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偏差値65からの壁を破れ!早慶・首都圏国公立(理系)突破のための「最終兵器」参考書ガイド

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偏差値65からの壁を破れ!早慶・首都圏国公立(理系)突破のための「最終兵器」参考書ガイド

 

こんにちは!この記事は前回のブログでMARCH・関関同立レベルの参考書を紹介した流れでさらに上の早慶・旧帝大をめざす、志の高い受験生に向けて書いています。数ある受験情報の中から「本物」を探しているあなた。このブログを参考にしてみてください

「GMARCHや中堅国公立の対策はできた気がする。でも、早慶や東工大・一橋・筑波などの首都圏国公立には、もう一段階レベルが足りない……」

そう感じていませんか?

この記事では、偏差値65の「標準レベル」を終えた受験生が、その先の「難関レベル」に到達するために必要な参考書を、英語・数学・化学・物理の4教科に絞って徹底解説します。「標準問題集(重問や良問の風など)の次」に何をすべきか、明確なロードマップを示します。


 

英語

早慶・難関国公立の英語は、語彙レベル・文の複雑さ・量が桁違いです。「標準」の参考書では太刀打ちできない部分を、ここで紹介する本で埋めていきましょう。

英語 参考書比較表

書名 レベル 目的 推奨学習段階
鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁 標準〜完成 難関語彙の網羅 受験勉強開始〜入試本番
ポレポレ英文読解プロセス50 応用〜完成 難解な構文解釈 高3夏〜
やっておきたい英語長文700 応用 高難度長文演習 高3夏〜秋
早稲田の英語 / 慶應の英語 応用〜完成 志望校特化演習 高3秋〜

 

1. 鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁

 

  • 出版社: KADOKAWA (著者: 鉄緑会英語科)

  • 対象レベル: 標準〜完成

  • 推薦コメント: 難関大受験生(特に東大・京大・早慶)の多くが愛用する英単語帳。単なる暗記ではなく、語源や関連語、イラストを駆使して「鉄壁」の語彙力を築き上げます。『ターゲット1900』や『シス単』を終えた後の2冊目としても最適です。

  • 使い方: 1周目はじっくり読み込み、2周目以降は速度を上げて暗記。各セクションのREVIEW TESTで定着度を確認しましょう。

  • 所要時間の目安: 1周1ヶ月、完璧にするまで3〜6ヶ月。

  • 代替書: 速読英単語(2)上級編

 

2. ポレポレ英文読解プロセス50

 

  • 出版社: 代々木ライブラリー (著者: 西きょうじ)

  • 対象レベル: 応用〜完成

  • 推薦コメント: わずか50題で、難関大の複雑な英文構造を見抜く「思考プロセス」を学べる名著。『基礎英文解釈の技術100』などを終えた受験生が、次のステップに進むために使います。薄いですが、非常に中身が濃いです。

  • 使い方: まずは自力で全訳。解説を読み、なぜその構文だと判断できるのか「プロセス」を徹底的に理解します。音読も必須です。

  • 所要時間の目安: 1周2〜3週間、完璧な理解まで1〜2ヶ月。

  • 代替書: 英文読解の透視図

 

3. やっておきたい英語長文700

 

  • 出版社: 河合出版 (著者: 杉山一幸 ほか)

  • 対象レベル: 応用

  • 推薦コメント: 『500』では物足りない、難関国公立や早慶レベルの長文演習を積みたい人のための1冊。700語前後の読み応えある良質な長文が揃っており、精読の練習に最適です。まずは『700』を完璧にし、余裕があれば『1000』へ。

  • 使い方: 時間を計って解いた後が本番。本文の全構文(SVOC)を振り、曖昧な点をゼロにするまで精読します。

  • 代替書: 英語長文ハイパートレーニング レベル3

 

4. 早稲田の英語 / 慶應の英語 (※志望校に合わせて)

 

  • 出版社: 教学社 (赤本) や Z会、河合出版 (青本) など

  • 対象レベル: 応用〜完成

  • 推薦コメント: 最終的には「敵」を知る必要があります。特に早慶は学部ごとの癖が非常に強いため、過去問(赤本)だけでなく、こういった傾向分析と対策問題が載った本で「解き方」を研究することが合格への最短ルートとなります。

  • 使い方: 高3の秋以降、過去問演習と並行して使用。自分の受ける学部の傾向(例: 早稲田商の文法、慶應文の超長文)を掴みましょう。


 

数学 (IA・IIB・III)

難関理系数学は、解法パターンの暗記だけでは絶対に通用しません。「なぜその解法を選ぶのか」を自分の頭で考え、試行錯誤する力が必要です。ここでは、その「思考力」を鍛える3冊を紹介します。

数学 参考書比較表

 

書名 レベル 目的 推奨学習段階
理系数学 入試の核心 難関大編 応用 難関大の標準問題演習 『標準問題精講』など修了後 (高3夏〜秋)
やさしい理系数学 応用〜完成 思考力・発想力の養成 高3夏〜秋
ハイレベル 理系数学 完成 最高難易度の演習 高3秋〜

 

1. 理系数学 入試の核心 難関大編

 

  • 出版社: Z会

  • 対象レベル: 応用

  • 推薦コメント: 『標準編』を終え、次にやるべき問題集として最適。旧帝大や早慶レベルの入試問題から、典型より一歩進んだ「合否を分ける」良問が厳選されています。解説が丁寧で、自学自習でも思考力を高められるのが強みです。

  • 使い方: まずは自力で15〜20分考え抜くこと。すぐに答えを見ず、試行錯誤するプロセスを大切にしてください。

  • 代替書: CanPass (キャンパス) 難関大編

 

2. やさしい理系数学

 

  • 出版社: 河合出版 (著者: 三ツ矢和弘)

  • 対象レベル: 応用〜完成

  • 推薦コメント: 名前に騙されてはいけません。全く「やさしく」ないです。 ただし、1つの問題に対して複数の解法(別解)が豊富に掲載されており、数学的な「発想力」や「視野の広さ」を鍛えるのに最高の1冊です。

  • 使い方: 例題を解き、解説で「こんな解き方があったのか」と衝撃を受けてください。別解をストックすることで、入試本番での対応力が格段に上がります。

  • 所要時間の目安: 1周 1〜2ヶ月。

 

3. ハイレベル 理系数学

 

  • 出版社: 河合出版 (著者: 三ツ矢和弘)

  • 対象レベル: 完成

  • 推薦コメント: 『やさしい理系数学』の続編。東大・京大・東工大・早慶(理工)の最難関レベルを本気で目指す受験生が、ライバルに差をつけるために取り組む最終兵器です。数学で「稼ぎたい」人向け。

  • 使い方: 秋以降、過去問と並行して進めます。1問に1時間かけても良いので、解き切る「数学的体力」を養いましょう。

  • 代替書: 上級問題精講


 

化学 

難関大化学は、『重要問題集』レベルの知識を前提として、さらに深い「理論の理解」と「複雑な計算処理能力」を要求してきます。特に早慶の計算は煩雑です。

化学 参考書比較表

 

書名 レベル 目的 推奨学習段階
化学重要問題集 (A+B問題) 標準〜応用 網羅的演習・土台固め 高3春〜入試本番
化学の新研究 標準〜完成 辞書・知識の深化 受験勉強期間中ずっと
化学 標準問題精講 応用〜完成 難関大の理論・計算対策 『重問』修了後 (高3秋〜)
化学の新演習 応用〜完成 最高レベルの網羅演習 『重問』修了後 (高3秋〜)

 

1. 化学重要問題集 (化学基礎・化学)

 

  • 出版社: 数研出版

  • 対象レベル: 標準〜応用

  • 推薦コメント: 多くの進学校で使われる、受験化学の「土台」。難関大志望者にとって、B問題まで含めて「完璧に解ける」ことがスタートラインです。これが終わらない限り、次のレベルには進めません。

  • 使い方: まずはA問題、次にB問題を。最低3周は必須。解法を暗記するのではなく、なぜその立式になるのかを理論から説明できるレベルを目指します。

  • 所要時間の目安: 1周2〜3ヶ月、完璧にするまで6ヶ月。

 

2. 化学の新研究

 

  • 出版社: 三省堂 (著者: 卜部吉庸)

  • 対象レベル: 標準〜完成

  • 推薦コメント: 受験化学の「バイブル」であり「辞書」。難関大は、この『新研究』のコラムや隅に書かれているようなマニアックな知識を問うことがあります。『重問』などで演習中に理解できない点があれば、必ずこれで確認しましょう。

  • 使い方: 通読は不要。問題演習や過去問で出会った「わからない」を解決するための「辞書」として使います。

 

3. 化学 標準問題精講

 

  • 出版社: 旺文社 (著者: 鎌田真彰 / 橋爪健作)

  • 対象レベル: 応用〜完成

  • 推薦コメント: 『重要問題集』と『新演習』の間を埋める、良質な問題集。特に理論化学の難問や、早慶理工などで問われる煩雑な計算問題への耐性をつけたい場合に最適です。解説が非常に丁寧なのも特徴。

  • 使い方: 『重問』B問題レベルが解けるようになったら着手。時間をかけてでも、自力で計算しきる練習をしましょう。

  • 代替書: 化学の新演習 (※下記参照)

 

4. 化学の新演習

 

  • 出版社: 三省堂 (著者: 卜部吉庸)

  • 対象レベル: 応用〜完成

  • 推薦コメント: 『新研究』準拠の、最高難易度の網羅系問題集。問題数が多く非常にヘビーですが、これをやり遂げれば、化学で解けない問題はほぼ無くなります。化学を絶対的な得点源にしたい受験生向け。

  • 使い方: 『重問』を終えた後、辞書のように『新研究』を引きながら、ひたすら演習を積みます。全てをやる時間がない場合、★2までの問題に絞るのも手です。


物理 

難関大物理は、『良問の風』レベルの典型問題を解けることを前提に、**「初見の問題」**にどう立ち向かうか(=物理法則の根本的理解)を試してきます。

物理 参考書比較表

 

書名 レベル 目的 推奨学習段階
名問の森 物理 標準〜応用 難関大入試の「型」を習得 『良問の風』修了後 (高3夏〜)
物理 標準問題精講 応用〜完成 難問への思考プロセス学習 『名問の森』修了後 (高3秋〜)
新・物理入門 応用〜完成 微積分による物理の再構築 受験期間中 (辞書・読み物として)

 

1. 名問の森 物理 (力学・熱・波動 / 電磁気・原子)

 

  • 出版社: 河合出版 (著者: 浜島清利)

  • 対象レベル: 標準〜応用

  • 推薦コメント: 『エッセンス』『良問の風』に続く、河合塾物理シリーズの最終作。難関大入試で頻出の典型〜応用問題が網羅されています。早慶・難関国公立を目指すなら、このレベルを完璧にすることが必須条件です。

  • 使い方: 『良問の風』がスラスラ解けるようになってから接続します。解けなかった問題は、『良問の風』や『エッセンス』のどこの理解が不足していたか確認を。

  • 所要時間の目安: (2冊) 1周 2〜3ヶ月。

 

2. 物理 標準問題精講

 

  • 出版社: 旺文社 (著者: 中川雅夫 / 為近和彦)

  • 対象レベル: 応用〜完成

  • 推薦コメント: 『名問の森』よりもさらに難易度が高い、最難関レベルの問題集。問題数は厳選されていますが、1問1問が非常に重厚です。解説では、問題への「着眼点」や「思考プロセス」が詳しく書かれており、初見問題への対応力を鍛えられます。

  • 使い方: 『名問の森』レベルを終え、過去問演習でさらに上を目指したい人が使用。1問に30分以上かけてじっくり考え抜きましょう。

  • 代替書: 難問題の系統とその解き方 (通称: 難系) ※さらに上

 

3. 新・物理入門

 

  • 出版社: 駿台文庫 (著者: 山本義隆)

  • 対象レベル: 応用〜完成

  • 推薦コメント: 物理を「微積分」を使って本質から理解し直すための、大学生にも愛読される伝説的な参考書。通読必須ではありませんが、東工大や早慶理工など、微積分を使った方が圧倒的に早く解ける問題や、根本理解を問う問題に対応するために役立ちます。

  • 使い方: 『名問』などで演習中、特に力学や電磁気で「なぜこの公式が成り立つのか」と疑問に思った際に、辞書的に参照します。


 

早慶・旧帝大: 難関大志望者向け FAQ

 

Q1. 『重要問題集』や『名問の森』は、いつまでに終わらせるべきですか?

A1. 高3の夏休み明け(9月)までに「1周」、そして「入試本番までに完璧(=いつでも解ける状態)」が理想です。これらの標準〜応用レベルの問題集は、あくまで難関大入試の「土台」です。これを終えないと、過去問演習やさらに上のレベルの問題集に進めません。

Q2. 過去問(赤本)はいつから、どのくらいやればいいですか?

A2. 高3の秋(10月頃)からは本格的に始めたいところです。まずは志望度の高い大学・学部を3〜5年分解き、傾向を掴みましょう。早慶・難関国公立は対策に時間がかかるため、標準問題集が7〜8割仕上がったら、早めに一度解いて「距離感」を測るのも有効です。

Q3. 数学や物理が難しすぎて、『やさ理』や『標問』に進めません。

A3. 絶対に無理をしてはいけません。 難関大合格者は、難しい問題集を解いた人ではなく、「標準レベルの問題を絶対に落とさない人」です。『標準問題精講(数学)』や『名問の森』レベルに穴があるなら、それを完璧に潰す方が優先です。基礎の徹底こそが、難関大への一番の近道です。

Q4. 早慶志望ですが、国公立向けの記述対策も必要ですか?

A4. 必要です。特に数学や化学・物理において、記述で「なぜそうなるか」を説明する力は、早慶の難解なマーク問題を解くための「深い理解」と直結します。国公立型の演習(『入試の核心』など)を積むことは、早慶の対策にもなります。

Q5. 『新研究』や『新・物理入門』は全部読むべきですか?

A5. いいえ、それらの本は「通読」するものではなく、「参照」するものです。問題演習(『重問』や『名問』)で出会った理解の浅い分野や、過去問で問われた深い知識を確認するための「辞書」として活用してください。


※ 書籍に関するご注意

この記事で紹介した参考書は、版が改訂されている場合があります。購入の際は、書店やオンラインストアで最新版であることをご確認ください。


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