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東京理科大学の実力とその評価を徹底解説
東京理科大学の実力とその評価を徹底解説
東京理科大学は、日本の私立理系大学の中でもトップクラスの難易度と実績を誇る大学です。特に理学・工学分野では、国内外で高く評価されており、多くの受験生にとって憧れの存在となっています。今回は、東京理科大学のレベルや特徴、受験難易度、社会的評価などについて詳しく解説していきます。
理工系に特化した難関私立大学
東京理科大学は、首都圏にある私立大学の中でも、理系分野に強みを持つ総合大学です。特に理学部や工学部では偏差値60を超える学科も多く、国公立大学の理工系学部と並ぶ難易度を誇っています。
東京理科大学とは?理系受験生が目指すべき理由
東京理科大学(通称「理科大」)は、日本を代表する私立理系大学です。
「私立なのに超本格派の理系教育」「卒業するのが難しい」と言われるほど、質の高い学びを提供しています。
実際、理科大は
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早慶上理(早稲田・慶應・上智・理科大) に並ぶトップレベルの私立理系
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MARCH(明治・青学・立教・中央・法政)以上のレベル
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理工系に特化した教育で、理系就職にも超強い
という評価を受けています。
学部別に見ていくと、理学部は偏差値57.5〜62.5、工学部は55.0〜62.5、創域理工学部と先進工学部も55.0〜60.0と、いずれも高水準です。薬学部も57.5〜60.0と健闘しており、特に薬剤師国家試験の合格率でも好成績を収めています。一方、経営学部は50.0〜57.5とやや控えめですが、他のMARCH(明治・青山・立教・中央・法政)クラスと比較しても見劣りしないレベルにあります。
理学部第二部(夜間学部)は偏差値40.0〜45.0と低めですが、夜間課程という特殊性を持っており、単純に昼間学部と同列に比較することはできません。この点を正しく理解することが、東京理科大学の本当の評価を見極める上で重要です。
最寄りの駅飯田橋越しの東京理科大学:神楽坂キャンパス
【難易度】東京理科大学のレベルは?偏差値・共通テスト目安
では、理科大の受験難易度はどれくらいなのでしょうか?
学部 | 偏差値(目安) | 特徴 |
---|---|---|
理学部第一部 | 57.5~62.5 | 物理・化学・数学に強い。神楽坂の一等地で学べる。しかしビル群のようなキャンパスでありやや味気ない |
工学部 | 55.0~62.5 |
機械・電気系に特化。主に葛飾キャンパス。新設のキャンパスのため新しくきれい。理科大念願の大学らしいキャンパスが東京に完成した。 留年率が自慢の理科大の中では留年率が低い。ただしこれは理科大の方針としてすべての学部学科の生徒を同水準で卒業させる方針があるため。内部の勉強が楽なわけではなく偏差値の高い工学部には優秀な学生が集まっていることから留年率が低いだけである。 |
創域理工学部 | 55.0~60.0 |
野田キャンパスの立地が悪いためやや偏差値が低く狙い目。ただし留年率が高い。都内在住でも自宅からの通学が厳しく一人暮らしを選択する学生も多い。 23年に理工学部から名称変更 |
先進工学部 | 55.0~60.0 |
ハイレベルな研究がウリ:基礎工学部から名称変更 基礎工時代は1年時北海道長万部に連行されることで有名だったが今は4年間葛飾キャンパスで過ごすことができる。 |
薬学部 | 57.5~60.0 |
薬剤師国家試験合格率も高水準 超難関の医学部受験に失敗して鞍替えした生徒もいるとかいないとか |
経営学部 | 50.0~57.5 |
理系的経営を学ぶユニーク学部:元々久喜キャンパスで学んでおり他学部とは異なる地で学んでいた。しかしキャンパスが閉鎖になり基礎工学部が東京のみのキャンパスになった煽りを受けこの学部の生徒たちが北海道へ幽閉されるようになってしまった。 入学式の途中で北海道に連れ去られることがお馴染みだった先進理工学部の面々の代わりを務めている。2年時からは東京神楽坂キャンパス富士見校舎 |
理学部第二部(夜間) | 40.0~45.0 |
社会人向け 一部妥協した学生もいるがあまりお勧めはしない。無理に理科大に拘らず二部ではない学校に行くほうがおすすめ。 |
偏差値だけを見ると、地方旧帝大の中堅学部と同レベル。
特に数学・理科重視の試験スタイルからも、地頭の強さ・論理力が試される大学と言えるでしょう。
国公立との比較と立ち位置
東京理科大学は、難易度で見れば「中堅国公立以上〜旧帝大未満」といった位置づけが妥当です。たとえば筑波大学、横浜国立大学、千葉大学、東京農工大学、電気通信大学、都立大といった準難関国立大学とは互角の勝負になるケースが多いでしょう。
特に工学部では、同じ理工系単科大学の電気通信大学や東京農工大学との比較がよく話題に上がります。特に電気通信大学とは情報・電気・機械といった分野で見ると、両者は同等か、やや電通大が上回ると言われることもありますが、東京理科大学も十分に肩を並べる存在です。一方、理学部では、埼玉大学や名古屋市立大学と並ぶ評価を受けており、特に化学や物理といった分野での教育・研究レベルの高さが際立っています。
地方国立大学、たとえば静岡大学、広島大学、岡山大学などと比較すると、総合的なレベルでは東京理科大学が上回ると見る向きが多いです。こうした点からも、理系を志す受験生にとって東京理科大学は極めて有力な選択肢の一つと言えるでしょう。
【大学選択VS国公立】東京理科大学と国公立両方受かったらどっちを選ぶ?
東京農工大学、電気通信大学、都立大といった東京にありどちらも自宅から通えるというケースの場合ほとんどが国公立進学を選択します。学費の安さはもちろんですが理科大の高い留年率も理科大を選ばない一つの要因となっていると言えます。早慶からは一部国公立を蹴って進学するケースも見受けられます。
一方地方国立大学の場合はその大学が地元というケース以外は東京理科大学へ進学するケースが多くなります。就職においてはやはり東京という立地は強く、また上京したいという欲求も高いことから理科大が選ばれることが多くなります。特に首都圏在住者で理科大に家から通える層は一人暮らしの費用を考えると地方国公立では大差ない金額がかかるため理科大を選択する人が多いようです。
【大学選択VS私立】東京理科大学と上智大学両方受かったらどっちを選ぶ?
もし全く同じ学部学科であれば上智大学を選ぶ人が多いでしょう。上智大学の知名度の高さはやはり魅力的。理系には珍しい文理共通のキャンパスで楽しいキャンパスライフを送れることも大きな要因の一つですね。ただし上智大学は英語力が求められることと理科大ほどどっぷり理科に浸かれる環境はないため、英語に自信がない、青春を科学に捧げたいという人からは理科大が選ばれます。
上智以外の私立は悩む余地はなく、例えば早慶やMARCH合格者は偏差値通りの進学結果になるでしょう。また関関同立と理科大では関西地区にこだわりが無い場合は理科大進学が選ばれます。
入試制度と難易度
東京理科大学の一般選抜には、A方式(共通テスト利用型)、B方式(大学独自試験型)、C方式(共通テスト併用型)があります。A方式では共通テストの得点率が80%以上必要なケースもあり、高得点を狙わなければ合格は難しいのが実情です。
B方式では、独自の入試問題が出題され、特に数学と理科に重点が置かれています。標準的な知識だけでは太刀打ちできず、応用力や記述力が問われるため、単なる暗記型学習では通用しません。国立大学の二次試験に匹敵する難度といっても過言ではないでしょう。
倍率も高く、工学部情報工学科では5.8倍、理学部物理学科では4.5倍と、全国の難関国立大学と同等レベルの激しい競争が繰り広げられています。合格最低点も学科によっては7割を超えることがあり、地方旧帝大の中堅学科と比べても遜色のない難易度です。
理科大の入試方式まとめ
東京理科大学の受験方式は次の通りです。
A方式(共通テスト利用型)
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数学・理科・英語で判定
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高得点勝負(8割目安)
B方式(独自試験型)
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数学・理科・英語(記述式)
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理科大オリジナルの超ハイレベル問題に対応が必要
C方式(併用型)
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共通テストと独自試験のハイブリッド
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科目ごとの得意・不得意をカバーできる
特にB方式志望なら、記述・応用問題を徹底的に対策することが必須です。
社会的評価と企業からの信頼
東京理科大学は、理系人材の育成力において企業から非常に高い評価を受けています。日本経済新聞とキャリタス就活が共同で行った「企業が評価する大学ランキング2021」では、私立大学の中で第4位にランクインしました。上位には早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学が名を連ねており、理科大はそれに次ぐポジションを確保しています。
特に技術系職種を中心に、理科大卒業生へのニーズは高く、「即戦力」としての期待値も大きいです。理系に特化した教育内容、厳格な成績評価制度、豊富な研究活動の成果が、企業からの信頼を勝ち取っている要因といえるでしょう。
東京理科大学が持つ特別な実績
東京理科大学は、日本の私立大学の中で唯一、自然科学分野におけるノーベル賞受賞者を輩出した大学でもあります。その人物とは、大村智博士。彼は、感染症治療薬「イベルメクチン」の開発に貢献し、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
この輝かしい実績は、東京理科大学が単なる受験の難易度だけでなく、研究水準や学術的な深みでも世界的な評価を得ていることを物語っています。私立大学でここまでの成果を挙げた例は他に見られず、アジア地域全体で見ても稀有な存在となっています。
一部で囁かれる「レベルが低い」という誤解
東京理科大学について、「レベルが低い」といった批判的な意見がネット上で散見されることがあります。しかし、それらの大半は事実に基づかない誤解です。
まず一つ目に、理系大学特有の事情として、文系学部に比べ偏差値が低めに出ることが挙げられます。単純な偏差値比較で「レベルが低い」と判断するのは早計です。二つ目に、理学部第二部(夜間学部)の偏差値が低いことが、大学全体のイメージを不当に引き下げている側面もあります。そして三つ目に、東京中心の知名度に偏りがあり、地方ではまだ十分に認知されていないことが、過小評価につながっているケースも少なくありません。
これらを総合的に考えれば、東京理科大学は決して「レベルが低い大学」などではなく、むしろ理工系においては国内屈指の実力校といえるのです。
「東京理科大学 レベル 低い」という噂の正体
一部ネット上では、「理科大のレベルは低い」と言われることもありますが、それは誤解です。
理由は以下の通り:
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夜間学部(理学部第二部)の偏差値が低く見えるから
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文系大学との比較で不当に評価されるから
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知名度が文系受験生に浸透していないから
実際には、昼間学部の水準は非常に高いです。
特に理工系志望者なら、理科大=超本格派理系大学と認識すべきでしょう。
東京理科大学のレベルが低いと言っている人は自分は世間知らずですと自己紹介しているようなもので非常に恥ずかしいやつだと思っておきましょう。
東京理科大学はこんな受験生におすすめ!
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数学・理科が得意で、さらに伸ばしたい人
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地道な努力を惜しまない人
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本物の理系力を身につけたい人
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将来、理系専門職や研究職で活躍したい人
東京理科大学を目指すなら、「受験はゴールではない」という認識を忘れずに。
入学後の厳しさを覚悟した上で挑戦しましょう。
入学後も大変ですがその大変さに見合った就職先、進学先が必ず見つかることでしょう。
まとめ
東京理科大学は、理系を志す受験生にとって非常に魅力的な選択肢です。高い偏差値と入試難易度、厳格な学問指導、企業からの厚い信頼、そして世界的な研究実績。これらすべてが理科大の実力を証明しています。
単に受験偏差値だけでなく、その先にある学びや成長、そして将来のキャリア形成を見据えたとき、東京理科大学は確かな道を示してくれる存在です。理系で本気の学びを目指すなら、東京理科大学は間違いなくその選択肢に入るべきでしょう。
(akamon lab) 2025年4月30日 17:07