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大学受験の物理で多くの受験生がつまずきやすいポイント
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大学受験の物理で多くの受験生がつまずきやすいポイントを、苦手の背景と対策を分野別にわかりやすく解説します。
なぜ物理はつまずきやすいのか?
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記号・用語への不慣れ
物理では F, m, a, v, t, W など多くの記号・用語が登場します。それぞれの意味を理解せず暗記だけで進めると、応用問題に対応できません。 -
数学力と理論思考の必要性
物理は数学(関数・三角比・微積分など)を使って現象を論理的に説明する科目。数学に抵抗があると理解が進まず、苦手意識が強くなりやすいです。 -
漠然とした理解よりルールが重要
イメージや「なんとなくで」論証すると得点できても再現性が低く、正答に至らないことがあります。公式や定義、論理の筋道を重視すべき科目です。
分野別にみるつまずきポイントと対策
1. 力学(力のつり合い・運動方程式・エネルギー保存)
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入試でも最重要分野ですが、「作図・力の矢印」や「どの公式を使うか」の判断で悩む生徒が多いです。摩擦力の向きなど基本から確実にできるよう練習が必要です。
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対策:物体ごとに図を描き、働く力をすべて明示する訓練を重ねることが解答精度を上げます。
2. 熱力学
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状態方程式や熱力学の第一法則など、公式の意味と式変形が理解できていないと問題演習で立ち止まります。
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対策:公式を一つずつ導出しながら理解し、図や計算演習で定着を図ることが鍵です。
3. 波動(干渉・ドップラー効果)
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力学と関連せず独立して扱われます。ドップラー効果や干渉は公式の導出意図や条件を正確に把握しておかないと応用問題で詰まりやすいです。
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対策:自分で導出過程を追いながら公式を理解し、各条件下での変化を図示できるようにすること。
4. 電磁気(回路・コンデンサー・交流・電磁誘導)
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回路図を読み取る力・電磁誘導や交流の考え方が直感に反するため、多くの受験生が混乱します。
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対策:セット問題で回路の挙動を整理し、定番問題の反復演習と回路図読み取り力を身につけましょう。
5. 原子・量子(波動–粒子二重性・エネルギー準位など)
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抽象的で直感しにくい概念が多く、波動‑粒子二重性やエネルギー準位などで理解が難しく感じられます。
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対策:アナロジーや実例を用いてイメージしながら学ぶと理解しやすくなり、数的演習と組み合わせて習熟度を上げましょう。
苦手克服のための共通戦略
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参考書と演習のバランスをつくる
理解のために参考書を読み込み、発展的な演習に進む。学びのループを繰り返すことで根っこの理解が深まります。 -
図示と導出を徹底する
力学では作図、波動や熱力学ではモデル導出、すべてを“書ける”レベルにしておくことが得点安定に寄与します。 -
数学的思考を養う
比例・関数・三角比・ベクトルの復習も重要です。物理の問題を解くには、数学と物理を繋げて考える習慣が必須です。
総まとめ
項目 | 内容 |
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苦手の原因 | 記号や概念の不理解、数学的な論理構造を抑えていない |
つまずきやすい分野 | 力学、電磁気、波動、熱力学、原子 など |
克服の鍵 | 作図・導出・参考書+演習ループ・数学の適用 |
物理は「理解」「構造化」「実践」の繰り返しで、苦手を克服できる科目です。特に入試対策では演習の前に“なぜそうなるのか”をしっかり整理し、問題ごとに共通原理を見つけられるようにする必要があります。
もし、得意教材の紹介や分野別の演習法、具体的な参考書の選び方などについても知りたい場合は、お気軽にご連絡ください。
(akamon lab) 2025年8月 1日 20:39