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大学受験の化学で多くの受験生が躓きやすいポイント

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大学受験の化学で多くの受験生が躓きやすいポイントをまとめました。


 化学でつまずきやすい理由と代表的分野

1. モル・化学反応式の計算(理論化学)

化学に苦手意識を抱く多くの生徒が、「モル量」や化学反応式の理解不足によって計算問題でつまずいています。モルの定義や扱いをしっかり定着させないと、問題を体系的に解くことが非常に難しくなります。高校1年次にこの基礎を固められるかが鍵と言われています。反復学習によって定着度が高まります。

2. 無機化学の暗記負荷

無機化学分野では、元素やイオン、化合物の性質や反応など覚える項目が膨大です。ここで暗記が苦手な人が多く、苦手意識の要因になります。基礎を乗り越えれば他と差がつけやすい反面、習得までにエネルギーを要する分野です。

3. 有機化学の構造と命名の混乱

有機化合物では、構造や名称が似ている化合物が多く、特に名前と分子構造を混同しやすいです。理解が浅いと合成反応や異性体などの問題で大きく迷います。

4. 応用問題への対応力不足

入試問題では、反応そのものではなく「本質」と「ノイズ(余分な情報)」を見分けて整理する力が求められます。基礎演習の段階で応用力を意識できないと、類題・変化球問題に弱くなります。

5. 時間制限によるスピードの壁

化学は他科目と比較して時間制限が厳しく、大問1題あたり10〜15分以内で解く訓練が必要です。ただ「できる」だけではなく「速く正確に解ける」スピード感を鍛えなければ、本番で失点しやすくなります。


主な難易度順とつまずきの傾向

領域 特徴とつまずきの原因
理論化学 モルの計算や反応式の理解が不完全だと応用につながらずつまずく
無機化学 暗記の量が多く整理が追いつかないと苦手意識が定着しやすい
有機化学 似た構造や名称の化合物の混乱、反応機構の理解不足
実験・器具理解 標準溶液・指示薬・滴定終点などの用語・器具知識の整理が甘いと応用問題で迷う
時間対応力 問題文の読解→計算までが遅いと、時間切れや見直し不足のリスク大

特に理論化学と無機化学では、「モル」や「化学反応式」といった基礎部分で苦しむ人が多数います。


✅ 苦手克服のための学習ポイント

1. モル計算と反応式は徹底的に反復

基礎が脆弱だと応用への橋渡しが難しいため、「基本問題を最低5回以上解く」「計算過程を丁寧に見る」ことが重要です。

2. ノート活用と教科書の復習

教科書に戻って系統的な理解を図ること、色分けノートで反復復習できるような設計が効果的です。重要語句や反応式を整理し、見直ししやすい形でまとめておくと習得がスムーズになります。

3. 暗記系は語呂+理解型で整理

暗記量の多い無機化学は、語呂合わせや分類整理で覚えるだけでなく、「なぜそうなるか」を考えながら意味で裏付けると長期記憶に残りやすくなります。

4. 実験・器具・操作の整理をしよう

標準溶液や滴定操作など、実験要素を整理できないと応用問題で混乱します。「器具」「標準液」「指示薬」「滴定の終点」などを体系的にまとめる習慣が有効です。

5. スピードトレーニングと過去問演習

時間内での答案作成力を強化するため、化学専用の“超速演習”問題集や過去問を繰り返し解き、スピードと正確さを両立させる練習を継続しましょう。


 まとめ

大学受験の化学では、**「モル・反応式」「暗記量」「構造把握」「実験知識」「解答スピード」**といった特有の構成要素の理解/整理/演習が非常に重要です。
何が苦手かをまず把握し、基礎固めとスピードトレーニングを組み合わせて進めることで、苦手な化学も得意科目に変えていくことができます。

気になる単元別の学習法(無機・有機のまとめ方、反応式の理解法、演習教材など)があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください!


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