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「中堅大学」を知る――偏差値・実力・就職力...今選ぶならどこ?

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「中堅大学」を知る――偏差値・実力・就職力…今選ぶならどこ?

大学受験で「中堅大学」といえば、偏差値で云うとおおよそ50~60前後。日東駒専や産近甲龍(関西の中堅私大)に加え、成成明学獨國武(成蹊・成城・明治学院・獨協・國學院・武蔵)、さらに南山大・立命館APUなども含まれます。

本稿では、中堅大学群を整理し、国公立と私立の違い、偏差値、就職力、地域・グローバル展開まで幅広く解説します。


① 偏差値と大学ランクの全体感

● 偏差値目安と大学グループ

  • 日東駒専・産近甲龍:偏差値52~60。日本大・東洋大・駒澤・専修、関西では近畿大・甲南大など。

  • 成成明学獨國武:偏差値55~63。「MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)」の少し下に位置する大学群。

  • 中堅上位(準難関):偏差値60~65。南山大や東京農大、理系単科大などが該当。

● 国公立の中堅層

地方国公立大(例:北海道・筑波・千葉・岡山など)は、この中堅私大よりもやや難しいケースもあり。共通テストは70%程度必要ですが、偏差値で示すと日東駒専並み~少し上です。


② 学校別の特色と偏差値目安

グループ名 主な大学例 偏差値レンジ 特徴
日東駒専 日大・東洋・駒澤・専修 52~60 キャンパス多数・学部多彩
成成明学獨國武 成蹊・成城・武蔵など 55~63 都市部で評判良・学習環境安定
中堅上位 南山大・東邦大・農大 60~65 教養+実学+海外連携など特色あり
地方国公立中堅 岡山・千葉・広島など 55~65 地方トップ層が中心・地元就職強い

③ 学生数・卒業率・私大の多様性

私大は全国に約565校(うち4年制大学700校超)と多く、卒業率や学生数には大きな差があります(ウィキペディア)turn0search12】

  • 大学ごとに教育の質・施設・学生サポートの差が大きく、オープンキャンパスで雰囲気を確認することが重要です。


④ グローバルランキングと私立大学の位置

QS世界大学ランキングで、私立では立命館やAPUが健闘しています。

  • APUはQSアジアランキングで国内5位にランクされ、国際性に特化した大学として注目されていますturn0search7】

  • 立命館はQS世界ランキングで680位、日本の私大では上位群にありますturn0search5】

こうした大学は、他の中堅私大と比べてグローバル志向や教育制度に特色があり、留学や国際交流を志向するなら有力候補になります。


⑤ 就職力と学歴フィルター

● 学歴フィルターの現実

  • 私大C級:大手企業ではGMARCHより下はフィルター対象となることもあります。

  • 地方国公立:学歴フィルターには比較的通りやすいが、立地や都会型インターンなどで差が出ることもあります。

● 実就職率では私立中堅上位が強い

  • 同じC級でも「有名企業400社ランキング」では、成成明学などの中堅私大が地方国公立を上回るケースもあるとの指摘があります。

  • 地方国公立は地元志向が強く、地元公務員や中小企業就職が中心のため、都会型企業就職では不利になりがちです。

● 理系単科大・国公立工学部は強みあり

  • 機械・電気・化学など理系では、学部ブランドと専門性で有利に働くケースが多いです。


⑥ 大学選びの視点とは?

1. 自分の志向に合わせた大学選び

  • 都会型インターン・大手就職なら、GMARCH・中堅上位が最適。

  • 地元や公務員志向なら、地方国公立が安心。

  • 留学重視や個性を大切にするなら、APUや立命館も選択肢。

2. 偏差値だけではない評価

  • 学生支援、教育プログラム、国際性、キャンパス施設などを見ることも重要。

3. 将来の学び・進路プラン

  • たとえば海外大学院、学部からの進学希望、公務員など、将来を見据えて学部選びを。


⑦ 総合評価(まとめ)

項目 中堅私大C級 中堅国公立 私大上位・中堅上位
入試難易度 共通テスト60–70% 共通テスト70%前後 試験も多様で難度高い
偏差値 52–60 55–65 60–65
就職力 学科次第で変動 地元中心・公務員強い 募集規模・立地で有利
学び・校風 多様・マルチ系あり 地域色強い 特化型・国際型など特色豊富
将来可能性 捕らえどころがやや弱い 地元貢献向き 海外・都会志向に有利

✅ 受験生・保護者へのアドバイス

  1. 目標設定は明確に
     自分がそこに行く目的を言語化→自分に合った大学か?→必要勉強を逆算。

  2. 複数の視点で比較
     偏差値、就職率、学生支援、立地、キャンパスを総合判断。

  3. オープンキャンパス活用
     先輩や学生スタッフとの会話でリアルなキャンパス像を把握。

  4. 秋以降の受験戦略を練る
     併願校選びや私大方式、推薦、公募推薦など柔軟に考える。


✅ 最後に

「中堅大学」といっても、その実相は実に多様です。偏差値帯が同じでも、学びや就職、将来の選択肢は大学ごとに大きく異なります。重要なのは、偏差値に惑わされず、自分らしく学べて将来の展望が開ける環境かどうかを見極めること。

「自分が伸びるかどうか」は大学が決めるのではなく、大学を場として活かす自分自身。後悔しない大学選びの第一歩を、ぜひ今踏み出してください。


 


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