HOME > akamon lab ブログ > 文系の国公立大学を目指す人にとって、「数理」はどれくらい勉強すればいいのか
akamon lab ブログ
< 2025年度入試要項:「共通テストで多少取りこぼしても、二次で挽回しやすい国公立大学」タイプ | 一覧へ戻る
文系の国公立大学を目指す人にとって、「数理」はどれくらい勉強すればいいのか
少数精鋭個別指導学習塾 東京都世田谷区 大学受験 オンライン授業対応 akamon lab ブログ
文系の国公立大学を目指す人にとって、「数学(数理)」はどれくらい勉強すればいいか、どの時期にどれだけ時間をかけるべきか、どこで差が出るか、効率的な勉強法は何か
文系の国公立大学受験における数学の位置づけと重要性
まずは数学が文系受験においてどういう役割を持っているかを整理します。
-
文系でも国公立大学を志望する場合、共通テストで数学(ⅠA・ⅡB のどちらかまたは両方)が必須になる大学が多く、また二次試験で数学を要求される学部も少なくありません。 数学は他の科目と比べて「正解できる問題とできない問題」の差が出やすく、得点のばらつきが大きい科目であるため、安定した得点を取ることが合否に影響することが多い。
-
また、数学は「暗記量より理解・応用・思考力」「計算の正確さ・時間配分」が問われる科目で、苦手な人が克服するには一定の時間が必要です。苦手意識を持つ文系生が多い分、ここを克服すると他の受験生との差がつくことがあります。
どれくらい勉強すればいいか:時間の目安・時間配分
文系で国公立を目指す場合、数学にどれくらいの時間を割くかは「志望校レベル」「現在の実力」「他科目とのバランス」によりますが、参考になる具体例があります。
ロールモデル/参考対象 | 数学にかけた時間・ペース | |
---|---|---|
大学受験の文系数学 最短で攻略 | 首都圏の難関国公立(筑波・横浜国大・東京都立大・千葉大・埼玉大など)を狙うなら、共通テストで数学ⅠAで最低70点、ⅡBで60点、目標はそれぞれⅠAで80点・ⅡBで70点というライン。これを達成するために数学の勉強時間が重要。 | |
高2・高3の期間での時間配分 | 高3生の場合、夏前は平日1.5時間〜数学、休日はもっと多く。英語・数学を中心に時間を配分。 | |
苦手分野を消すための期間 | 数学の基礎固めに「およそ 25 週間(約半年)」を見込む。これは「1日3時間数学を勉強するペース」で苦手部分を潰して基礎力をつける |
時期別の勉強量・進め方
どの時期にどれだけ数学に力を入れるかを、現役生を想定してざっとしたモデルプランを示します。
時期 | 数学に集中すべき内容 | 1日の勉強時間目安(数学単独) |
---|---|---|
高2〜高3春(基礎固め期) | 教科書レベルの完全理解、ⅠA・ⅡB の標準問題を正確にこなす。典型問題を反復。公式・定義を頭に入れる。苦手な分野の洗い出し。 | 平日:1〜1.5時間/休日:2〜3時間 |
高3夏〜秋(応用強化期) | 標準問題+少し発展問題にも手を広げて理解を深める。共通テスト形式に慣れる。模試での結果分析。問題の「解き直し・間違いノート」をしっかり作る。 | 平日:2時間前後/休日:3〜4時間 |
秋〜冬(過去問・演習増加期) | 過去問演習を中心に、共通テスト+二次両方の問題を解く。時間制限ありの演習でスピードと正確さを身に付ける。弱点補強を徹底。 | 平日:2〜2.5時間/休日:4〜5時間 |
直前期(1〜2月) | 模試・過去問の最終調整。ケアレスミスを極限まで減らす。二次で数学があるなら記述・証明問題の確認。共通テスト形式の模試を本番同様にこなす。 | 状況によるが、休日は5時間以上かけることもあり。平日も2時間以上確保。 |
どこで差がつくか:数学で伸び・差が出るポイント
数学で他の受験生と差をつけるのは以下のような部分です:
-
基礎の完全理解
例えば公式・定義・グラフ・関数・基本的な計算など。ここがあいまいだと応用問題で対応できない。定義や公式の派生・証明を理解しておくと、複雑な問題でも応用が利く。 -
タイプ別問題対応力
共通テスト/二次試験でよく出る標準問題の型を知っておくこと。例えば、場合の数・確率・データ分析・図形・二次関数など。それぞれの型を何回か解いて、解法パターンを体に覚えさせる。 -
計算力と正確さ
速さだけでなく、ケアレスミスをできるだけ減らすこと。練習中にいつ・どこでミスをするかの癖を分析して修正する。見直しルーチンをきちんとつくる。 -
時間配分感覚
共通テスト・模試・二次試験すべてで、「この問題は何分でやる」「どの問題を後回しにするか」という時間管理ができる人は合格ラインに達しやすい。 -
反復と復習
間違えた問題・苦手分野は放置せず必ず再演習。何度も質をあげて反復することで定着する。理解が浅いまま先に進むのは危険。 -
問題慣れ・模試活用
模試を受けて、実戦形式・本番環境に慣れておく。時間配分・緊張感などの経験値が差を生む。模試後の復習が鍵。
実際の合格ライン(共通テストで取るべき点・%)と目標設定
文系の国公立で「数学がそこそこできてれば他でカバーできる」という立場ではありますが、共通テストでの数学の目標ラインを持っておくことが安心です。
ステータス | 共通テストでの数学目標得点目安 |
---|---|
難関国立/旧帝レベル | ⅠA:75点〜/100%比率で 75%前後 ⅡB:65〜70%以上を目指す |
首都圏難関国公立/志望上位校 | ⅠA:70点/約70〜80% ⅡB:60点/約60〜70%を最低ライン、できれば上回る |
中堅国立・地方国公立大学 | ⅠA:60〜70点、ⅡB:50〜60点あたりが目安ライン。 |
結論:文系で数学をどう位置づけて、どれだけやればいいか
-
数学は文系受験でも「合格の安定要素」として扱うべき科目。苦手科目にすると他科目でのカバーが厳しくなる。
-
勉強時間は一律ではないが、基礎が弱いなら半年以上かけて毎日コツコツ、得意な人なら模試・過去問中心で応用力を伸ばす。この記事に挙げた「25週間で基礎固め」などをひとつの目安にするのが現実的。
-
「質」を重視すること。漫然と問題集をやるより、間違いの分析・時間を意識した演習・解き直し・公式や定義の理解の深さなどを意図を持って取り組むことが差をつけるポイント。
-
大学の共通テスト・二次試験の配点比率や過去の合格ラインを確認し、自分の志望校に応じて数学に割く比率を調整する。
少数精鋭学習塾 akamon labへのお問い合わせはこちらから
少数精鋭個別指導学習塾 東京都世田谷区下北沢 大学受験 オンライン授業対応
(akamon lab) 2025年9月13日 20:10