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理系の大学受験生が夏休み以降に何を・どれだけ・どうやってやるか


理系の大学受験生が夏休み以降(=夏休み明け〜本番まで)に何を・どれだけ・どうやってやるかを、科目(数学・英語・物理)ごとに、時期別(秋・冬・直前)と週間プラン・具体的教材例まで含めて整理します。現役・浪人どちらでも応用できる実践的プランです。


全体方針(まずこれを守る)

  1. 夏休みで身につけた基礎を「定着」させ、9月以降は“入試問題(過去問・模試)→弱点補強”のサイクルを回す。 夏明けは量より“精度”を重視。模試の復習を最優先に。

  2. 模試(共通テスト・二次形式)を定期的に受け、実戦力(時間配分・ケアレスミス対策)を磨く。 河合塾等でも「授業+本番形式の演習」で得点力を上げることを推奨しています。

  3. 冬(12月~1月)は“量”を増やしてアウトプット(過去問反復)中心に。 夏休みに1日7~8時間をこなした合格者が多く、本番直前は勉強時間が大きく伸びます(体調管理優先)。


(科目別)具体プラン:数学

目的

「入試で安定して得点できるレベル(共通テスト+志望大の二次)」に仕上げる。微積・ベクトル・数列など理系頻出分野の正解率を高める。

9月〜10月(秋:基礎固め→入試問題に接続)

  • やること:夏に学んだ公式の“本当の使い方”を確認。弱点ノート作成。志望大の過去問の“形式把握”を開始(直近5年分の出題傾向確認)。

  • 教材/演習:チャート系(青チャート or 基礎問題精講)で典型問題を押さえ、分からない問題は解説を精読して自分の解法を書く。難関志望は数学Ⅲの演習を増やす。

11月〜12月(秋後半〜冬:応用演習)

  • やること:志望大の二次過去問を時間を計って解く(週1〜2回)。間違えた単元をピンポイントで潰す。模試の復習は“同じミスを二度しない”レベルまで。

  • 演習量目安:平日1.5〜3時間、休日4〜6時間。難関志望はもっと増やす。

1月〜試験前(直前期:過去問反復+弱点チェック)

  • やること:過去問の“解いた回数”を重視(同じ年度を3回回すのもOK:初見→解説確認→再演習)。解答の「過程」を整理し、時間配分を体に覚えさせる。

  • 注意点:新しい難問に手を出しすぎない。ケアレスミス対策(見直しルーティン)を確立する。

おすすめ問題集(代表例)

  • 青チャート / 基礎問題精講(基礎〜標準)/入試問題演習集(過去問中心)。用途に応じて選ぶのが大事。


(科目別)具体プラン:英語

目的

長文読解を時間内に正確に処理し、語彙・文法・構文処理力で共通テスト・二次で得点する。

9月〜10月(秋:語彙・解釈土台の定着)

  • やること:単語復習(最低でも志望レベルの単語帳を一周)。英文解釈の基礎(構文把握)を日々10~20分。長文は“読む速度”と“正確さ”の両立を意識。

  • 教材:単語→『システム英単語』等/英文解釈→『英文熟考』『ポレポレ英文読解』などレベル別に。長文→レベル別長文集で演習。

11月〜12月(応用→演習量増)

  • やること:過去問(志望大)で長文を時間を計って解く。英作・和訳は志望校の形式に合わせて練習。リスニング対策(共通テスト利用の場合)も始める。

  • 演習量目安:平日1〜2時間、休日3〜4時間。長文を毎日1題解き、語彙・構文ノートを更新。

1月〜試験前(直前)

  • やること:過去問フル模試を時間通りに解く(特に長文の処理時間配分)。語彙の最終チェック。弱点(文法や倒置など)は短時間で潰す。


(科目別)具体プラン:物理

目的

典型現象の理解+公式の導出と応用力を固め、計算ミスを減らして得点する。

9月〜10月(秋:理論理解の定着)

  • やること:力学・波動の基本を復習。公式だけでなく「なぜそうなるか(導出)」を確認。教科書の例題を自分で解いて説明できるように。

11月〜12月(応用演習)

  • やること:入試レベルの標準問題集(例:『名問の森』『重要問題集』)で実戦演習。分からなかった問題はノートに整理して再現可能にする。

  • 演習量目安:平日1〜2時間、休日3〜5時間。問題を“解く→解説を読み返す→自分で解き直す”をルーティン化。

1月〜直前(総合演習)

  • やること:志望大の過去問で穴を潰す。実験データ読み取りや単位・桁の扱いを最終確認。時間配分、図示の速さを意識する。


週間スケジュール(サンプル:平日5時間・休日8〜10時間を確保できる場合)

  • 平日(合計約5時間)

    • 数学:1.5–2h(問題演習+復習)

    • 英語:1–1.5h(長文or単語+英文解釈)

    • 物理:1–1.5h(演習+理論確認)

  • 休日(合計8–10h)

    • 模試過去問or本番演習(午前)3–4h(数学中心または英語長文)

    • 弱点補強(午後)3–4h(分野別演習)

    • 夕方:軽い復習(1–2h)

(※現役生は学校の課題・部活等の兼ね合いで調整。浪人生は上記より多めに取る。)

 

模試の活用法(必須)

  • 模試は「判定」ではなく「弱点抽出ツール」。 受けたら必ず復習シートを作る。間違いの原因(知識不足・計算ミス・時間配分)を分類し、次に同じミスをしない対策を決める。

最後に:よくあるQ&A(短め)

Q. 「新しい参考書を増やしてもいい?」
A. 直前期は新しい参考書を増やすのは×。既に使っている教材を完璧にすることが最優先。

Q. 「模試で点が上がらない」
A. 回答:復習の質に問題がある場合が多い。問題を解き直して“自分が説明できる”レベルまで落とし込む。


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