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「共通テスト」の出願手続きが開始:今年から全面オンライン化

大学入学共通テスト(以下「共通テスト」)の出願手続きについて、2026年度入試(令和8年度)を例に、最新の制度・流れ・注意点を詳しくまとめます。手続きを誤ると受験できなくなるので注意してください。
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共通テストについて簡単に説明!

共通テストは、高校までの学習内容の習熟度を測る全国的な試験で、大学入試にあたって多くの大学・短大が利用します。知識だけでなく、思考力・判断力・表現力を問う問題が増えており、出題教科・科目も新学習指導要領に則って整備されています。年によって試験日程・教科構成などが改定されるため、最新の情報を常に確認することが重要です。


出願手続きの流れ(2026年度版)

以下は令和8年度の共通テスト出願の流れです。年度によって多少変更がありますので、必ず「受験案内(大学入試センターの公式PDF)」で確認してください。

手続き段階 実施期間 主な内容
① マイページ登録 2025年7月1日(火)10:00~10月3日(金)17:00 共通テスト出願サイトで志願者が自分用マイページを作ります。名前・住所・メールアドレスなど基礎情報を登録。顔写真データの準備もこの時期に。 
② 出願内容登録及び教科・科目選択 2025年9月16日(火)10:00~10月3日(金)17:00 受験する教科・科目、試験会場、希望する成績閲覧などを入力。 (大学入学共通テスト出願サイト)
③ 検定料等の支払い 同じく 9月16日 10:00 ~ 10月3日 23:59 出願内容登録後、クレジットカード/コンビニ/Pay-easy 等で支払を完了させる。支払いが完了しなければ出願は無効。手数料188円あり。 
④ 内容の確認・訂正 2025年10月10日(金)10:00~10月17日(金)17:00 出願内容(教科・氏名・写真・住所など)に誤りがないか確認できる期間。訂正が必要ならこの期間に。追加の支払いが発生する可能性も。
⑤ 受験票の取得&印刷 2025年12月10日(水)10:00~2026年4月30日(木)23:59 自分のマイページから受験票をダウンロードして印刷。スクリーンショット不可。 A4 白紙で、サイズ等の指定に従う必要がある。試験当日は忘れず持参。 

出願に関する主な制度・変更点

2026年度から導入・改定された事項を含め、これまでとの違い・注意すべき点を整理します。

  1. 完全 Web 出願化(郵送ほぼ廃止)
     出願登録・検定料支払い・出願内容の登録はオンライン(共通テスト出願サイト)でのみ行われます。郵送出願は原則不可。特別な事情の場合に限って例外措置が認められることがあります。

  2. 個人出願の義務化
     これまでは高校を通じてまとめて出願することがあった現役生も、個人で出願する形式になります。自分で出願手続き・支払い・受験票取得まで管理できるように準備を。 

  3. 顔写真データの要件の厳格化
     出願時に用いる顔写真は、撮影日・写真の内容(無背景・無帽・上半身等)が規定されています。撮影日も「令和7年7月1日以降」といった期限が設けられています。要件に合わない写真だと受付不可になることがあります。

  4. 検定料等の設定と手数料
     3教科以上受験と2教科以下で検定料が異なる。成績閲覧の希望有無でも追加料金が必要。さらに、どの支払い方法でも一律「手数料 188円」がかかります。これらを合計した金額を事前に確認しておくこと。

  5. 選択する教科・科目の取り扱いに注意
     地理歴史と公民、理科基礎科目など、科目数や選択のルールに「受験教科数」に影響するものがあります。例えば「地理歴史」と「公民」をいずれかまたは両方受験する場合でも、数え方は「1教科」とする扱いになる場合など。試験当日での変更は原則できないので、出願時に注意を。


手数料・費用の詳細

出願にかかる費用の項目と金額についても抜け漏れがないよう把握しておきたいです。

項目 内容 金額(2026年度)
検定料(3教科以上受験) 成績閲覧なし 18,000円
検定料(3教科以上受験) 成績閲覧あり+300円 18,300円
検定料(2教科以下受験) 成績閲覧なし 12,000円
検定料(2教科以下受験) 成績閲覧あり+300円 12,300円
支払い手数料 出願登録後の支払いに必ずかかる 188円 一律

注意すべきミス・トラブルの回避策

出願でよくある失敗やトラブル、それを防ぐためのポイントをまとめます。

  • 出願登録をしても、検定料を支払わなければ“出願完了”とはならない。登録だけでは済まないので要注意。

  • 写真の格式ミス(撮影日・背景・帽子など)により、受付不可→再登録を求められるケースがある。撮影時の条件をよく確認。早めに撮影・データ準備を。

  • 出願期間・支払い期限を過ぎると一切受付不可。特に期限最終日夕方以降はアクセス集中でサーバが重くなるため、なるべく前半で手続きを完了させる。

  • 教科・科目の選択ミス。大学ごとに要求教科が異なるため、志望大学の募集要項を先に確認し、必要な教科を出願登録で漏れなく入力する。変更は後からできない場合あり。

  • 受験票を印刷して持参すること。スクリーンショットやスマホ画面表示のみでは入場不可。印刷用紙・サイズにも注意。


出願後の流れとその準備

出願を終えた後から試験当日までにも、備えておくべきことがあります。

  1. 受験票の印刷・保管
     12月上旬からマイページで受験票をダウンロードできるようになるので、忘れずに印刷。汚したり紛失したりしないよう、安全な場所で保管。試験当日は必須。

  2. 成績閲覧の有無を決めておく
     出願時に「成績を閲覧するかどうか」の希望を登録。その希望が成績通知など後で影響するため、忘れず選択。閲覧希望には追加費用あり。

  3. 確認・訂正期間を活用する
     出願登録後すぐに内容を確認し、ミスがあれば訂正期間内に必ず直す。特に名前・受験教科・科目/試験場・写真等。訂正期間を過ぎると変更できないことが多い。

  4. 試験日程・教科・時間割の把握
     試験日は1月17日・18日。科目・教科によって試験時間帯や順序が異なる(例えば、地歴・公民科目の選び方で試験時間が変わるなど)。早めに時間割を確認し、当日の時計や持ち物を準備。 


まとめ:出願を成功させるために意識したいこと

  • 出願は「登録と支払い」がセットで完了するもの。どちらか一方だけだとアウト。

  • 写真・科目・教科の選択など、規定や要件に合致したものを使う。要件を満たさなければ無効扱いになる可能性あり。

  • スケジュールを把握して、余裕をもって手続きすること。締め切り最終日のトラブルを避けるため。

  • マイページ作成や出願内容の確認・訂正など、Web操作に慣れておくこと。スマホ/タブレット/PCのどれを使うかも事前に決めておきたい。

  • 志望大学の入試要項を見て、共通テストでどの教科を使うか、科目選択が合っているかをしっかり確認すること。


出願手続きは、受験そのものに向けた第一歩です。不備があれば受験そのものができなくなることもあるため、「早く・正確に・抜け漏れがないように」準備をすることが肝心です。


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