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【必読】中高一貫校に通っているけど塾って必要?「燃え尽き症候群」から現役合格への道
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【必読】中高一貫校に通っているけど塾って必要?「燃え尽き症候群」から現役合格への道
中高一貫校生が抱える"盲点"
中学受験を乗り越えて晴れて中高一貫校に入学したお子さん。あれだけ頑張っていたのに、入学後はすっかりやる気を失ってしまった…そんな悩みを抱えているご家庭は少なくありません。
中学受験期には、毎日数時間にわたって机に向かっていたのに、今ではゲームや動画視聴、SNSなどに夢中。親としては、「せっかく頑張って難関校に入ったのに」と落胆してしまいます。
実はこのような状況、「中高一貫校生あるある」なのです。受験からの解放感に浸るあまり、長期間にわたって勉強のペースを取り戻せない子どもは多く、成績も次第に低迷してしまいます。
受験直後の「反動」に要注意
多くの中高一貫校では、高度でスピーディな授業が行われており、進度は一般の公立校に比べて1〜2年早いことも珍しくありません。この「先取り教育」に乗り遅れてしまうと、取り返すのが難しくなる場合があります。
一方で、そうした学校ほど授業中の演習時間は少なく、「授業で教え、理解は自宅で深める」というスタイルが基本です。そのため、自分で復習したり、問題演習を繰り返したりする力が不可欠になります。
しかし、これができる生徒は実はそれほど多くありません。特に、中学受験を乗り切ったという達成感から「もう勉強は終わった」と錯覚してしまう生徒もおり、勉強習慣が失われてしまうのです。
「中高一貫校=塾いらず」は幻想?
一部では「中高一貫校に通っていれば、塾に通わなくても大学受験に有利」と言われることもあります。確かに、学校カリキュラムそのものは大学入試に適した内容になっており、特に高校2年生までに全範囲が終了している学校もあります。
しかし現実には、中高一貫校生の約4割が塾に通っているというデータもあり、すべての生徒にとって「塾なし」でうまくいくわけではありません。
なぜなら、どんなに良質なカリキュラムでも、それを「自分の力で理解し、使いこなす」力が伴わなければ意味がないからです。
塾が必要かどうかを判断する4つの基準
では、塾が本当に必要かどうかを見極めるには、どんな視点が大切なのでしょうか?以下の4つのポイントをチェックしてみましょう。
① 自主的に勉強に取り組む姿勢があるか?
学校の宿題をこなしているだけでなく、自分から問題集を開いたり、わからないところを質問したりする姿が見られますか?
もし、宿題も手を抜きがちで「やらされている感」が強いようであれば、塾などの外部サポートが必要になるかもしれません。
② 日々の学習習慣が身についているか?
毎日30分でも1時間でも、机に向かう時間が確保されていますか?勉強は一夜漬けでは身につきません。習慣化されていなければ、早いうちにテコ入れが必要です。
また、勉強時間は確保しているのに、成績が上がらないという場合は「勉強のやり方」に問題がある可能性も。そんなときは、効率のよい方法を教えてくれる塾が有効です。
③ 授業のレベルについていけているか?
中高一貫校では、中学生のうちから高校内容に触れることもあります。そのため、授業の難易度が高く、理解が追いつかない生徒も出てきます。
定期テストの結果が平均点を下回っている場合や、本人が「授業が難しい」と感じているようなら、学習サポートが必要です。
④ 現在の学力と志望進路のギャップがあるか?
たとえ成績が良くても、志望校が東大・京大・医学部など超難関の場合、学校の授業だけでは不十分なケースもあります。また、内部進学が難しくなった場合、一般受験への対策が急務となります。
進路目標との間にギャップがあるなら、早めの対策として塾の活用を検討してもよいでしょう。
落とし穴:中高一貫校は浪人率が高い?
意外に思われるかもしれませんが、多くの中高一貫校では浪人生が珍しくありません。学校によっては卒業生の半数近くが浪人を選ぶケースもあるほどです。
その主な理由は以下の通りです:
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高校受験がないことで、勉強への切り替えタイミングを失いがち
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第一志望に届かず、妥協した進学先に満足できない
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浪人への抵抗感が少ない(周囲にも浪人生が多い)
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更なる高みを目指しての積極浪人が多い
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「現役合格」の価値を十分に理解できていない
こうした理由から、成績が思うように伸びなくても「浪人すればいいや」と楽観視してしまう生徒が出てきます。しかし、現実には浪人は費用面でも時間面でも大きなリスクを伴います。
成績のいい子でも浪人を嫌がらない子が多いのが中高一貫校の特徴。現役でMARCHに行くよりも浪人して早慶、旧帝大を目指すというのが学校全体の校風として多くなっています。
現役合格を勝ち取るために必要なこと
では、中高一貫校で現役合格を勝ち取るためには何が必要なのでしょうか?
まず第一に、勉強を習慣化すること。毎日、少しずつでも学ぶことで、基礎力が着実に積み上がります。
第二に、学習の質を高めること。単に時間をかけるのではなく、自分に合った方法で効率的に取り組むことが必要です。
そして第三に、環境を整えること。モチベーションを保ち続けるには、時に第三者(塾講師や家庭教師など)のサポートが非常に有効です。
最後に:親ができる「適切な支援」とは?
親が子どもに対して「もっと勉強しなさい!」と言い続けても、逆効果になることがあります。大切なのは、子どもの状態を客観的に見つめ、必要なときに必要なサポートを提供することです。
「塾に通う=親が諦めた」わけではなく、「子どもが自立して学ぶための環境を整えてあげる」ことでもあります。
中高一貫校の6年間は、子どもの将来を左右する重要な時間です。塾の必要性を見極めつつ、本人の自主性も育む。両立を目指すことで、現役合格というゴールにより近づくことができるでしょう。
まとめ
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中高一貫校の学習は高度かつ速いが、自学力が求められる
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塾が不要な生徒もいるが、40%以上は通塾している
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勉強習慣や意欲、進路とのギャップが判断基準
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現役合格を目指すには、家庭と外部サポートのバランスが重要
お子様の未来を後押しするために、今一度「学びの環境」を見直してみてはいかがでしょうか?
(akamon lab) 2025年5月29日 20:18
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