前期のNG行動」と、それを「得点に変えるための具体的アクション」に切り替える方法を解説します。


直前に絶対やってはいけないNGトップ12(理系)

まずは全体像を把握しましょう。理系受験生が直前期に陥りやすい「負けパターン」です。これらを避けるだけで、合格率は安定します。

  1. 新しい難問集に手を出す(自信喪失と時間の浪費)
  2. 睡眠時間を削って勉強する(記憶の定着率低下・計算ミス誘発)
  3. 「数・理」ばかりやり「英・国」を完全放置(感覚が鈍り本番で事故る)
  4. 計算練習を「見るだけ」で済ませる(本番で手が動かなくなる)
  5. 模試の判定だけに一喜一憂する(A判定でも油断NG、Eでも逆転は可能)
  6. SNSの「合格体験記」を鵜呑みにする(背景や基礎学力が違う他人の成功例)
  7. 過去問の「点数」だけ見て復習しない(同じミスを繰り返す原因)
  8. 滑り止めの対策を全くしない(第一志望への精神安定剤を失う)
  9. 生活リズムが夜型のまま(試験本番は朝。脳が覚醒しない)
  10. カフェインやエナジードリンクに過剰依存(試験当日の体調崩壊リスク)
  11. 解けない問題に執着して時間を溶かす(「捨てる勇気」の欠如)
  12. 保護者が過干渉、または無関心すぎる(受験生のメンタルを不安定にさせる)

理系科目別NG行動

理系科目を中心に、直前期特有の落とし穴と、今すぐ切り替えるべき勉強法を解説します。

数学:難問への執着は捨て、典型問題を完答する

❌ NG行動: 新しい応用問題集を無計画に解く。頻出分野(微積・確率・数列)の弱点を放置したまま、数IIIの難問に挑む。
◎ OK: 「典型問題」への回帰: 『青チャート』や『Focus Gold』などの例題レベル、あるいは過去問の(1)(2)レベルを「迷わず計算完遂できる」状態にする。 計算力のメンテナンス: 毎日30分、必ず手を動かして計算する。特に積分計算やベクトルの計算は、見るだけでなく「答えが合うまで」やり切る。

英語:長文中毒にならず、知識と構成を整備する

理系生は英語を軽視しがちですが、安定した得点源にすべき科目です。

❌ NG行動: とにかく長文を多読するだけで、文法や語彙の確認を怠る。英作文を「なんとかなる」で放置する。
◎ OK: 時間配分の固定: 共通テスト・二次ともに「大問ごとの時間制限」を厳守する練習を行う。 英作文の型(テンプレート)整備: 自由英作文は新しい表現を覚えるより、使い慣れた構文(It is likely that… / The reason why… 等)をミスなく書けるように復習する。 音読復習: 読んだ長文を音読し、英語を英語の語順で理解する回路を維持する。

:物理/化学/生物:公式暗記ではなく「現象理解」と「型」

理科は直前まで伸びる科目ですが、やり方を間違えると混乱します。

❌ NG行動: 公式を丸暗記するだけで、適用条件(いつ使えるか)を理解していない。新しい理論の専門書に手を出す。
◎ OK: 物理: 力学の運動方程式やエネルギー保存則など、基本原理を「どの場面で立てるか」を図を描いて整理する。 化学: 無機・有機の暗記分野は毎日ルーティン化。理論化学は計算プロセス(モル計算・平衡定数)の「型」を再確認する。 生物: 実験考察問題のリード文を読み、論理展開(仮説→実験→結果→考察)を素早く把握する訓練を行う。知識の穴は教科書の図説で埋める。


参考書・問題集の扱い:「浮気」は不合格への入り口

「この参考書が良いらしい」という噂に最も心が揺らぐ時期ですが、原則として新規投入はNGです。

いつ新しい教材を止めるか

原則: 入試本番の2ヶ月前(遅くとも12月)以降は、新しい問題集を買わない・始めない。 理由: 1冊を完璧にする前に新しいものに手を出すと、知識が断片化し、自信を失う原因になります(「あれもやってない」という不安が増大する)。

1冊集中の判断基準

手元の教材を使い続けるか迷った時は、以下のリストを確認してください。

今使っている問題集の解法を、何も見ずに再現できるか?(Noなら継続)
過去問で頻出の分野が、手持ちの教材でカバーできているか?(Yesなら継続)
志望校のレベルと、その教材のレベルは乖離しすぎていないか?
例外: 過去問演習で「特定の分野(例:有機化学の構造決定)」だけが壊滅的な場合のみ、その分野特化の薄い問題集を追加するのはOK。

過去問の取り組み方(レベル別・時期別)

過去問は「実力試し」ではなく「傾向把握と調整」のためのツールです。

レベル別過去問のアプローチ

  1. 基礎固め・共通テスト対策期(〜12月): 時間を計らずに解き、出題形式や問われる深さを知る。解けなかった問題は参考書に戻って復習。
  2. 合格ライン到達期(共通テスト後〜): 時間を厳守して解く。「捨て問」の見極め練習をする。記述解答は必ず先生や講師に添削してもらう。
  3. 合格圏強化期(直前1週間): 本番と同じ時間割で解く(朝9時から数学なら、その通りに行う)。新しい年度よりも、以前解いた年度の「満点答案作成」を行う。

復習の黄金ルール

やりっぱなし厳禁。 解いた時間の2倍以上の時間をかけて分析する。 「なぜ間違えたか」を言語化する(知識不足/計算ミス/読み違い/時間不足)。 出典である赤本や青本の解説だけでなく、教科書や自分が信頼する参考書の該当ページに戻る。


面接・小論文(推薦・医療系二次)の直前NG

❌ NG行動: 志望動機や自己PRを一言一句丸暗記する(想定外の質問でフリーズする)。 ネットで拾った浅い時事ネタ(AI、SDGs等)を知ったかぶりして話す。
◎ 練習法: キーワード法: 話す内容を文章ではなく「箇条書きのキーワード」で頭に入れる。 模擬面接: 必ず第三者(先生・親・友人)と対人練習を行う。話す内容よりも「目線」「声のトーン」「結論から話す姿勢」をチェックしてもらう。


ネットの情報に踊らされるな

不安な時期はスマホを触る時間が増えがちです。

❌ NG行動: X(旧Twitter)や掲示板の「〇〇大学は今年易化する」「E判定から逆転した俺の最強メソッド」などの投稿を鵜呑みにする。 出処不明の「予想問題」に振り回される。
◎ 信頼できる情報源: 大学公式サイト(入試要項): 日程、持ち物、感染症対応などのルールはここが唯一の正解。 大手予備校の公式情報: 模試データに基づいた倍率予測や傾向分析。個人的な感想ではなくデータに基づいているため信頼できる。


体調・睡眠・栄養摂取は直前期に向けて改善を

受験は体力勝負です。体調管理も「科目」の一つと考えてください。

  • 睡眠の鉄則: 最低でも6時間〜7.5時間の睡眠を確保する。記憶の定着と精神安定には睡眠が不可欠です。徹夜は翌日のパフォーマンスを劇的に低下させます。
  • 朝型へのシフト: 入試開始時間の3時間前には起床する。脳がフル回転するには起床後3時間かかると言われています。
  • 食事・栄養: 生もの(刺身・貝類)は避ける。血糖値の乱高下を防ぐため、ドカ食いはせず、消化の良いものを腹八分目に。

:当日の持ち物・時間配分チェックリスト

当日の持ち物チェックリストです。前日に必ず確認してください。

【必須アイテム】 受験票(コピーも持っておくと安心) 時計(計算機能なしのアナログ時計がベスト。予備もあれば尚良し) 筆記用具(鉛筆・消しゴムは多めに。芯が折れていないか確認) 現金(交通系ICカードのチャージ不足やトラブルに備えて) 眼鏡・コンタクトレンズ(予備含む) マスク(予備含む)・ハンカチ・ティッシュ お守り代わりの「使い込んだ参考書」1冊

【直前】 会場までのルート再確認(乗換案内だけでなく、駅からの徒歩ルートも) 昼食の準備(現地調達は売り切れリスクあり。持参が確実) 防寒対策(会場の空調は予測不能。重ね着で調整できるように)


:FAQ(受験生と保護者のよくある質問)

  • Q1. 過去問で合格最低点に届きません。 A. 直前まで届かないことはよくあります。重要なのは「何点足りないか」「どこで取れるか」を分析し、取れる問題を確実に取る戦略を立てることです。
  • Q2. 緊張で眠れません。 A. 布団に入って目を閉じるだけでも体は休まります。「眠らなきゃ」と焦るのが一番良くないので、暖かくしてリラックスしましょう。
  • Q3. 保護者はどう接するべきですか? A. 特別なご馳走や激励の言葉よりも、「いつも通り」の衣食住を提供してください。家庭が一番リラックスできる場所であることが最大のサポートです。
  • Q4. 私立の過去問は何年分やるべき? A. 第一志望は5〜10年分、併願校は3年分を目安に。傾向が変わっていないかを確認することが優先です。
  • Q5. 数学で計算ミスが減りません。 A. 「急いで書く」とミスが増えます。「ゆっくり丁寧に書き、行間を空ける」ことで、見直しやすくなり、結果的にミスが減ります。
  • Q6. 直前に風邪気味になったら? A. 無理せず勉強を中断し、医師に相談して薬を飲み、とにかく寝てください。1日の休息による遅れよりも、数日引きずって本番を迎えるリスクの方が大きいです。
  • Q7. 理科の選択科目の配分は? A. 得意科目を伸ばすより、苦手科目の「基礎」を固める方が点数は伸びやすいです。得点のバラつきを抑える戦略をとりましょう。
  • Q8. マークシートの塗りミスが怖いです。 A. 大問ごとにマークを確認するルーティンを模試や過去問演習で確立しておきましょう。
  • Q9. 試験中の休憩時間は何をする? A. 終わった科目の答え合わせは絶対NGです。トイレに行き、水分を取り、次の科目の参考書をパラパラ見て頭を切り替えましょう。
  • Q10. 親からのプレッシャーがつらいです。 A. 「今は集中したいから、試験が終わるまでそっとしておいて」と正直に伝えてOKです。保護者の方も、信じて見守る勇気を持ってください。

まとめ

直前期にやるべきことはシンプルです。 1. 新しいことに手を出さず、基礎・典型問題を完成させる。 2. 過去問で「時間の使い方」と「自分の弱点」を知る。 3. 生活リズムを整え、万全の体調で当日を迎える。

「やったことがない問題」が出たら、周りの受験生も解けないものだと思い切り換えましょう。あなたがこれまで積み重ねてきたテキストと努力を信じて、堂々と試験会場に向かってください。健闘を祈ります!



< 2026年度 今年は共通テストが難化する可能性が高い理由  |  一覧へ戻る  |  【文系大学受験】直前期に「絶対NG」な勉強法 >

このページのトップへ