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共通テスト英語 必勝戦略:新傾向と完全対策
共通テスト英語 必勝戦略:新傾向と完全対策
大学入学共通テストの英語は、かつてのセンター試験とは根本的に異なる能力を要求します。求められるのは「知識の有無」ではなく、「制限時間内で大量の情報を正確に処理し、活用する技能」です。本記事では、この新しい試験の核心を突き止め、合格ラインを超越し高得点を獲得するための具体的で戦略的な対策を徹底解説します。
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センター試験英語との決定的な違い:求められる能力のパラダイムシフト
共通テスト英語の対策を始めるにあたり、まず、前身であるセンター試験との構造的な違いを正確に理解し、学習戦略全体を再構築することが重要です。
知識の確認から「技能の活用」へ:出題形式の大変革
センター試験時代は、発音、アクセント、語彙、文法、整序問題、会話問題、さらに複数の読解問題など、細分化された知識を問う大問が多岐にわたって出題されていました。しかし、共通テストではこの構造が一変し、出題がすべて読解問題(リーディングおよびリスニング)のみとなりました。
この出題形式の変更は、試験が求める能力のパラダイムシフトを意味します。単純な知識問題の廃止は、知識が不要になったことを意味するのではなく、むしろ、知識(語彙や文法)を、英文を読む際の「思考の妨げ」とならないよう、無意識で即座に処理できる自動化された技能として身についていることを前提としています。文法や語彙のような単純な知識問題がないからこそ、英文を正確に読み解くために必要な思考力や情報処理力が高いレベルで求められる試験であると言えます。
配点バランスの劇的な変化:リスニング100点時代の到来
共通テストがもたらした最大の変化の一つが、リスニングの配点比率の劇的な増加です。
かつてリスニングが全体の20%(50点/250点)に過ぎなかったのに対し、共通テストではリーディング、リスニングそれぞれ100点の合計200点満点となり、全体の50%を占めるようになりました。この均等配分は、高得点を目指す受験生にとって、リスニング対策を「苦手だから捨てる」という選択肢を完全に排除することを意味します。リーディングとリスニングの両輪でバランスよく得点を積み上げることが、現代の共通テスト攻略においては必須の戦略となります。
② 共通テスト英語 リーディング問題の傾向と対策:6,000語超の情報処理戦を制する
共通テストのリーディングセクションは、制限時間60分に対して、膨大な情報量と処理速度を要求する、極めて厳しい試験です。
発音・文法問題の消滅と長文読解への集中
共通テストのリーディングセクションでは、センター試験で出題されていた発音や文法・語彙、整序を扱う大問は一切ありません。全6問すべてが、実生活に即した案内文、意見交換、実験報告、グラフ分析など、多様な形式の長文読解で構成されています。
この形式が示すのは、受験生が本文全体を「じっくり」読み込む時間はなく、設問が求める情報(キーワード)を本文中から瞬時に探し出し、その周辺情報を正確に読み取る「情報検索(スキャニング)」と「主題把握(スキミング)」の複合技能が問われているということです。
制限時間を打ち破る! 圧倒的な分量増加への対応策
共通テストのリーディングで課される総語数は、およそ5,600語から6,000語にも及びます。これはセンター試験時代に比べ、2,000語近く増加しており、読むべき分量が大幅に増えています。
60分間で6,000語を処理するためには、単純計算で1分間に100語を読む必要があります。しかし、問題を解く時間、選択肢を吟味する時間、そして見直しの時間を考慮に入れると、時間切れを防ぎ、余裕を持って解答するためには、1分間に150語以上の速度(WPM)で英文を処理できることが最低限のラインとなります。
速読力は、特別な能力ではなく、訓練によって獲得される「筋肉」のようなものです。目標速度を設定し、既読の英文を「1秒でも速く読む」という意識を持って、毎日反復して音読や黙読を行うタイムアタック訓練が不可欠です。この訓練を継続することで、必ずや速度は向上します。
最速で正解にたどり着くための「情報処理」テクニック
時間内に6,000語を処理するには、非効率な読み方を徹底的に排除しなければなりません。
非効率な方法として、「最初に本文を最初から最後までじっくり読んでいって、後から設問を見て、そこでもう一度本文に戻って読み直す」といった方法は、絶対に避けるべきです。
最短ルートで正解にたどり着くための解法サイクルは、「テーマ把握→設問先読み→本文一部読み」です。まずタイトルや冒頭から記事の主題を掴み、次に設問と選択肢に目を通して本文で何を問われているか(キーワード)を把握します。この先読みが、本文を読み進める際の「情報検索の地図」となります。
さらに、英語の長文には、論理の型(例: 対比、因果、主張とその根拠)が頻繁に使われます。However (しかしながら), Consequently (その結果), Similarly (同様に) といった論理マーカーを瞬時に認識できれば、文章の展開を予測し、読むべき部分と飛ばしてよい部分を判断できるため、リーディング速度と理解度は劇的に向上します。
③ 共通テスト英語に特化した英単語・熟語の効率的な暗記法
共通テストに文法・語彙の独立大問がないからといって、単語暗記の重要性が低下したわけではありません。難化した読解とリスニングの土台として、語彙力は以前にも増して重要であり、その負担は共通テストもセンター試験も変わりません。重要なのは、知識を「即座に引き出せる」状態にすることです。
短期集中・高精度暗記法による知識の自動化
単語を覚える際は、多くの単語を一気に覚えるのではなく、効率と精度を重視した方法を採用すべきです。
具体的な方法として、一度に100個覚えようとせず、10個単位に区切って学習する方法が推奨されます。10個の単語と訳を何度も口に出して音読し、5分間で集中的に暗記します。その後、すぐに訳を隠して小テストを実施し、一つでも曖昧な単語があれば決して次に進まず、「この10個は完璧」という状態にするまで反復します。この「完璧主義」が知識の自動化を促し、リーディング速度を支える確固たる土台となります。このサイクルを繰り返すことで、効率よく多くの単語を定着させることができます。
実生活に則した「生きた」語彙力の獲得
共通テストの英文は、実生活に則した場面設定(例:学校の掲示、インターネット上のレビュー、環境に関するディスカッション)が多いため、こうしたシチュエーションで使われる単語は特にチェックする必要があります。
また、単語の意味を正確に限定したり、論理的な関係性を示したりする副詞や接続詞(例: precisely (正確に)、roughly (おおよそ)、similarly (同様に)、rarely (めったにない))といった「論理語彙」を完璧に理解することも欠かせません。これらの語彙は、長文の微妙なニュアンスや論理構造を正確に把握するために必須となります。
スキマ時間を活用した継続学習の徹底
リーディングの速度訓練やリスニングの集中訓練にはまとまった時間が必要であるため、単語暗記は学習の効率を最大化するために「スキマ時間」に組み込むことが極めて有効です。通学・通勤時間、夜寝る前、朝起きた直後などを活用し、単語帳を開く習慣をつけましょう。どのような方法を採用するにせよ、「継続は力なり」であり、毎日コツコツと行うことで、強固な知識ベースが構築されます。
④ 難化必須の共通テスト英語 リスニング攻略:一発勝負と多様な英語に慣れる
共通テストのリスニングは、配点増加に加えて、出題形式の厳格化により、センター試験に比べて格段に難化していると評価されています。
難易度の高い問題は「1回読み上げ」のみ
センター試験では原則として音声が2回読み上げられていましたが、共通テストでは難易度の高い後半の問題(主に大問3以降)は、すべて音声が1回しか読み上げられません。
この1回読み上げ形式は、単に聞き取り能力を試すだけでなく、音声を聞いている間に情報を整理し、ワーキングメモリに保持しつつ、次の音声に備える高度な情報処理能力を要求します。英文全体をきちんと聞き取れないと回答できない問題が増えており、単語やフレーズを拾うだけでは不十分です。
また、聞き逃した場合、立ち止まってはいけません。精神的な動揺を引きずると次の問題も失点するため、「聞き逃したら諦めてすぐに切り替える」というメンタルトレーニングが不可欠となります。
30分間英語を聞き続ける集中力の確保
リスニング試験は約30分間、英語を聞き続ける集中力が必須です。さらに、リスニング試験は、他の科目の後に行われるため、受験生は疲労がピークに達した状態で臨むことが多く、疲れていても英語が聞き取れるように、日頃から音声に触れる習慣と集中力の訓練が重要となります。
演習の際には、必ず30分間ノンストップで本番同様の環境を作り、集中力を途切れさせない訓練を行います。
多様な英語音声への対応と戦略的な先読み
共通テストの音声には、アメリカ英語だけでなく、イギリス英語や非ネイティブ話者による多様なアクセントが含まれます。普段から様々なアクセントに慣れておくことが重要です。
効果的なリスニング対策の要点:
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		多聴の実施: TED Talks(多様な国のスピーカーの英語)やBBCニュース(イギリス英語)などの実用的な音声素材を積極的に活用し、多様な音声に触れます。 
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		シャドーイングの継続: 音声を聞きながら、そのすぐ後を追いかけるように発音するシャドーイングは、リスニング力を強化する最も重要なトレーニングです。これにより、英文の構造やリズムが体に染み込み、音だけで意味を把握する能力が高まります。 
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		音声が流れる前の「先読み」の徹底: 音声が流れる前に、設問と選択肢を先読みし、何を聞き取るべきかという「目的意識」を持って聞く準備を整えることで、落ち着いて問題に臨むことができます。設問の先読みは、自分にできる範囲で完ぺきに読み取る必要はなく、設問と選択肢からキーワードを把握するだけで十分です。 
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		ミスの徹底分析: 間違えた問題は、スクリプトを見る前に何度も音声を聞き直し、なぜ聞き取れなかったのか(語彙、発音、構文、集中力の途切れ)を分析します。 
⑤ 共通テスト英語 総合対策要点:戦略的な学習計画とタイムマネジメント
共通テスト英語の攻略は、個別の技能向上だけでなく、厳格な時間管理と戦略的な自己分析に依存します。
「時間」と「分量」を意識した常日頃からのタイムマネジメント
共通テストの英語は、リーディング・リスニングともに制限時間、分量ともに厳しいテストです。したがって、常日頃からタイムマネジメントを意識した演習が必要です。
演習を行う際は、「時間内に終わらせる」ことをゴールとするのではなく、「5分以上余裕を持って終わらせる」ことを目標とすべきです。この時間的余裕が、本番の緊張や予期せぬ難問による時間ロスを吸収し、見直しを可能にする唯一の安全策となります。
過去問をしっかり活用した「弱点診断」と復習サイクル
共通テストを攻略するためには、過去問、模試、類似問題を積極的に活用し、自己分析と復習を徹底する必要があります。過去問は、単なる実力測定のためではなく、自分の弱点を「診断」するためのツールとして活用すべきです。
模試の徹底的な復習ステップ:
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		間違えた問題の分析: 間違えた理由を特定します。語彙力不足が原因だった場合は、単語の意味や用法を確実に理解します。文法的な誤りであれば、その文法事項の復習を行います。読解力不足であれば、長文読解の練習に重点的に取り組みます。 
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		リスニングのミスの分析: リスニングで間違えた場合は、その音声を繰り返し聞き、発音や場面の把握に努めます。なぜ聞き取れなかったのかという原因を特定し、適切な対策を立てることが最も重要です。 
この分析に基づき、日々の学習計画を柔軟に修正し、弱点に特化した集中的な対策を行うことで、効率的に得点力を向上させることができます。
⑥ まとめ:共通テスト英語を戦略的に突破するために
共通テスト英語は、膨大な情報を正確かつ迅速に処理する「実用的な英語技能」を問う試験へと進化しました。
約6,000語のリーディングを乗り切るための速読力と、1回読み上げの難関問題を攻略するための集中力と先読み戦略は、すべて日々の地道な訓練によってのみ獲得されます。
単語・文法といった知識の定着はスキマ時間で完璧主義を貫き、まとまった学習時間は、速読やシャドーイングといった技能訓練に費やすことが、共通テスト英語で高得点を達成するための王道戦略です。常日頃からタイムマネジメントを意識し、過去問を通じて自己の課題を正確に診断することで、必ずや目標とする得点を達成できるでしょう。
(akamon lab) 2025年10月30日 20:52


























