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東京理科大学の2026年度入試改革:英検活用と国公立併願配慮へ大幅変更

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東京理科大学の2026年度入試改革:英検活用と国公立併願配慮の大幅変更
2026年度入試改革のポイント:A方式(英語外部試験利用型)と併願スケジュール

東京理科大学では2026年度入試から、**「A方式(2教科+英語資格検定利用型)」**を新設するとともに、共通テスト利用型(A方式)を3パターンに分割します。この新方式では、大学入学共通テストは数学・理科など希望学部指定の2科目分の成績のみで合否判定を行い、英語は事前に取得した外部検定試験のスコアで代替します。英語検定スコアは出願資格であり、合否判定には含まれません(加点もありません)。

  • 出願資格(英語検定スコア):認定試験は英検(4技能、CSEスコア1400以上)やTEAP・TEAP CBT(101以上、130以上)、GTEC(CBTまたは検定版で260以上)、TOEIC(L&R+S&W合計320以上)など多様に設定され、各試験で所定スコアを満たせば出願可能です。

  • 選考方法:共通テストの得点(2科目分)のみで合否を判定します。英語検定は出願要件であり、試験結果に応じた加点は一切行いません。

たとえば、英検CSEスコア1400点以上、TOEFL iBT42点以上、IELTS 4.0以上などを満たせば出願資格となります。検定スコアを事前に取得しておけば共通テストの英語対策を省略でき、数学・理科などに注力できるメリットがあります。ただし英語が苦手な受験生には、あらかじめ外部検定に合格しておく必要があり、従来の共通テスト英語受験と比べて準備内容が変わる点に留意が必要です。なお、A方式の併願可能学科数は従来通り昼間部2学科までで、他のA方式やB方式・S方式との併願も認められます。

項目 ~2025年度まで 2026年度から
A方式の形態 大学入学共通テスト利用型(指定2~4教科) 4教科型・3教科型・2教科+英語資格型の3方式
英語の扱い 共通テスト英語必須 外部検定スコアで代替(英語共通テストは免除)
出願時期 共通テスト実施前に出願 共通テスト後(2/9締切)の出願も可能
入学手続締切 国公立大前期実施前(2月下旬頃) 国公立大前期合格発表後の3/11(延納申請で延長可能)

国公立大併願者への日程配慮

新制度では、国公立大学を志望する受験生の負担軽減も重視されています。「A方式(2教科+英語検定利用型)」や理学部二部のA方式は、出願締切を大学入学共通テスト後(2月9日)に設定しました。共通テストの自己採点結果を踏まえて出願を検討できるため、国公立第一志望の受験生でも経済的・心理的な負担を減らせます。さらに、全方式(夜間学部除く)の合格発表後の手続き締切は国公立前期日程合格発表翌日の3月11日に設定されており、国公立後期受験者は所定の手続きで締切延長を申請できます。

スケジュール例

  • 1月中旬:大学入学共通テスト(共通テスト)受験

  • 2月9日:A方式(2科目+英検型)出願締切

  • 3月上旬:国公立大学前期合格発表

  • 3月11日:TUS二次入学手続締切(国公立前期結果後)

  • 国公立後期受験者は延長申請で締切を延長可能

このように、出願時期や手続期限が国公立大の日程に合わせて柔軟化される点が大きな特徴です。受験生は共通テスト後に出願を判断でき、国公立前期の結果を確認してから東京理科大への入学手続きを行うことができます。

受験生への影響

新制度により、英語の準備方法や試験計画が変わります。英語の外部試験を既に取得している受験生は、英語学習の負担を他の科目に振り向けるチャンスが生まれます。一方で、英語検定を持たない理系志望者は従来型の共通テスト型(4教科型/3教科型)やB方式と併願するなど戦略が必要になります。共通テスト利用型の科目構成は国公立大学と大きく重なるため、理系科目に集中する受験生には有利に働く一方で、英語力が高い人材を確保するための制度変更でもあります。

いずれにせよ、新入試方式の詳細やスケジュールは2026年度募集要項で必ず確認してください。東京理科大学の公式ガイドラインでは、各方式の出題科目・配点、必要スコア、手続期限などが詳しく示されています。受験生・保護者は情報を正確に把握し、学習計画を立てるようにしましょう。


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