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夏休みの最後にやるべき!私立文系・大学受験の総復習ガイド

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夏休みの最後にやるべき!私立文系・大学受験の総復習ガイド

夏休みの総仕上げの時期がやってきました。私立文系の入試は大学ごとに出題傾向が多様で、記述力や英語長文の読解力、社会科目の思考力が問われることが多いのが特徴です。最後の数日〜1週間で「新しいこと」を詰め込むよりも、これまでの学習内容を確実に使える形に整えることが何より重要。ここでは、科目別に「このタイミングで絶対やっておきたい復習範囲」と「やり方のコツ」をまとめます。


全体の心構え:質×反復+セルフ点検

  • 新しい参考書をいきなり始めない。使い慣れた1〜2冊を“完了させる”こと。

  • 「なぜその答えになるのか」を説明できるレベルにする。丸暗記ではなく説明可能な理解へ。

  • 間違いノートを作り、同じミスを2度と繰り返さない仕組みを持つ。

  • 試験当日の体調・時間配分・筆記具チェックも忘れずに。


英語:語彙・文法の最終定着と長文の型化

やるべき範囲

  • 単語(頻出語+派生語):語源やコロケーション(頻出の組み合わせ)まで。

  • 文法(重要構文):関係詞、分詞構文、仮定法、完了形の用法などの応用。

  • 長文:設問別に「主張」「要旨」「段落構成」「筆者の意図」を取れる練習。

  • 英作文・和文英訳の基本パターン(論理展開の書き方、接続詞の使い方)。

  • リスニング(入試で実施される大学のみ):要点把握と設問形式の練習。

やり方のコツ

  • 長文は「一文一文の構造把握(主語+動詞)」→段落ごとの論点把握→設問対応の順で読む。

  • 単語は語義だけでなく「実際の文中での用例」を声に出して覚える(音読)。

  • 英作文はテンプレ化しすぎない—型(導入→理由→具体例→結論)を身につけ、語彙と文法の幅を確保する。

  • 過去問で“設問の解き方”を確認し、時間配分の感覚を掴む。


国語:現代文の論理把握と古典の基礎完成

やるべき範囲

  • 現代文:論説文(主張構造・因果・対照)、小説(心情・描写の機能)。設問で根拠を必ず本文中に示せる練習。

  • 古典(古文・漢文):基礎文法(助動詞・助詞・敬語)、頻出語彙、主要な読解パターン(敬語表現の解釈、返り点の読み方)。

  • 漢字・語彙力(語句の意味・適語選択)は得点差がつきやすい箇所。

やり方のコツ

  • 現代文は“解答の根拠ずらし”に注意。解答を作ったら必ず本文の何行目のどの語句が根拠かを明示できるかチェックする。

  • 古文は「直訳→現代語訳→論点整理」の順で。助動詞や敬語の働きを解説できること。

  • 記述問題は「結論→根拠(本文)→簡潔な説明」の順で書く癖をつける。


社会(世界史・日本史・地理・公民):流れを押さえた記述対策

やるべき範囲

  • 世界史・日本史:重要な年号は抑えつつ、出来事の『因果関係』や『背景』を説明できるように。主要なテーマ(政治変動・経済構造・文化の移り変わり)に沿って整理。

  • 地理:地図問題、気候区分、主要産業・資源の位置関係。地形図の読み取り。

  • 公民:現行憲法の基本原理(三権分立・基本的人権)、選挙制度、経済の基礎(市場の仕組み・景気指標)を理解。時事的要素は志望校の出題傾向に応じて精査。

やり方のコツ

  • 年表を自分で書いて「流れ」を声に出して説明できるか確認する。単発暗記ではなく“なぜ・どのように”が説明できるように。

  • 記述問題は「問いに対してどの切り口で答えるか」をまず決め、適切な用語を組み合わせて簡潔に書く練習をする。

  • 地図問題は必ず手で何度も書く(書くことで記憶に定着)。


小論文・面接(私立文系で求められる場合):論点整理と主張の立て方

やるべき範囲

  • 小論文:課題文の読解→問いの本質把握→自分の立場を明確にし、具体例で裏付ける。

  • 面接:志望理由、学びたいテーマ、将来像を短く明確に語れるようにする。時事問題や志望学部に関連する基礎知識は押さえる。

やり方のコツ

  • 小論文は「序論(主張)→本論(理由+具体例)→結論(まとめ)」の構成を徹底。文字数を守る練習。

  • 面接は暗記しすぎない。話す練習は録音・録画して改善点(声の大きさ・語尾・目線など)を確認する。
    小論や面接を課す大学は多くありませんが急に準備をして対応するのは難しくなります。あらかじめ軽くでも準備しておきましょう。


過去問の使い方(私大対策で最重要)

  • 過去問は「志望校の型」を知るための最良の教材。最低3年分は解析して出題傾向を把握する。

  • 解いた後は「解き直し」を必ず実施。正解していても解法プロセスを説明できるかチェックする。

  • 記述問題は模範解答と自分の答案を突き合わせ、語彙や論理の弱点を見つける。


本番直前の最終チェック(勉強面で)

  • 自分の“必ず取れる得点源”を確認し、最後はそこを確実に固める。

  • ミスが多かった問題タイプをノート化して、最後に短時間で復習できるようにする。

  • 参考書は増やさず、要点カードや間違いノートで短時間反復。


メンタルと体調管理

  • 睡眠(最低6〜7時間)、食事、軽い運動を優先。直前に体調を崩すと実力が出せない。

  • 試験前日は暗記より「頭の整理」を優先し、早めに休む。

  • ポジティブな自己対話(「これだけはできる」「今までの準備は十分」)で緊張を和らげる。


最後に:チェックリスト(持ち物・確認事項)

  • 志望校の出題形式・配点を再確認。

  • 筆記用具、予備の電池(必要なら)、受験票のコピー、交通手段の確認。

  • 間違いノートの最重要ページをプリントアウトして持参(直前の復習用)。

  • 試験時間配分の最終確認(各科目で何分を目安にするか把握)。


暑い夏を乗り切ってきたあなたの努力は必ず力になります。夏休みの最後は「焦らず、できることを確実に増やす」こと。この記事が最終仕上げの羅針盤になれば嬉しいです。
 


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