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【もう無理...】辛い受験をしてまで大学に行く意味がわからない君へ。メリット・デメリットを本音で解説
受験勉強、本当にお疲れ様です。毎日遅くまで机に向かい、模試の結果に一喜一憂し、「こんなに辛い思いをしてまで、大学に行く意味って何だろう?」と感じてしまうのは、決して不思議なことではありません。
その気持ちは、真剣に自分の将来と向き合っている証拠です。
かつて私も同じように感じた一人として、そして多くの情報に触れる中で見えてきた「大学へ行くことのリアルな価値」について、メリットとデメリットを包み隠さず、ブログ形式でお伝えしたいと思います。
【もう無理…】辛い受験をしてまで大学に行く意味がわからない君へ。メリット・デメリットを本音で解説
「大学に行っても意味ない」「高卒で就職した方が早く自立できる」
そんな声も聞こえてくる中で、自分のやっていることに自信が持てなくなる瞬間は誰にでもあります。
でも、一度立ち止まって、大学という場所が持つ本当の意味を一緒に考えてみませんか?
大学へ行くことの【メリット】:人生の選択肢と可能性を最大化する
大学で得られるものは、ただ「大卒」という学歴だけではありません。それは、これからの長い人生を豊かにするための「土台」作りの期間です。
1. 圧倒的に広がる「職業選択の自由」
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「大卒以上」が条件の企業に応募できる: あなたが将来「この仕事に就きたい!」と思った時、応募資格が「大卒以上」であることは非常に多いです。特に、大手企業や専門職ではその傾向が顕著です。大学進学は、そのスタートラインに立つための「パスポート」になります。
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初任給と生涯賃金の差: 厚生労働省の調査などを見ると、高卒と大卒では初任給に数万円の差があり、生涯に得られる賃金では数千万円の差が生まれるというデータが一般的です。もちろん、これが全てではありませんが、経済的な安定は人生の選択肢を広げる一つの要素です。
2. 専門知識と「学びたいことを学ぶ」最後のチャンス
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学問の探求: 高校までの「教わる」勉強とは違い、大学では自分の興味がある分野を、日本トップレベルの教授陣から能動的に深く掘り下げることができます。経済学、文学、物理学、心理学…あなたが本当に面白いと思える学問に出会えるかもしれません。
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論理的思考力と問題解決能力: レポート作成、論文執筆、ゼミでのディスカッションを通して、情報を整理し、論理的に考え、自分の意見を構築する力が養われます。この力は、どんな仕事に就いても役立つ一生モノのスキルです。
3. 人生の宝物になる「多様な人との出会い」
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全国から集まる同世代との繋がり: 地元の友人とはまた違う、多様な価値観やバックグラウンドを持つ同世代の友人ができます。同じ目標を持つ仲間、全く違う分野で輝いている友人との出会いは、あなたの視野を大きく広げてくれます。
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一生の師との出会い: 尊敬できる教授や、目標となる先輩との出会いが待っています。彼らとの対話は、自分の将来を考える上で大きなヒントを与えてくれるでしょう。
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サークルや部活動: 趣味や興味を通じて、学部や学年を超えたコミュニティに所属できます。ここで得られる経験や人間関係は、かけがえのない財産になります。
4. 時間的・精神的な「モラトリアム(猶予期間)」
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自分と向き合う時間: 社会人になると、日々の業務に追われ、自分自身についてじっくり考える時間はなかなか取れません。大学の4年間は、アルバイトや旅行、読書、インターンシップなどを通して、「自分は何が好きで、何がしたいのか」をゆっくりと探すことができる貴重な時間です。
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失敗が許される環境: 社会に出る前の最後の準備期間として、色々なことに挑戦し、たとえ失敗しても許される環境があります。この期間に様々な経験を積むことで、人間的な深みが増します。
大学へ行くことの【デメリット】:目を背けてはいけない現実
もちろん、大学進学には良いことばかりではありません。デメリットもしっかりと理解した上で、判断することが大切です。
1. 多額の「学費」と「時間」というコスト
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経済的負担: 国公立大学でも4年間で約250万円、私立大学理系なら500万円以上、医学部となれば数千万円の学費がかかります。奨学金を借りる場合、卒業後に長期間の返済が待っています。この費用を払ってでも行く価値があるか、真剣に考える必要があります。
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4年間という時間: 高卒で就職した同級生は、あなたが大学で学んでいる間に4年間の社会人経験と収入を得ています。その差をどう捉えるかは、あなたの価値観次第です。
2. 必ずしも「理想の環境」とは限らない
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期待外れの講義や人間関係: 「大学の授業はつまらない」と感じる学生も少なくありません。また、必ずしも気の合う友人ばかりと出会えるわけではありません。
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主体性がないと無為に過ごしてしまう危険性: 大学は高校までと違い、時間割も自由で、誰もあなたを管理してくれません。明確な目標がないと、ただ何となく授業に出て、サークルとバイトに行くだけの4年間になりがちです。
3. 「大卒」が必ずしも成功を保証するわけではない
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就職活動の厳しさ: 大卒だからといって、誰もが希望の企業に就職できるわけではありません。結局は、大学で何を学び、どんな経験をして、何を身につけたかが問われます。
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学歴だけでは通用しない実力社会: 特にIT業界やクリエイティブな職種では、学歴よりもスキルや実績が重視される傾向が強まっています。
結論:それでも、大学は「未来への投資」
辛い受験勉強の先にある大学生活は、決して楽園ではありません。しかし、そこで得られる知識、経験、人脈、そして何より「考える力」は、予測不可能なこれからの時代を生き抜く上で、間違いなくあなたの強力な武器になります。
今は、目の前の暗いトンネルの出口が見えず、苦しいかもしれません。
でも、そのトンネルを抜けた先には、あなたが想像する以上に広く、自由な世界が広がっています。辛い受験勉強は、その世界へ飛び立つための「助走」です。
今日の勉強が、10年後、20年後のあなたの選択肢を一つでも多く増やしてくれる。そう信じて、あともう少しだけ、頑張ってみませんか。心から応援しています。
(akamon lab) 2025年10月10日 19:05
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