HOME > akamon lab ブログ > 高校3年生の夏から始める大学受験勉強文系編:今からでも逆転合格は可能か?

akamon lab ブログ

< 学習効果を高める「ワーキングメモリ」とは?日常で鍛える方法とその重要性  |  一覧へ戻る  |  理系受験生の夏以降の受験対策 >

高校3年生の夏から始める大学受験勉強文系編:今からでも逆転合格は可能か?

少数精鋭個別指導学習塾 東京都世田谷区 大学受験 オンライン授業対応 akamon lab ブログ

 

高校3年生の夏から始める大学受験勉強:今からでも逆転合格は可能か?

高校3年生の夏。多くの受験生にとっては、勝負の夏とも呼ばれるこの時期ですが、「これまでほとんど勉強してこなかった」「部活に夢中で手を付けていなかった」といった不安を抱える生徒も決して少なくありません。そんな人にとって、「今からでも間に合うのか?」という問いは非常に現実的で切実なものです。

結論から言えば、「間に合わないわけではないが、余裕があるわけでもない」。つまり、正しい戦略と集中した努力をすぐに開始すれば、まだチャンスは十分に残されています。では、どのようにこの夏から受験勉強をスタートすべきなのか、具体的な方法とスケジュールをご紹介していきます。


なぜ高校3年生の夏が「遅い」と言われるのか?

大学受験において有利なのは、やはり早くから計画的に勉強を始めた人たちです。高校2年生の冬、あるいは3年生の春には本格的に受験勉強に入っている生徒も多く、夏から開始する場合はどうしても出遅れてしまった印象があります。

特に共通テストや私立大の一般入試を考えると、過去問対策や応用問題への取り組みが必要になりますが、それらにたどり着く前に「基礎の定着」が必須です。もし基礎が固まっていない状態ならば、この夏の時期にそれを徹底的に仕上げる必要があります。


今からでも合格を目指せる!最初に取り組むべきこと

1. 志望校を具体的に決める

目標が定まっていなければ、勉強の方向性も曖昧になってしまいます。どの大学・学部を目指すのか、またその入試にどの科目が必要なのかをまず明確にしましょう。

たとえば、ある大学では英語と国語の配点が高い、また別の大学では社会科目の重要性が増すなど、大学・学部ごとに出題傾向や比重は大きく異なります。それを把握した上で、限られた時間をどこに集中すべきかを判断します。

2. 必要科目と配点の確認

・どの科目が必須なのか
・それぞれの科目の配点はどうなっているのか
・出題範囲はどこまでか

これらを整理してから、勉強スケジュールに落とし込んでいきましょう。高配点の科目や得意科目は得点源にするための強化を、苦手で配点が低い科目は最低限のラインまで持っていくのが現実的です。


夏から始める勉強スケジュールの立て方

7月〜9月:基礎の徹底と問題演習の両立

夏休みは、時間を多く取れる貴重な時期です。この期間の勉強の質と量が、今後の合否に大きく関わります。

英語
・英単語を毎日覚える(1日30~50語目安)
・文法書を一冊やり切る(問題を解いて知識を使う練習も並行)
・長文読解の練習(週3本は解く)

国語
・現代文は評論・小説をバランスよく読む
・古文・漢文は文法と単語の暗記から
・実際の過去問で読解トレーニング

社会(日本史・世界史・政経など)
・通史を一通り終わらせる
・年表や用語の暗記
・一問一答や用語集の活用

10月〜12月:志望校別の対策と苦手克服

この時期は、各大学の過去問に触れながら、より実践的な演習を行う時期です。同時に、模試の結果をもとに自分の弱点を明確にし、それを重点的に補強していきます。

・時間を計って過去問に挑戦
・苦手科目や分野を集中的に学習
・各科目で「点が取りやすい形式」の問題を練習


模試でE判定でも諦めないでいい理由

高3の夏の模試で「E判定」が出ると、多くの受験生は不安になります。しかし、ここで重要なのは判定ではなく「自分の弱点が何かを知ること」です。成績を伸ばす余地が大きいという見方もできます。

まずは、基礎問題を確実に解けるようにすること。共通テストでは、教科書レベルの知識で解ける問題が大半を占めます。応用力よりも、基礎の正確さが得点の安定につながるのです。

E判定は、あくまで「現時点での合格可能性が低い」という評価であり、「将来的に合格できない」と断定されているわけではありません。


勉強時間と生活リズムの管理も大切

夏休み明けから入試本番までは、精神的にも体力的にもハードな日々が続きます。そのため、勉強だけでなく、生活リズムの管理も非常に重要です。

勉強時間の目安
・平日:4〜6時間
・休日:8〜10時間

睡眠時間の目安
・最低6時間、理想は7時間程度

無理をすると集中力や体調を崩してしまい、かえって非効率になることもあります。長時間の学習には、適切な休憩を取り入れながら、持続可能なペースを保ちましょう。


モチベーション維持の工夫

受験勉強は長丁場です。やる気を保ち続けるのは誰にとっても難しいことですが、いくつかの工夫で乗り越えることができます。

・短期目標を立てる(1週間で英単語300語など)
・勉強場所を変える(図書館・カフェなど)
・ご褒美制度を導入する(1時間集中したら休憩OKなど)
・進捗を記録する(勉強時間アプリや手帳に記録)

勉強が習慣化すれば、やる気に左右されずに机に向かうことができます。


最後に:夏からの逆転は本当に可能か?

高校3年生の夏からの受験勉強は、たしかにハンデがあるスタートです。しかし、それは不可能という意味ではありません。むしろ、この夏をどう過ごすかによって、逆転劇を演出することだって可能です。

「今から始めても遅い」と思って何も手をつけないのが一番危険です。やるか、やらないか。その選択で、半年後の未来は大きく変わります。

あなたが今、「受験に本気になりたい」と思っているなら、今日この瞬間から動き出しましょう。まだ勝負は、ここからです。


未来は、夏に作られる。
焦らず、でも迷わず、一歩を踏み出してください。あなたの努力は、必ず未来の自分を助けてくれます。
 


< 学習効果を高める「ワーキングメモリ」とは?日常で鍛える方法とその重要性  |  一覧へ戻る  |  理系受験生の夏以降の受験対策 >

このページのトップへ