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2月の大学入試本番──当日におきやすいこと

2月の大学入試本番──直前期の全体像と現場で起きていること

受験生と保護者が知っておきたい2月入試の構造と典型的な現場の実態を整理。試験当日に起こりうる事象、心身の変化、情報の扱い方まで、事実ベースで解説します。


1月の共通テストが終わると、大学受験はいよいよ個別試験の時期へと移行します。2月は国公立大学の前期日程、私立大学の一般選抜が集中し、多くの受験生にとって最も密度の高い期間となります。この時期には、試験そのものだけでなく、移動・宿泊・体調管理・情報収集など、複数の要素が同時に動くことになります。

2月本番

大学入試における2月は、年間スケジュールの中で最も試験が集中する月です。私立大学の一般選抜は2月上旬から中旬にかけてピークを迎え、国公立大学の前期日程は例年2月25日前後に設定されています。

私立大学では、同一大学でも学部・方式ごとに試験日が異なるため、複数回の受験機会が存在します。一方、国公立大学は前期・中期・後期という日程区分があり、前期日程の合格発表後に後期日程へ進むかどうかの判断が求められる構造になっています。

このように2月は「一発勝負」ではなく、複数の試験が連続・並行して進行する期間であり、受験生は短期間のうちにいくつもの試験会場へ足を運ぶことになります。試験日程が重なった場合の選択や、合否結果を待ちながら次の試験に臨む状況も珍しくありません。


試験当日の「現実」と発生しやすい事象

試験当日の会場では、さまざまな事象が発生します。まず、受付開始時刻や試験開始時刻は大学・学部によって異なり、集合から試験開始までの待機時間にも差があります。大規模な会場では受験生が数千人単位で集まるため、入場や誘導に時間がかかることも珍しくありません。

交通機関の遅延は毎年一定数発生しています。特に首都圏や関西圏の主要路線では、降雪や人身事故による遅延が2月に起こりやすい傾向があります。大学側は公共交通機関の遅延に対して救済措置を設けていることが多いものの、その適用条件や手続きは大学ごとに異なります。

試験形式についても、大学・学部によって記述式・マークシート式・小論文・面接など多様であり、同じ大学でも学部が違えば試験時間や科目配分が変わります。受験生が複数の大学を受ける場合、それぞれの形式に応じた対応が求められる構造になっています。


心身の状態に関する典型例

2月の直前期には、受験生の心身にいくつかの典型的な変化が見られます。

緊張の波は一定ではなく、試験日が近づくにつれて高まる場合もあれば、逆に「もう準備は終わった」という感覚から一時的に緊張感が薄れる場合もあります。また、1月から続く連続的な試験や模試の疲労が蓄積し、集中力の維持が難しくなる受験生も少なくありません。

睡眠パターンの変化も典型的な現象です。試験前夜に眠れなくなるケース、逆に過度の疲労から睡眠時間が長くなるケースの両方が報告されています。食欲の増減、胃腸の不調、肩こりや頭痛といった身体症状が現れることもあり、これらは長期間の緊張状態に対する身体の反応として理解されています。

こうした変化は個人差が大きく、すべての受験生に同じ症状が現れるわけではありません。ただし、直前期に何らかの心身の変化が生じること自体は珍しいことではなく、多くの受験生が経験する現象として認識されています。


情報の取り扱い(出願・変更・当日情報)

2月入試においては、複数の情報源を同時に参照する必要が生じます。

最も基本となるのは各大学の公式発表です。試験会場の変更、時間割の修正、悪天候時の対応などは、大学の公式ウェブサイトや受験票に記載された連絡先を通じて告知されます。近年ではSNSを活用した情報発信を行う大学も増えていますが、正式な情報源としてはあくまで公式サイトが基準となります。

交通機関の運行情報も重要な要素です。鉄道各社は遅延・運休情報をリアルタイムで発信しており、試験当日の朝に確認することが一般的です。ただし、情報の更新タイミングには差があり、実際の運行状況と発表内容にずれが生じることもあります。

緊急連絡の手段としては、保護者との携帯電話による連絡が主流ですが、試験中は電源を切ることが求められるため、連絡可能な時間帯は限られます。大学によっては保護者向けの待機スペースや案内窓口を設けている場合もあります。

典型的なケース

2月入試の現場では、受験生ごとにさまざまな状況が生じています。以下はその典型例です。

ある受験生は地方在住で、首都圏の大学を複数受験するため、約1週間にわたって東京に滞在しています。宿泊先から各試験会場への移動は毎回異なり、乗り換えや所要時間の把握が求められます。連日の試験で疲労が蓄積する中、合間に次の試験の準備を行うという日程が続いています。

別の受験生は、第一志望の国公立大学前期日程に向けて準備を進めながら、その前に私立大学を複数受験しています。私立の結果が出る前に国公立の試験日を迎えるため、合否が不明な状態で試験に臨む状況となっています。

また、前期日程で不合格となった場合に後期日程へ出願するかどうかという判断を迫られるケースもあります。後期日程は募集人員が少なく倍率が高い傾向にあり、私立大学の合格状況や本人の意向によって選択が分かれます。


まとめ

2月の大学入試本番期は、単一の試験で完結するものではなく、複数の試験が連続し、並行して進行する構造を持っています。試験日程の重なり、会場ごとの運営方式の違い、交通機関の状況、心身のコンディションの変化など、さまざまな要素が同時に作用する期間です。

また、情報への依存度が高い点も特徴的です。大学からの公式発表、交通機関の運行情報、合否結果の通知など、日々更新される情報を参照しながら判断を行う場面が続きます。


 


東京都市大学(前期入試)完全ガイド|数学・英語・理科の出題傾向と試験会場を徹底解説

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東京都市大学(前期入試)完全ガイド|数学・英語・理科の出題傾向と試験会場を徹底解説

東京都市大学前期入試の最新情報をお届けします。理工系を中心に8学部を擁する本学の一般選抜前期(3教科型・2教科型)について、試験会場や志願動向、数学・英語・物理・化学の科目別出題傾向を詳しく解説。受験生が押さえるべきポイントを事実ベースで整理しました。

入試直前期を迎え、東京都市大学の前期日程を検討している受験生にとって、2月1日から3日にかけて実施される一般選抜前期は最も重要な受験機会の一つとなります。本学は全国20カ所の学外試験場を設置しており、首都圏以外の受験生にも広く門戸を開いている点が特徴です。

東京都市大学(前期)入試の概観

東京都市大学は、理工学部、建築都市デザイン学部、情報工学部、メディア情報学部、環境学部、都市生活学部、人間科学部、デザイン・データ科学部の8学部18学科を擁する総合大学です。前身である武蔵工業大学の工学系ルーツを持ちながら、近年は文理融合型の学部設置や実学教育の強化を進めてきました。

2026年度の一般選抜前期は2月1日から3日の3日間で実施され、3日間のうち希望する日程を選択して受験できる「試験日自由選択制」が採用されています。ただし学外試験場での受験は2月1日と2日の2日間に限定される点に留意が必要です。前期入試は本学の入試制度の中で最も募集人数が多く、理工系学部を中心に多くの受験生が集中する日程となっています。

試験会場・志願動向の整理

東京都市大学の一般選抜前期では、本学試験場(世田谷キャンパス・横浜キャンパス)に加えて、全国20カ所に学外試験場が設けられています。これにより、北海道から九州まで幅広い地域からの受験が可能となっており、地方在住の受験生にとっても選択肢の一つとなる環境が整えられています。

2026年度の志願者速報によれば、共通テスト前期3教科型の理工学部では2,186名の志願があり、前年の2,314名から128名減少という状況です。※一般選抜前期の最終的な志願者数は出願締切後に確定されるため、現時点では暫定的なデータ

試験会場の配置については、受験生が居住地に近い会場を選ぶことで移動負担を軽減できるよう配慮されており、試験日の選択と会場の選択を組み合わせることで、個々の受験生の事情に応じた受験計画が立てられる制度設計となっています。

学部・学科の特徴

東京都市大学の理工学部は「理論と実践」を教育理念に掲げ、低学年から基礎力を養成する科目と実験・実習・演習科目を組み合わせたカリキュラムを展開しています。機械工学科、機械システム工学科、電気電子通信工学科、医用工学科、応用化学科、原子力安全工学科、自然科学科の7学科で構成され、それぞれの分野で専門性を追求する教育が行われています。

建築都市デザイン学部では建築学科と都市工学科の2学科を設置し、実務と理論を融合した人材育成を目指しています。情報工学部は知能情報工学科と情報科学科の2学科で構成され、情報技術の基盤から応用までを網羅する教育体制が整えられています。

近年の特徴として、デザイン・データ科学部など文理融合型の学部が新設され、「理系大学がつくった文理融合型学部」として全学生が研究室に所属する理工系の学びの環境を活かした教育が展開されている点が挙げられます。

東京都市大学 入試の科目別傾向

数学

東京都市大学の数学は、学部・学科によって出題範囲が異なる点に注意が必要です。理工学部や建築都市デザイン学部、情報工学部では数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)が出題範囲となっており、数学Ⅲを含む本格的な理系数学が試されます。一方、メディア情報学部の情報システム学科など一部の学科では数学Ⅲを含まない数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・C(ベクトル)が範囲となっており、受験する学部学科によって対応範囲が変わります。

試験時間は90分で、大問4題の構成が基本となっています。各大問に対して小問が3問から4問程度配置されており、全問記述式で解答する形式です。出題範囲は全分野からまんべんなく出題される傾向にあり、特定の単元に偏ることなく幅広い理解が求められます。

難易度は基本から標準レベルとされており、教科書の基本事項を確実に理解していることが前提となります。ただし、計算量がやや多めの問題や思考力を要する問題も含まれており、90分という時間を有効に使って解答する必要があります。記述式であるため、途中経過を論理的に示す力も評価の対象となります。

英語

英語の試験はマーク式と記述式の併用で実施され、試験時間は80分となっています。大問はPartⅠからPartⅤまでの5題構成が標準的な形式です。

長文読解が中心となっており、1,000語前後の英文が出題される傾向にあります。内容一致問題、空欄補充、語彙問題、文法問題がバランスよく配置されており、総合的な英語力が試されます。特徴的な点として、理系テーマの英文が多く出題されることが挙げられ、科学技術や環境問題などに関連する専門的な語彙を含む文章に慣れておくことが有効とされています。

試験時間に対する問題量や難易度は標準的とされており、焦らず確実に解答していく姿勢が求められます。英検やGTECなどの外部試験を「みなし得点換算型」として利用できる制度も整備されており、英検準2級以上を受験していれば合否に関わらずCSEスコアに応じて50点から100点の範囲でみなし得点が付与されます。

物理

物理は理科の試験として、物理・化学・生物の各3題、合計9題の中から任意の3題を選択して解答する方式が採用されています。ただし入試日程によっては出題構成が変わる場合があるため、受験する日程の詳細を確認する必要があります。

試験時間は理科全体で80分とされており、選択した3題を時間内に解答します。物理の出題範囲は物理基礎および物理全般にわたり、力学、電磁気、波動などが中心的に扱われます。解答形式はマーク式と記述式の併用となっており、計算過程や考え方を示す記述が求められる問題も含まれます。

難易度は比較的易しめとされており、基本的な物理法則の理解と標準的な問題演習を積んでいれば対応可能なレベルです。ただし、問題文中の誘導やヒントを的確に読み取る読解力も必要とされます。

化学

化学も物理と同様に、化学・物理・生物の計9題の中から3題を選択する方式です。化学の大問は3題用意されており、理論化学、無機化学、有機化学の各分野からバランスよく出題される傾向にあります。

解答形式はマーク式と記述式の併用で、化学反応式や構造式を記述する問題、計算問題などが含まれます。試験時間80分の中で3題を解答する必要があるため、化学から2問、物理から1問といった組み合わせを選ぶこともできる柔軟な制度設計となっています。

化学の問題は解きやすいとされる一方、時間配分を考慮しながら確実に得点を重ねる姿勢が重要です。特に計算問題では途中経過を含めて記述する必要があるため、論理的な思考の流れを示す練習が有効とされています。

試験の時間配分や解答形式がもたらす「傾向」の分析

東京都市大学の前期入試では、数学90分、英語80分、理科80分という時間配分が設定されており、それぞれの科目で記述式の問題が含まれる点が特徴的です。記述式の比重が高い年度では、解答の論理性や途中過程の明確さがより重視される傾向が見られます。

マーク式と記述式の併用という形式は、基礎的な知識を問う問題から思考力を要する問題まで幅広く出題できるという意図が読み取れます。受験生にとっては、マーク式の問題で確実に得点を積み重ね、記述式の問題で思考過程を丁寧に示すというバランスの取れた解答姿勢が求められる構造となっています。

理科の選択問題制度は、受験生が自身の得意分野や学習状況に応じて当日に問題を選べる柔軟性を持っています。物理と化学を両方学習している受験生であれば、試験当日に問題の難易度を見て有利な組み合わせを選択することも可能です。

典型的な受験生像

東京都市大学の理工学部や情報工学部を志望する受験生の多くは、数学Ⅲまでを含む理系数学を学習しており、早慶や国公立も見据え物理と化学の両方を選択している傾向が見られます。特に機械工学科や電気電子通信工学科などの工学系学科では、物理選択の割合が高く、力学や電磁気の基礎的な理解を持った受験生が集まる傾向にあります。

一方、メディア情報学部や都市生活学部など文理融合型の学部を志望する受験生では、数学Ⅲを含まない範囲で受験できる学科もあり、理系科目に加えて人文社会科学的な興味を持つ受験生層も含まれています。

試験日自由選択制を活用して、複数日受験する受験生も多く、同じ学部学科を2日間受験することで合格可能性を高める戦略を取るケースが報告されています。また、全国の学外試験場を利用する地方受験生にとっては、移動の負担を軽減しながら首都圏の理工系大学を受験できる貴重な機会となっている状況が見られます。

まとめ

東京都市大学の一般選抜前期入試は、2月1日から3日の3日間で実施され、全国20カ所の学外試験場を含む幅広い受験機会が提供されています。理工学部を中心に8学部18学科を擁する本学は、「理論と実践」を教育理念に掲げ、基礎力と応用力を兼ね備えた人材育成を目指しています。

入試科目では、数学が学部学科によって数学Ⅲを含む場合と含まない場合に分かれ、英語は理系テーマの長文読解が中心、理科は選択問題制度により受験生の柔軟な対応が可能となっています。記述式の比重が高い点も特徴であり、論理的な思考過程を示す力が評価される構造となっています。


参考出典


共通テスト終了後の受験生が知っておきたい心理と情報の扱い方

共通テスト終了後の受験生が知っておきたい心理と情報の扱い方

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はじめに

共通テストが終わり、多くの受験生とそのご家族は、ひとまずの区切りを迎えられたことと思います。長い準備期間を経て臨んだ試験が終わったことで、安堵や疲労、あるいは結果への不安など、さまざまな感情が入り混じる時期でもあります。しかし、入試という大きな流れの中で見れば、共通テストは通過点のひとつに過ぎません。これから出願先の決定や二次試験・私立大学の個別試験といった、本格的な選択と準備の段階が控えています。この時期特有の心理的な動きや情報との向き合い方について、事実を整理しながら見ていきましょう。

共通テスト終了後に陥りやすいこと

共通テストの結果が出た直後は、受験生の心理状態が大きく揺れ動きやすい時期です。ここでは、多くの受験生や保護者に見られる典型的な傾向を4つに分けて整理します。

① 失敗の後で意欲が低下するケース

自己採点の結果が想定より低かった場合、多くの受験生は落胆や自己否定の感情を抱きます。これまで積み重ねてきた努力が報われなかったように感じ、「もう無理かもしれない」という思考に陥ることがあります。この心理状態は、出願先の選択や今後の学習計画に直接的な影響を及ぼします。

実際には、共通テストの得点は入試全体の一部分に過ぎません。国公立大学では二次試験の配点比率が大学ごとに異なり、私立大学では共通テスト利用方式と一般入試で評価基準が全く異なります。また、大学は国公立だけでなく私立も含めて多様な選択肢が存在し、それぞれに独自の試験方式や評価方法があります。共通テストの結果が想定に届かなかったとしても、入試という長い道のりの中では「まだ序盤」であるという事実を認識することが重要です。

② 成功後の慢心傾向

逆に、共通テストで予想以上の得点を取った場合、安心感や達成感から気持ちが緩むケースも少なくありません。「もう大丈夫だ」という感覚が生まれ、二次試験や私立大学の個別試験への準備に対する緊張感が薄れることがあります。

ここで注意したいのは、共通テストと二次試験・私立試験では、問題形式や求められる能力が大きく異なるという事実です。共通テストは主にマークシート形式で知識の理解度や思考力を測る試験ですが、二次試験では記述式の論述問題や、より高度な応用力が問われます。特に理系の数学や理科では、共通テストで高得点を取れたからといって、二次試験の難易度に対応できるとは限りません。試験の性質が変わることで、求められる準備の内容も変化するという点を理解しておく必要があります。

③ 試験の易化・難化情報に振り回される

共通テスト直後は、メディアやSNSで「今年は数学が難化した」「英語は易化傾向」といった分析が飛び交います。こうした情報は受験生や保護者の関心を引きやすく、つい自分の状況と照らし合わせて一喜一憂してしまうものです。

しかし、これらの易化・難化に関する議論は、必ずしも個々の受験生の出願判断や合否に直接結びつくわけではありません。全体の平均点が下がれば合格ラインも下がり、逆に平均点が上がれば合格ラインも上昇します。また、大学によっては共通テストの配点比率が低く、二次試験の結果が合否を大きく左右するケースもあります。速報的な情報は、あくまで暫定的な分析であり、データの精度や解釈には限界があります。試験全体の難易度が変動したという事実が、自分自身の受験戦略にどう影響するかは、冷静に見極める必要があります。

④ WEB検索で情報収集を行う際の注意点

共通テスト後、多くの受験生や保護者はインターネットで大量の情報を検索します。「共通テスト 失敗 逆転」「二次試験 対策」「出願 戦略」といったキーワードで調べ、様々なブログ記事や掲示板の投稿を読み漁ることになります。

ここで把握しておきたいのは、WEB上の情報には出所や更新日、信頼性に大きなばらつきがあるという事実です。公式の入試要項や大学の発表は確実性が高い一方、個人ブログや匿名掲示板の情報は主観的な意見や古いデータに基づいている場合があります。また、検索を続けるうちに「もっと良い情報があるはず」と際限なく深掘りしてしまい、かえって混乱を招くこともあります。情報の性質を見極め、公式発表を優先するという基本的な姿勢が、この時期には特に重要になります。

出願や二次試験の「枠」や方式

大学入試には、国公立大学と私立大学という大きな枠があり、さらにその中で一般選抜、共通テスト利用入試、学校推薦型選抜、総合型選抜など、多様な方式が存在します。

国公立大学では、共通テストが第一段階選抜として機能し、その後の二次試験(個別学力検査)で詳細な学力が評価されます。大学によって共通テストと二次試験の配点比率は異なり、共通テスト重視型の大学もあれば、二次試験の比重が極めて高い大学もあります。私立大学では、共通テスト利用方式では共通テストの得点のみで合否決まりますが、一般入試では大学独自の問題が出題され、評価基準も異なります。

こうした方式の違いは、出願時の戦略に直接影響します。共通テストの得点がどの程度自分に有利に働くか、あるいは二次試験でどれだけ挽回の余地があるかは、志望大学の方式によって大きく変わります。出願先を決定する際には、こうした「枠」や方式の特性を正確に把握することが前提となります。

メンタル面の「傾向」

共通テスト終了後から出願、そして二次試験に至るまでの期間は、受験生のメンタル面でいくつかの典型的な傾向が見られます。

まず、試験直後は疲労感と緊張からの解放感が混在します。長期間の準備期間を経て臨んだ試験が終わり、一時的に気が抜けることがあります。この時期に休息を取ることは自然な流れですが、一方で次の試験までの時間は限られており、休みすぎると学習リズムが崩れるリスクもあります。

また、自己採点の結果が出ると、焦りや不安が強まるケースもあります。特に想定より得点が低かった場合、「このままではダメだ」という焦燥感が生まれ、冷静な判断が難しくなることがあります。逆に、高得点だった場合は過度な安堵感が生まれ、次の準備への集中力が低下することもあります。

こうしたメンタルの動きは、学習の質や出願先の選択に影響を及ぼします。感情の揺れ自体は自然なものですが、それが判断や行動にどう影響しているかを意識することで、より冷静な状況把握が可能になります。

情報の扱い方

出願や二次試験の準備を進めるうえで、情報の質と出所を見極めることは極めて重要です。

最も信頼性が高いのは、大学の公式ウェブサイトに掲載されている入試要項や募集要項です。ここには出願期間、試験日程、配点比率、試験科目といった確定情報が記載されており、これらは出願判断の基礎となります。また、大学入試センターが発表する平均点や得点調整に関する公式データも、客観的な判断材料として重要です。

一方、予備校が提供するボーダーライン予想や難易度分析は、過去のデータと今年の試験結果を基にした「推定」です。有用な参考情報ではありますが、確定情報ではありません。SNSや掲示板の書き込みは、個人の体験や主観的な意見であり、情報の正確性や適用範囲には注意が必要です。

情報の性質を理解し、公式発表を最優先にしながら、分析材料として他の情報を補助的に活用するという姿勢が、この時期には求めれます。

まとめ

共通テスト終了後の時期は、受験生と保護者にとって心理的にも情報的にも揺れ動きやすい段階です。試験結果に対する感情の起伏、多様な情報源からの大量の情報、そして限られた時間の中での出願判断という課題が重なります。

この時期の特性として、不確実性が残るという点が挙げられます。共通テストの結果は出ましたが、二次試験や私立試験の結果はまだ未知数であり、どの大学にどのような競争率で出願が集まるかも確定していません。こうした不確実な状況の中で、事実に基づいた冷静な判断を積み重ねていくことが求められます。

受験生それぞれに異なる状況があり、最適な選択も一人ひとり異なります。自分自身の状況を客観的に把握し、信頼できる情報を基に、納得のいく選択を積み重ねていくことが、この時期の本質的な課題といえるでしょう。


2026年 共通テスト難化─文系理系ともおおよそ合計点30点低下の傾向

2026年 共通テスト難化─文系理系ともおおよそ合計点30点低下の傾向


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2026年度共通テストは、国語・物理・情報の平均点が10点以上下落し、全体でも合計点30点低下の難化となりました。本記事では、この変動が国公立大の足切りや二次試験への比重、受験生の出願動向に与える構造的影響を専門的視点から分析。

 

2026年共通テストにおける難化の全体像

2026年度の共通テストにおいて観測された最大の特徴は、複数の主要科目で同時に大幅な難化が生じたことです。これにより、例年以上の得点調整や判定基準の変動が予測される事態となっています。

主要科目の平均点低下とその要因

科目別の分析によれば、国語では複数の文章を組み合わせた形式の複雑化が、物理では高度な思考力を要する設問の増加が、それぞれ平均点を押し下げたと見られています。また、「情報」においては、新課程への移行に伴う設問構成の変化が、受験生の予測を上回る難易度となった形です。これらの科目が軒並み10点以上の低下を記録したことで、文理を問わず多くの受験生の点が、前年比で大幅に減少しました。

設問構成と採点への影響

今回の難化は、単純な知識の欠如によるものだけでなく、マーク式でありながら「複数の正解を選ばせる」あるいは「思考のプロセスを問う」設問の増加が寄与していると考えられます。記述式に近い思考力が求められる設問構成へのシフトは、部分的な理解では得点に結びつかないという、共通テスト特有の厳しさを浮き彫りにしました。

 

共通テストの「解き直し」が持つ価値

試験終了後、多くの受験生が向き合うことになる自己採点と解き直しですが、その意味合いは科目特性によって構造的に異なります。

文系科目・暗記系科目における分析価値

地歴・公民や国語などの文系科目、および暗記の比重が高い分野については、「なぜ間違えたのか」という解答プロセスの作り直しが、知識の欠落や論理的思考の癖を可視化する情報として高い価値を持つことが観察されます。これらの科目は、共通テストの形式が二次試験や私立大入試の基礎体力と密接に結びついているため、分析を通じて自身の弱点を特定することが、その後の学習の質に変容をもたらします。

数理系科目における相対的価値の変動

一方で、数学や理科(特に物理・化学)においては、共通テスト特有の誘導形式や時間制限、マーク式特有の計算処理が、個別学力試験(二次試験)の形式と大きく乖離している場合があります。そのため、出願予定の大学と出題傾向が著しく異なる場合、共通テスト直後に膨大な時間を割いて解き直しを行うことの相対的価値は、文系科目に比べて低下する傾向にあります。特に難化した年においては、共通テスト特有の難解さに翻弄されるよりも、二次試験に向けた記述力の向上に力を割きましょう。


 

難化が出願判断へ与える構造的影響

得点の下落は、受験生の出願戦略を規定する物理的な制約となります。ここでは、国公立大学を中心とした出願構造の変容を整理します。

「足切り」という第一次分岐点

超難関国公立大学を志望する場合、共通テストの得点が「第一段階選抜(足切り)」を通過できるかどうかが、出願における最初の、そして決定的な分岐点となります。平均点が30点近く下がった2026年度においては、例年のボーダーラインをそのまま適用することはできません。しかし、大学側が設定する倍率に基づいた選抜構造自体は変わらないため、自己採点結果を市場全体の平均点低下と照らし合わせ、選抜ラインに残れるかを見極める作業が焦点となります。

二次試験の逆転可能性と浪人の許容度

足切りを通過できる見込みが立った場合、勝負の舞台は二次試験へと移ります。共通テストが難化し、受験生間の得点差が圧縮された場合、二次試験での評価が合否に与える相対的な重みが増すという構造的な逆転現象が起こり得ます。この際、受験生自身の「今年度での合格へのこだわり」や「浪人を許容できるかという環境的要因」が、出願の最終判断に強く影響を及ぼすことになります。

安全志向の強まりと下位国公立の倍率上昇

過去のデータが示す典型的なパターンとして、共通テストが大幅に難化した年は、受験生心理として安全志向が相対的に強まる傾向にあります。高得点層が慎重になり、志望校のランクを下げる「下方移動」が発生することで、中堅から下位の国公立大学において、例年以上の志願者増や倍率上昇、受験市場における典型的な反応の一つです。


 

共通テストの難化の大学受験全体への影響

共通テストの難化は、単一の大学の合否だけでなく、併願パターンを含む受験市場全体の流動性を高めます。

出願先の移動と中堅私大への影響

国公立志望者が共通テストで思うような得点を得られなかった場合、その影響は私立大学の出願数にも波及します。特に「共通テスト利用入試」での合格が難しくなった層が、一般入試へと流れ込むことで、中堅レベルの私立大学の受験者数が増加し、競争が激化する傾向が見られます。これは、国公立の出願先を安全圏に下げる動きと連動しており、市場全体が「より確実な合格」を求めて再編される動きと言えます。

過去の傾向に基づいた倍率変動

過去の難化年においても、地方国立大学の特定学部や、公立大学の倍率が突発的に跳ね上がる事象が確認されています。これは受験生が「共通テストの配点比率が低い大学」や「二次の逆転が狙いやすい大学」に集中するためであり、得点状況による出願先の偏りが、結果として特定の層における高倍率を生み出すという構造になっています。


 

終わりに

これまでは共通テストの貯金で逃げ切ることが可能だった層も、今年度は二次試験での得点力が問われる局面が増えることが予想されます。逆に言えば、共通テストで苦戦したとしても、二次試験の比重や配点構造を分析することで、まだ勝負の余地が残されているケースも少なくありません。

重要なのは、「平均点が下がった」という事実を、自身の得点力の欠如としてのみ捉えるのではなく、全体の構造的な変化として客観的に捉えることです。合否を分ける要因が、共通テストの「素点」から、相対的な「位置取り」と二次試験での「記述力」へとシフトしている現状を理解することが、今の受験生に求められる冷静な分析の視点と言えるでしょう。


文系受験生の注意点「共通テスト後の戦略」

文系受験生が直面する「共通テスト後の戦略転換」という構造的課題――共通テスト重視から記述力・論述力中心へ

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共通テスト終了後、文系受験生は理系とは異なる独特の困難に直面する。理系が「試験形式の切替」に悩むのに対し、文系は評価軸そのものの変化科目間の優先順位の再編成という課題を抱える。私立文系一般入試は共通テスト直後から開始され、国公立二次試験も2月下旬に迫る。この限られた期間に、共通テストで重視された「知識の正確性」から、私大・国公立二次で求められる「思考の深さ・論述の説得力」へと軸足を移さなければならない。本記事では、この構造的課題を冷静に分析し、文系受験生が遭遇する典型的な失敗パターンを整理する。


目次

  1. 評価軸の転換――知識再生型から思考表現型へ
  2. 文系特有の「立て直し」観点――3つの構造的課題
  3. 共通テスト後に見られる典型的失敗パターン
  4. 一般的に報告される"切替の実務的傾向"
  5. まとめ

1. 評価軸の転換――知識再生型から思考表現型へ

共通テスト特有の出題形式と能力負荷

共通テストの文系科目は知識の正確な再生資料読解力を中心に評価する。国語では複数テキストの比較読解、古文・漢文では文法知識と文脈把握が問われる。地歴公民では史実や概念の正確な理解と、グラフ・統計資料の読み取り能力が重視される。英語はリーディング・リスニングともに、情報処理の速度選択肢の吟味力が合否を分ける。

これらはいずれも客観的に採点可能な能力であり、マークシート形式に最適化されている。受験生は、膨大な知識を整理し、限られた時間内で正確に選択肢を選ぶ訓練を積む。

私立一般入試・国公立二次試験で求められる能力の違い

一方、私立文系一般入試や国公立二次試験では記述・論述形式が主流となる。国語では、本文の論理構造を把握し、筆者の主張を自分の言葉で要約する力や、設問の要求に即した解答を構成する力が求められる。古文・漢文でも、現代語訳や内容説明が出題される。

地歴では、歴史的事象の因果関係を論理的に説明する論述問題が頻出する。例えば「〇〇が××に与えた影響を、政治・経済・社会の観点から300字以内で論述せよ」といった形式である。公民でも、現代社会の課題について自分の見解を論理的に展開する小論文形式が見られる。

英語では、長文読解に加えて自由英作文和文英訳が課され、文法の正確性表現の適切性が厳しく評価される。

この結果、受験生は知識再生型から思考表現型への認知的転換を迫られる。知識を「持っている」だけでは不十分で、それを「使って論理を構築し、相手に伝わる形で表現する」能力が必要となる。


2. 文系特有の「立て直し」観点――3つの構造的課題

注意点①:記述・論述の「型」と「スピード」の回復

共通テスト直前期、多くの受験生はマークシート演習に時間を割き、記述・論述の訓練量が相対的に減少する。この期間、答案構成の手順論理展開の型指定字数内での要約技術といった技能は、自動化のレベルが低下する。

共通テスト後、私立一般や国公立二次の過去問に取り組むと、この低下が顕在化する。例えば、国語の記述問題でどの情報を拾うべきか判断が鈍る、地歴の論述で因果関係の説明が冗長になる、英作文で文法ミスが頻発するといった現象が報告されている。

さらに、記述・論述には時間がかかるという問題がある。マークシートは選択肢を選ぶだけだが、記述は文章を構成し、推敲し、清書するという工程が必要である。共通テスト後、この作業速度を短期間で回復させることは容易ではない。

注意点②:科目間の優先順位の再編成――国語・地歴の比重増大

国公立を受ける文系受験生は共通テストで英語・国語・地歴公民・数学(IA・IIB)の全科目を受験する。配点はほぼ均等であり、苦手科目も避けられない。

しかし私立一般入試では、多くの大学が英語・国語・地歴(または数学)の3科目に絞られる。特に国語と地歴の比重が増大し、共通テストでは相対的に軽視していた科目に再び集中する必要が生じる。

国公立二次試験では、大学によって科目構成が大きく異なる。例えば、東京大学(文科)は国語・数学・地歴・英語の4科目、一橋大学は数学の配点が極めて高い、京都大学は国語の論述量が膨大、といった特徴がある。

この科目間の優先順位の再編成は、単に学習時間の配分を変えるだけでなく、各科目への心理的コミットメントの調整を伴う。共通テスト前に「捨て科目」として扱っていた地歴を、急に重視する必要が生じた場合、心理的抵抗が生まれることがある。

注意点③:出願判断と「逆転可能性」の認識

共通テストの結果は、共通テスト利用入試のボーダーおよび国公立二次試験の足切りと照らし合わせて評価される。しかし、共通テストで高得点を取った受験生が、必ずしも記述・論述形式でも高得点を取れるとは限らない。

特に、暗記型の学習に依存していた受験生は、知識量は豊富でも論述力が不足しているケースがある。逆に、共通テストで失敗した受験生が、論述力・表現力に優れている場合、私立一般や国公立二次で挽回できる可能性がある。

この「逆転可能性」の存在を正しく認識していない場合、共通テストの結果に過度に依存した出願判断を行い、本来合格可能な大学を受験しない、あるいは実力以上の大学に無謀な出願をするといった戦術的ミスが生じる。

さらに、国公立志望者の場合、前期・中期・後期の出願先選定が共通テスト後の短期間に集中する。この判断には、自己採点結果、予備校のボーダー予測、二次試験の科目構成・配点比率、過去問との相性など、複数の要素を統合的に考慮する必要がある。


3. 共通テスト後に見られる典型的失敗パターン

メンタル面の現象――「共テ燃え尽き」と「判定依存症」

共通テストに向けて高い集中力を維持してきた受験生の中には、試験終了後に一時的な脱力感を経験する者が少なくない。これは「共テ燃え尽き」とも呼ばれる現象で、目標達成後の心理的な反動として知られている。

文系受験生の場合、この脱力感は私立一般の初戦までの準備時間を削るだけでなく、国公立二次対策の開始を遅らせるという二重の損失をもたらす。

さらに、共通テストの自己採点結果や予備校のリサーチ判定に過度に依存する「判定依存症」とも呼べる現象が見られる。判定が良ければ油断し、悪ければ過度に落ち込み、いずれの場合も冷静な学習継続が困難になる。

特に、判定が「C判定」や「D判定」だった場合、心理的ダメージから立ち直れず、国公立二次対策を諦めてしまうケースが報告されている。実際には、二次試験の配点が高い大学では十分に逆転可能であるにもかかわらず、である。

形式切替の失調――記述・論述への適応不全

マークシート形式に最適化された思考パターンは、短期間では修正が難しい。典型的な失調例として、以下のような現象が観察されている。

  • 要約力の低下:国語の記述問題で、本文の要点を指定字数内にまとめる作業が遅く、不正確になる。共通テストでは「選択肢の中から最も適切なものを選ぶ」訓練をしていたため、自分で文章を構成する能力が鈍っている。
  • 論理展開の稚拙化:地歴の論述問題で、歴史的事象を羅列するだけで、因果関係や影響を論理的に説明できない。共通テストでは個別の知識を問う形式だったため、複数の知識を統合して論じる訓練が不足している。
  • 英作文の文法崩壊:自由英作文で、基本的な文法ミス(時制の不一致、冠詞の誤用、前置詞の誤り)が頻発する。共通テストのリーディングは読解中心で、自分で英文を書く機会がなかったため、産出能力が低下している。

これらの失調は、単に「練習不足」というより、短期間に異なる評価基準へ適応する認知的負荷の問題として理解すべきである。

戦術ミス――科目選択と出願戦略の誤判断

文系受験生の戦術ミスは、主に以下の形で現れる。

  • 地歴と数学の選択ミス:私立一般入試では、地歴か数学かを選択できる大学が多い。共通テストで数学が良かったからと言って、私立一般でも数学を選択すると、記述式数学の難度に対応できず失敗するケースがある。逆に、地歴を選択すべきだったのに、過去問演習が不足していたため避けてしまうケースもある。
  • 国公立出願先の誤判断:共通テストの結果を見て、安全志向で志望校をランクダウンしすぎるケースと、無謀に上位校へ出願するケースの両極端が見られる。前者は二次試験での逆転可能性を過小評価し、後者は二次試験の難度を過小評価している。
  • 私立と国公立のバランス崩壊:国公立志望者が、共通テスト後も国公立対策のみに集中し、私立一般の過去問演習を軽視するケースがある。結果として、私立の併願校がすべて不合格となり、国公立が不合格だった場合に進学先がゼロという事態に陥る。

作業的・体調的問題――連戦スケジュールと移動負荷

私立文系一般入試は、2月初旬から中旬にかけて週3〜5校のペースで実施されることが多い。各試験は通常、午前中に英語、午後に国語・地歴という構成で、1日がかりとなる。

この過密スケジュールは、肉体的・精神的疲労の蓄積をもたらす。特に、東京・京都・大阪など複数都市の大学を併願する場合、新幹線移動・ホテル宿泊・早朝起床が連続し、睡眠不足が慢性化する。

疲労の影響は、試験後半に顕著に現れる。国語の読解で集中力が切れて誤読する、地歴の論述で時間配分を誤る、英作文でケアレスミスが増えるといった現象が生じる。

さらに、試験日程が重複し、第一志望校と併願校の試験日が同じという事態も起こる。出願時点では日程を確認していても、複数の大学に合格した場合の入学手続き締切の管理が煩雑で、ミスが生じやすい。


4. 一般的に報告される"切替の実務的傾向"

学習の重心移動のあり方

共通テスト後、文系受験生の学習内容は記述・論述演習へ急速にシフトする。具体的には、以下のような傾向が観察されている。

  • 国語の記述演習の再開:現代文の要約問題、古文の現代語訳、漢文の書き下し文・内容説明など、共通テスト前に中断していた記述演習を再開する。
  • 地歴の論述対策:日本史・世界史の論述問題(100〜300字程度)を反復し、歴史的事象の因果関係を論理的に説明する型を身につける作業。
  • 英作文の訓練:自由英作文・和文英訳の演習を集中的に行い、文法の正確性と表現の自然さを回復させる。
  • 過去問演習の集中:志望大学の過去問を年度別に解き、出題傾向・難易度・時間配分を体感する作業。

ただし、共通テスト後の時間的余裕は極めて限定的であり、これらすべてを十分に実行することは困難である。多くの受験生は、私立一般と国公立二次のどちらを優先するかの判断に悩む。

大学ごとの問題傾向の違い

私立文系一般入試は、大学ごとに出題傾向が大きく異なる。以下は一般的に報告される傾向である。

  • 早稲田大学(政治経済学部・法学部など):国語は現代文の論述量が多く、古文・漢文も記述式。地歴は詳細な知識を問う問題と論述が混在。英語は長文読解と自由英作文。
  • 慶應義塾大学(文学部・法学部など):国語は学部によって出題形式が大きく異なる(文学部は記述中心、法学部は論述文形式)。地歴は非常に細かい知識を問う。英語は長文が難解で、語彙力が重要。
  • 明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学(MARCH):国語は標準的な記述問題が中心。地歴はMARCHレベルの標準的知識で対応可能。英語は長文読解と文法・語彙問題。
  • 関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学(関関同立):国語は記述量が多め。地歴は論述問題の出題頻度が高い。英語は長文読解と英作文。

このように、大学ごとに求められる能力の種類が異なるため、併願校選びと過去問演習の優先順位付けは重要な判断となる。

国公立二次対策の「深化」と「特化」

国公立志望者の場合、共通テスト後は二次試験対策への完全移行が求められる。国公立二次試験は、私立一般以上に大学ごとの個性が強い

  • 東京大学(文科):国語は120分で現代文・古文・漢文すべてが記述式、膨大な論述量。数学は文系数学としては最高難度。地歴は大論述(400〜600字)が特徴。英語はリスニング・要約・英作文・和訳とバランス型。
  • 京都大学(文系):国語の論述量が極めて多く、思考力を問う出題。地歴も大論述中心。英語は和訳・英作文が難解。
  • 一橋大学:数学の配点が非常に高く、文系数学としては最難関。国語・地歴も論述中心。英語は長文読解と自由英作文。
  • 地方国公立大学:標準的な記述・論述問題が中心だが、地域に関する出題(地方史、地域経済など)が見られることもある。

国公立二次対策では、志望校の過去問を徹底的に分析し、出題形式・頻出テーマ・採点基準を把握する作業が不可欠である。しかし共通テスト後、二次試験までは約1カ月しかなく、複数年度分の過去問を演習し、添削を受け、復習するという一連のサイクルを回す時間は限られている。


5 まとめ

共通テスト後の文系受験における核心的構造は、以下の3点に集約される。

  1. 「知識再生型→思考表現型」の評価軸転換:マークシートで測られる知識の正確性から、記述・論述で測られる論理構築力・表現力への移行が求められるが、短期間での適応は困難である。

  2. 「全科目均等→主要科目集中」の優先順位再編:共通テストでは全科目を平等に扱う必要があったが、私立一般・国公立二次では英語・国語・地歴への集中が必要となる。この再編成には心理的コミットメントの調整が伴う。

  3. 「出願判断の複雑性」と「連戦の負荷」:共通テストの結果を踏まえた私立・国公立の出願先選定は、短期間に多数の要素を統合して判断する必要がある。さらに、私立一般の過密スケジュールは肉体的・精神的疲労を蓄積させる。

これらの構造的課題を正確に認識することが、文系受験生と保護者にとっての第一歩となる。共通テスト後は「準備期間」ではなく「戦略転換期間」あるという現実を理解し、この期間に生じる典型的な失敗パターンを事前に把握しておくことが重要である。

文系受験における「共通テスト後」とは、単なる試験の連続ではなく、評価軸・優先順位・戦術判断・体調管理という多層的課題が同時並行で発生する特異な期間である。この複雑性を冷静に分析し、自らの状況を客観視することが、合格への道筋を見出す鍵となる。

特に文系の場合、論述力・表現力という「見えにくい能力」が合否を分けるため、共通テストの結果だけでは自分の実力を正確に測れない。記述・論述形式での過去問演習を通じて、自分の現在地を正確に把握し、残された時間で何を優先すべきかを冷静に判断する必要がある。

共通テスト後の約1カ月は、文系受験生にとって最も戦略性が問われる期間である。知識を「持っている」段階から、それを「使いこなして説得力ある文章を構築する」段階へ――この質的転換を短期間で実現できるかどうかが、合格の分かれ目となる。


 



【共通テスト1日目】本当にお疲れ様でした。

【共通テスト1日目】本当にお疲れ様でした。まずは脳を休め、明日の「数理」へ気持ちを切り替えよう

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共通テスト初日、本当にお疲れ様でした。

緊張感漂う会場で、朝から夕方まで問題と格闘し続けたこと、それだけで本当にすごいことです。まずは大きく深呼吸をして、温かい飲み物でも飲みながら、今日一日走り抜けた自分自身を労ってあげてください。


 

今年の共通テスト「難化した?易化した?」

試験を終えてスマホを開くと、SNS上では「今年は難化した!」「イヤ、易化だ!」といった言葉が飛び交っているかもしれません。

2021年にセンター試験から共通テストへと変わり、昨年(2025年)からは新課程入試が導入されました。そして今年は新課程2年目。「2年目は難化する」というジンクスや予想もあり、不安に思っている人も多いでしょう。

今頃、大手の予備校も大急ぎで解答を作成し、全体の傾向を分析している最中です。

しかし、はっきり言います。少なくとも現時点でSNS上の「難化・易化」の噂に、一喜一憂する必要はありません。

これは毎年の恒例行事のようなものです。自分が難しいと感じたなら、周りも難しいと感じています。自分が解けたなら、周りも解けています。

平均点や難易度が確定するのはまだ先のこと。多くの受験生には明日、運命の2日目が待っています。仮に一日目の文系科目が難化していたとして、二日目の理系科目も難化するとは限りません。つまり今気にしても意味がないのです。

コントロールできない「終わった試験の結果」や「他人の感想」は一旦横に置いて、コントロールできる「明日の準備」に意識を向けましょう。

自己採点(答え合わせ)はするべき?

「気になって仕方がないから、答え合わせをしたい」

その気持ち、痛いほどよくわかります。しかし、私の講師としての推奨は「基本的にはしない」ことです。

理由はシンプルで、点数が高くても低くても、2日目のパフォーマンスにはあまりプラスにならないからです。

もし結果が悪かった場合、「もうダメだ」と引きずってしまい、明日取れるはずの点数を落としてしまうリスクがあります。逆に良かったとしても、気が緩んでしまうかもしれません。

ただ、「気になって気になって一睡もできない」という状態が一番良くありません。

どうしても確認しないと眠れない、確認して気持ちをリセットしたいという人に対しては、「絶対にダメ」とまでは言いません。

ですが、正直に言えば、答え合わせに使う時間があるなら、明日の数学や理科の公式確認をするか、1分でも早く寝て脳を回復させる方が、得点アップに直結します。

これは個人の自由ですが、自分の性格をよく考え、「合格するために、今夜どう過ごすのが自分にとっての最適解か」という視点で、冷静に取捨選択をしてくださいね。

想像以上に「脳」は疲れています

初めての本番、あるいは一年越しの再挑戦。

極度の緊張の中でフル回転させた皆さんの脳は、本人が思っている以上に疲弊しています。

車のエンジンで言えば、オーバーヒート寸前です。

この状態で夜遅くまで無理に勉強をしても、効率は上がりません。

今日は消化の良い温かいものを食べて、ゆっくりお風呂に入り、とにかく早く寝てください。

受験シーズンはここからが本番、私大入試や国公立二次試験へと続く連戦です。

体調を崩している余裕はありません。「睡眠」こそが、疲労した脳を回復させ、明日の集中力を生み出す最強の特効薬です。


 

まとめ

  • SNSの「難化・易化」情報は遮断する。 周りの声は気にせず、自分のことに集中しましょう。

  • 自己採点は基本「しない」。 どうしても必要な場合以外は、明日の準備か睡眠に充てるのが得策です。

  • 今夜のミッションは「回復」。 脳の疲れを取り、万全の体調で2日目の朝を迎えましょう。

終わったことは変えられませんが、明日の結果はこれからの過ごし方で変えられます。

今日までの努力は裏切りません。明日もまた、会場で実力を出し切れるよう応援しています。

今夜はゆっくり休んでくださいね。おやすみなさい。




いよいよ明日は大学入学共通テストの本番!持ち物の最終チェックを

いよいよ明日は大学入学共通テストの本番ですね。これまで積み重ねてきた努力が、最高の形で実を結ぶよう心から応援しています。

受験生の皆さんと、それを支えるご家族に向けて、前日に必ず確認しておきたいポイントをまとめました。
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1. 【最重要】持ち物の最終チェック(今年はルールが変わっています!)

今年はWEB出願が導入された最初の年です。例年とは勝手が違う部分があるため、特に浪人生の方は「去年と同じだろう」という思い込みは禁物です。

  • 受験票は自分で印刷しましたか?

    今年は郵送されません。各自でダウンロードし、必ず紙で印刷して持参してください。

  • 「顔写真付き身分証」は必須です

    本人確認のため、顔写真付きの身分証(マイナンバーカードやパスポートなど)の持参が義務付けられています。

  • 忘れ物は「受験不可」に直結します

    これらを忘れると、最悪の場合受験ができなくなる恐れがあります。今すぐカバンの中を確認しましょう。

  • 荷物はできるだけ一つにまとめる
    大荷物になり荷台に鞄を置きそのまま電車に忘れてきてしまったりしたら大変です。多くの人が普段いかない会場で受験することでしょうからただでさえミスは起こりやすいです。ミスの要因はできるだけなくしておきましょう。


2. 公共交通機関の「迂回路」を調べておく

今日、首都圏では大規模な停電が発生し、多くの路線で運休や遅延が相次ぎました。

明日は土日なので通勤ラッシュこそありませんが、人身事故や車両トラブルはいつどこで起こるかわかりません。

  • メインルート以外の検索を: 「もしこの電車が止まったら、どのバスや路線を使えばいいか」を今のうちに調べておきましょう。

  • 「早すぎる」くらいで丁度いい: 余裕を持って会場付近に到着し、落ち着いて席に座ることが、最初の関門突破の秘訣です。試験直前はトイレも込み合います。早め早めで行動を

  • 乗り間違えても間に合うくらいの余裕を:とにかく自分でも信じられない位緊張するのが大学受験です。普段使わない電車で乗り換えミスをする人も大勢います。一時間前についたって早すぎません。

  • 帰りは全力ダッシュで帰れ!:意外とこれを言っている人はいませんが共通テストの後は超混雑します。試験が終わったら全速力で駅に向かいましょう。下手すると駅に入るまで1時間以上かかったりします。ちなみに広い大学のキャンパスで受験だった私は朝早くついたので、自分の教室から駅までの近道を探していました。友達は待ち合わせして一緒に帰っていたら全然駅に入れなくて参ったと言っていました。1日目は全員受けに来るので本当に混雑します。特に理系は2日目が本番です。試験が終わったらとっとと帰りましょう。マジで。


3. 保護者の方へ:最高のサポートは「いつも通り」

家を出る直前、つい「緊張しないでね!」「頑張ってね!」と声をかけたくなりますが、受験生のメンタルは想像以上にギリギリの状態です。

  • 余計なアドバイスは控える: 「緊張するな」と言われるほど緊張してしまうものです。

  • 確認は事務的に: 「受験票と身分証持った?」という最低限の確認にとどめましょう。

  • 親が一番の「平常心」で: 家庭がいつも通りの空気であることが、受験生にとって一番の安心材料になります。ここまで来たら、プラスアルファを求めるより、マイナスな要素を作らないことが重要です。

  • 余計なことは言わず、帰りは混むから早く帰りなさいと教えてあげるくらいでいいでしょう。


4. 「難化予想」や「周りの声」は完全スルー

「今年は数学が難化するらしい」「新課程2年目だから傾向が変わる」……。そんな予想が飛び交っていますが、あくまで予想に過ぎません。まず変わったから何?いまからやること変わるんですか?

  • 本質は変わらない: 難しくなろうが易しくなろうが、やるべきことは目の前の問題に向き合うことだけです。

  • 外的要因を遮断する: 試験後、SNSや会場で現役生たちが「易化した!」「死んだ!」と騒ぎ立てるのが共通テストの風物詩ですが、一切耳を貸してはいけません。現役生は学校単位で同じ会場になることがほとんどなので、仕方ないでしょう。イヤホンをするなり教室を出るなり自分の世界に入り、一喜一憂せずに次の科目に集中しましょう。


最後に:自分を信じて

これまでの1年間、あるいはそれ以上の時間、あなたは机に向かい続けてきました。その事実は、何があっても揺らぎません。

明日はその成果を、淡々と、そして力強く解答用紙にぶつけてきてください。

心から、あなたの健闘を祈っています。


今のうちに、明日の朝飲む飲み物や、リラックスできる音楽のプレイリストを準備しておきましょう。


理系受験生の「共通テスト後の形式切替」―マーク式から記述式、数IA・IIBから数III中心へ

注意点少数精鋭個別指導学習塾 東京都世田谷区 大学受験 オンライン授業対応 akamon lab ブログ 

理系受験生が直面する「共通テスト後の形式切替」という構造的課題――マーク式から記述式、数IA・IIBから数III中心へ

共通テスト終了後、理系受験生は他の受験生とは異なる独特の困難に直面する。文系受験生が主に「科目間の優先順位調整」に悩むのに対し、理系は試験形式そのものの切替出題範囲の重心移動という二重の課題を抱える。しかも私立理系一般入試は共通テスト直後から開始されるため、この切替を実行する時間的余裕はほとんど存在しない。


目次

  1. モード切替の問題――マーク式から記述式、数IA・IIBから数III中心へ
  2. 理系特有の「立て直し」観点――3つの注意点
  3. 共通テスト後に見られる典型的失敗パターン
  4. 一般的に報告される"切替の傾向"
  5. まとめ

1. 切替必須―マーク式から記述式、数IA・IIBから数III中心へ

共通テスト特有の出題形式

共通テストの数学・理科は誘導形式マーク方式を特徴とする。数学では小問が連鎖的に配置され、前の設問の結果を次の計算に利用する構造が多い。この形式では、速読力(問題文の迅速な読解)、選択肢の吟味(逆算や代入による検証)、時間配分の最適化(捨て問の判断を含む)が重視される。

理科も同様で、物理・化学では計算結果を選択肢から選ぶ形式が中心となり、途中過程の厳密な記述よりも最終的な数値の正確性が評価される。特に生物では知識の再生と資料読解が問われ、論述力はほとんど求められない。

私立一般入試で求められる出題形式は共通テストと違う

一方、私立理系一般入試では記述式が主流である。数学では途中式を含めた解答過程の記述が求められ、部分点の獲得が合否を分ける。物理・化学では単なる数値計算だけでなく、現象の理解を示す論述グラフの作図実験考察の記述が頻出する。

さらに重要なのは、数IIIの比重が圧倒的に高まる点である。共通テストでは数IA・IIBが中心であり、数IIIは出題されない。しかし私立理系(特に工学部・理学部)では、微分・積分・複素数平面・極限といった数III領域が全体の50〜70%を占めることが珍しくない。

この結果、受験生は認知的・技能的ギャップに直面する。マーク式に最適化された思考回路(速度重視・選択肢依存)から、記述式に必要な思考回路(論理展開・計算の丁寧さ)へ切り替える必要がある。同時に、共通テスト対策で一時的に離れていた数III領域の感覚を短期間で回復させなければならない。


2. 理系「共通テスト後の立て直し」―3つの注意点

注意点①:数IIIの計算力回復に伴う認知的課題

共通テスト直前期、多くの受験生は数IA・IIBの演習に時間を割き、数IIIの演習量が相対的に減少する。この期間、微分計算の速度、積分の工夫、極限の評価といった技能は低下してしまう

共通テスト後、私立一般の過去問に取り組むと、この低下が顕在化する。例えば、極限の計算でロピタルの定理の適用判断が鈍る、定積分の計算で部分積分や置換積分の選択に迷う、複素数平面の問題で極形式への変換がスムーズにできない、といった現象が塾生にもよく起こる。

これは単なる「忘却」ではなく、短期間の集中により特定領域のみが強化され、他領域が相対的に抑制されることも要因。数IIIの計算力回復には、単純な反復演習だけでなく、手続き記憶の再活性化という時間のかかるプロセスが必要となる。

注意点②:理科の深掘り――表層知識から深層的思考への転換

共通テストの理科は、知識の再生基本的な計算処理が中心である。物理では公式の適用、化学では反応式の暗記と計算、生物では用語の正確な理解が問われる。これらは「表層的知識」の範疇に属する。

しかし私立一般入試では、現象の本質的理解が求められる。
・物理では、単に運動方程式を立てるだけでなく、力のつり合いの物理的意味エネルギー保存則の適用条件を説明する論述が出題される。
・化学では、平衡移動の理由をルシャトリエの原理に基づいて記述する問題や、電子配置と周期律の関連を論じる問題が頻出する。

この転換は、単に「難易度が上がる」というだけでなく、思考の質的変化を要求する。暗記した公式を機械的に適用する段階から、現象モデルを頭の中で構築し、それを言語化する段階への移行が必要となる。この移行には時間がかかり、共通テスト後の数日間では完了しないことが多い。

注意点③:共通テストが出来たからと言って私立一般ができるわけではない

共通テストで高得点を取った受験生が、必ずしも一般入試でも高得点を取れるとは限らない。前述の通り、評価される能力の種類が異なるからである。

逆に、共通テストで失敗した受験生が、記述式の一般入試では高得点を取るケースもある。数IIIが得意で記述力がある受験生は、共通テストの誘導形式や時間制約に苦しんでも、一般入試では本領を発揮できる可能性がある。

この評価軸の変化を正しく認識していない場合、共通テストの結果に過度に依存した出願判断を行い、本来合格可能な大学を受験しない、あるいは実力以上の大学に無謀な出願をするといった戦術的ミスが生じる。

出願のタイミングも問題となる。多くの私立大学は共通テスト前に出願締切を設定しているが、一部の大学は共通テスト後も出願を受け付ける。しかし共通テスト後の出願は日程的余裕がほとんどなく、冷静な判断が困難である。


3. 共通テスト後に見られる典型的失敗パターン

メンタル面の現象――「共テ燃え尽き」による学習継続の停滞

共通テストに向けて高い集中力を維持してきた受験生の中には、試験終了後に一時的な脱力感を経験する者が少なくない。これは「共テ燃え尽き」とも呼ばれる現象で、目標達成後の心理的な反動として知られている。

この脱力感が数日間続くと、私立一般の初戦までの準備時間が大幅に削られる。特に、共通テストで目標点に達しなかった場合、失望感が加わり、学習再開がさらに遅れるケースが報告されている。

理系受験生の場合、この停滞期間中に数IIIの感覚が一層鈍るという悪循環が生じる。共通テスト前に既に低下していた数IIIの計算力が、さらに数日間のブランクを経て回復困難な水準に達することがある。

形式切替の失調――記述式の要求水準への適応不全

マーク式に最適化された思考パターンは、短期間では修正が難しい。典型的な失調例として、以下のような現象が観察されている。

  • 途中式の省略癖:マーク式では最終答えのみが評価されるため、計算過程を丁寧に書く習慣が失われる。記述式で途中式を求められた際、どこまで書くべきか判断できず、減点される。
  • 逆算・代入による検証への依存:マーク式では選択肢を代入して正解を探す手法が有効だが、記述式ではこの方法は使えない。正攻法での解法構築が求められるが、その思考回路が鈍っている。
  • 時間感覚のズレ:共通テストは速度勝負だが、私立一般は正確性勝負である。共通テストの時間感覚を引きずると、焦って計算ミスを連発する。

これらの失調は、単に「練習不足」というより、短期間に異なる評価基準へ適応する認知的負荷の問題として理解すべきである。

戦術的ミスマッチ――共通テスト結果への過度の依存

共通テストで予想外の高得点を取った受験生が、一般入試の準備を軽視するケースがある。「共通テスト利用で合格できるだろう」という楽観的見通しが、一般入試対策のモチベーションを低下させる。

しかし前述の通り、共通テストと一般入試では評価軸が異なる。共通テスト利用のボーダーは高く設定されており、予想外の不合格も珍しくない。この場合、一般入試が唯一の選択肢となるが、準備不足により本来の実力を発揮できない。

逆に、共通テストで失敗した受験生が過度に悲観的になり、一般入試の準備に集中できないケースもある。実際には一般入試で挽回可能であるにもかかわらず、心理的ダメージから立ち直れず、受験そのものを諦める事例も報告されている。

作業的・体調的問題――連戦スケジュールによる疲労蓄積

この過密スケジュールは、肉体的・精神的疲労の蓄積をもたらす。特に遠方の大学を併願する場合、移動時間・宿泊・早朝起床などが加わり、睡眠不足が慢性化する。

疲労の影響は、試験後半に顕著に現れる。計算ミスの増加、問題文の読み違い、時間配分の失敗などが生じ、本来の実力を発揮できない状況に陥る。


4. 一般的に報告される"切替の傾向"

学習の重心移動のあり方

共通テスト後、理系受験生の学習内容は数IIIと理科の記述演習へ急速にシフトする。具体的には、以下のような傾向が観察されている。

  • 数IIIの計算演習の再開:微分・積分・複素数平面の典型問題を反復し、計算の自動化を回復させる作業。
  • 理科の論述対策:物理の現象説明、化学の理論記述、生物の考察問題など、記述形式への適応訓練。
  • 過去問演習の集中:志望大学の過去問を年度別に解き、出題傾向・難易度・時間配分を体感する作業。

ただし、共通テスト後の時間的余裕は極めて限定的であり、これらすべてを十分に実行することは困難である。多くの受験生は、優先順位の判断(どの科目・分野を重視するか)に悩む。

大学ごとの問題傾向の違い

私立理系一般入試は、大学ごとに出題傾向が大きく異なる。以下は一般的に報告される傾向である。

  • 早稲田大学(理工学部):数IIIの比重が高く、特に微分・積分の応用問題が頻出。物理は力学と電磁気が中心で、計算量が多い。
  • 東京理科大学:数学は全範囲からバランスよく出題されるが、数IIIの難度が高い。化学は理論化学の計算問題が多い。
  • 明治大学(理工学部):数学は標準的な難度だが、時間に対する問題量が多く、処理速度が求められる。物理は典型問題中心。
  • 芝浦工業大学:数学は基本〜標準レベルが中心で、ケアレスミスが命取りになる。理科は知識問題の比重がやや高い。

このように、大学ごとに求められる能力の種類が異なるため、併願校選びと過去問演習の優先順位付けは重要な判断となる。

過去問の取扱いの変化

共通テスト前は、共通テスト形式の演習(過去問・予想問題・模試)が学習の中心を占める。しかし共通テスト後は、私立一般入試の過去問へ完全に切り替わる。

この切替において、以下のような実務的課題が生じる。

  • 過去問の入手・整理:複数年度分の過去問を揃え、解答用紙を準備する作業に時間がかかる。
  • 時間配分の確認:各大学の試験時間(数学120分、理科90分など)に合わせた演習が必要だが、共通テスト後の日程では十分な回数を確保できない。
  • 解答の自己採点:記述式の採点基準は曖昧であり、自己採点の精度に不安が残る。予備校の解答速報や解説を参照するが、タイミングが遅れることもある。

5. まとめ

共通テスト後の理系受験における核心的構造は、以下の3点に集約される。

  1. 「マーク式→記述式」の形式切替:速度重視から正確性重視への認知的転換が求められるが、短期間での適応は困難である。
  2. 「広範→深掘り」の内容転換:数IA・IIBから数III中心へ、表層知識から深層的思考への移行が必要だが、時間的余裕が不足している。
  3. 「短期変換の時間的制約」:私立一般入試は共通テスト直後から開始されるため、準備期間が極めて限定的であり、過密スケジュールによる疲労蓄積も生じる。

これらの構造的課題を正確に認識することが、理系受験生と保護者にとっての第一歩となる。共通テスト後は「休息期間」ではなく「形式切替期間」であるという現実を理解し、この期間に生じる典型的な失敗パターンを事前に把握しておくことが重要である。

理系受験における「共通テスト後」とは、単なる試験の連続ではなく、認知的・技能的・戦術的・体調的な多課題が同時並行で発生する期間である。自らの状況を客観視することが、合格への道筋を見出す鍵となる。


 




共通テスト直前に「効果の出やすい科目」最後の追い込み

直前期は「英語(特にリスニングと解法慣れ)」「社会(知識の整理)」を優先し、理科は分野別に対応、国語と数学は失点抑制を重視する判断が現実的

共通テスト直前にどの科目へ時間を割くべきかを、試験制度・学習科学・予備校の直前対策を根拠に整理。英語・社会・理科・国語・数学の優先順位

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はじめに

共通テスト直前は時間が限られるため、科目ごとの「短期で得点に結びつきやすい対策」と「時間をかけても伸びにくい領域」を見極めることが重要になる。今回は試験の形式(マーク式・資料読解の増加)学習科学の知見(反復・手続き化が効く領域)優先順位を整理する。


直前でも効果の出やすい科目 — 直前に優先すべき科目・範囲

英語(リーディング・リスニング)

英語は直前で効果が出やすい科目の上位に位置づけられる。理由は二つある。第一に、共通テスト英語は設問形式への慣れと処理速度が得点に直結するため、過去問や予想問題で「読む順序」「選択肢の消去法」「時間配分」を反復することで短期間に安定度が上がりやすい点だ。第二に、リスニングは音声慣れ(速度・イントネーション)で取りこぼしが減るため、直前の集中練習で改善が期待できる。駿台やベネッセの直前ガイドでもリスニング強化と形式慣れを重視している。

社会(地歴・公民)

社会科は「知識の整理」が得点に直結しやすく、直前の優先度は高めと考えられる。共通テストでは資料読解が増えているが、資料を正しく読むための前提は基礎知識の有無であり、頻出テーマや年表・用語の抜けを埋めるだけで得点が安定しやすい。予備校の直前教材やFinalチェック系の冊子がこの時期に重宝されるのはこのためで、短期での回復が比較的現実的という根拠がある。

理科(物理・化学・生物・地学)

理科は分野差が大きい。生物・地学は知識問題の比率が高く、暗記の整理で直前に伸びる可能性がある。一方で物理・化学は計算手順や概念理解が得点源で、基礎理解が不十分だと短期での改善は難しい。ただし、典型問題の解法手順を手続き化しておくことでミスを減らし得点を守ることは可能で、予備校も分野別に直前対策を推奨している。

国語(現代文・古文・漢文)

国語は短期で読解力そのものを大きく変えるのは難しいが、設問形式への慣れや時間配分の確認で失点を減らす余地はある。現代文は文章の相性や読解のクセが影響しやすく、直前は「大幅な得点上昇」よりも安定して解答するための手順確認が現実的。古文・漢文は語彙・文法の最終確認で得点改善が見込める場合がある。大手予備校の国語対策でも形式理解と時間配分の重要性が強調されている。

数学(ⅠA・ⅡB)

数学は直前で大きく伸ばすのが難しい科目に分類される。共通テスト数学は問題文の読解と処理速度、基礎的な論理の組み立てが必要で、基礎が固まっていない場合は短期での改善が限定的になりやすい。ただし、典型問題の再確認・計算ミス削減・解答順序の最適化は直前でも効果があり、失点を抑える観点で優先度は中程度と考えるのが実務的である。数学対策では「直前は落とさない対策」を重視。


直前にどの科目を優先するか

優先順位を決める際は、まず模試の科目別偏差値直近の過去問での再現性を照らし合わせる。偏差値が低くても過去問で再現できるなら短期で安定化しやすく、逆に偏差値が高くても過去問で崩れる科目は本番での再現性を高める必要がある。基礎解答力が欠けている科目は短期での改善が難しいため、「得点を伸ばす」より「失点を減らす」方針に切り替える判断が合理的だ。時間と体力の制約を踏まえ、集中力を要する数学や長文英語の長時間演習は、体調や睡眠を優先して分割して行う方が効率的になる。今できないことは潔く捨てる判断は、模試データと過去問再現性に基づく確率的判断として説明できる(例:基礎が未習得の単元を直前に新規習得するより、既習の頻出分野を確実にする方が得点期待値が高い)。


まとめ

英語(特にリスニングと形式慣れ)と社会(知識整理)は直前に効果が出やすい。理科は分野別に対応し、国語と数学は大幅な伸びより失点抑制を優先するのが現実的。判断は模試偏差値・過去問再現性・基礎解答力の有無・時間的制約を基準に行うこと。


 


共通テスト1週間前の「直前対策」で点数を最大化する!迷える受験生に贈る最終調整

共通テスト1週間前の「直前対策」で点数を最大化する!迷える受験生に贈る最終調整バイブル

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いよいよ共通テストまで1週間前となりました。皆さん緊張しているとおもいます。

予備校の教室でも、生徒たちの表情が日に日に硬くなっていくのを肌で感じています。「あれもやっていない、これも不安だ」と、何かに追われるような焦燥感に駆られるのは、これまで真剣に向き合ってきた証拠でもあります。まずは、その緊張感こそが本番で集中力を高めるためのエネルギーになるのだと、今の自分を肯定してあげてください。

さて、この「残り1週間」という時間をどう過ごすか。ここでの選択が、当日の点数を数点、あるいは数十点単位で変える可能性があります。今日は、多くの受験生を見てきた予備校講師として、そして一人のブロガーとして、皆さんが最後に確実に点数を積み上げるための「共通テスト1週間前の過ごし方」についてお話しします。決して魔法のような裏技ではありませんが、堅実で、かつ誰にでも実行可能な戦略です。

鉄則!「新しいこと・特別なこと」は絶対にしない これまでの自分を信じて

まず最初に、最も重要な心構えからお伝えしましょう。試験直前だからと言って新しいものを始めるのはオススメしません。

直前期になると、本屋の参考書コーナーが急に輝いて見えたり、友人が持っている見慣れない問題集が魔法の杖のように思えたりすることがあります。「もしかしたら、この新しい予想問題集をやれば劇的に点数が上がるのではないか」という誘惑に駆られるのです。しかし、これは非常に危険な賭けです。

なぜなら、新しい教材に手を出すことには大きなリスクが伴うからです。今まで見たこともない形式や難問に出くわし、もし解けなかった場合、皆さんはどう感じるでしょうか。「自分はまだこんな問題も解けないのか」と自信を喪失し、不必要な不安を増幅させることになります。また、新しい解法や理論をこの短期間で自分のものにし、使いこなせるレベルまで昇華させる時間は、物理的に残されていません。

皆さんは昨日今日受験を始めた素人ではないはずです。春から、あるいはもっと前から積み上げてきた膨大な学習量があるはずです。この1週間ですべきことは、未知の領域を開拓することではなく、いままでやってきたことの地を固めることに徹してください。使い込んだ参考書、書き込みだらけのノートこそが、今の皆さんにとって最強の武器なのです。

「宝の山」は過去の自分の中に埋まっている

では、具体的に何を使って勉強すればいいのでしょうか。答えはシンプルです。模試、過去問で一度間違えた問題を解き直すことです。

これまでに受けた模試や、演習として解いた過去問を思い出してください。解きっぱなしになって埋もれている問題はありませんか?今からゼロのところを勉強し始めるとドツボにはまりますが、一度解いた問題であれば話は別です。

間違えた問題というのは、言わば「皆さんの思考の癖」や「知識の穴」を映し出す鏡のようなものです。一度間違えたということは、そこには必ず原因があります。単なる計算ミスだったのか、用語の定義を勘違いしていたのか、あるいは問題文の読み取りが甘かったのか。これらの「ミスの原因」を分析し、修正することこそが、最も効率的な点数アップの方法です。

「解き直す」といっても、単に正解して安心するためではありません。なぜその選択肢を選んでしまったのか、どう考えれば正解に辿り着けたのか、そのプロセスを再確認するのです。一度脳を通った情報は、ゼロから学ぶよりも遥かに定着しやすく、短時間で成果が出ます。今まで受けた模試や解いた過去問でうまくできなかったところを対策しておきましょう。それが、本番で同じミスを繰り返さないための唯一の防波堤となります。

「知識・暗記分野」は裏切らない

ここからは、より具体的な得点源の話をしましょう。直前期に最もコストパフォーマンスが良いのはどの教科か。それは間違いなく「暗記要素の強い分野」です。

知識問題の対策、文系科目や生物などの暗記分野は直前まで対策がしやすく復習しておけばそのまま点数に直結します。数学や英語の読解力といった能力は、一朝一夕で劇的に伸びるものではありません。しかし、歴史の年号、古文単語、生物の用語、地学の知識などは、覚えたその瞬間から得点力になります。試験会場に向かう電車の中で覚えた単語がそのまま出題される、なんてことも決して珍しい話ではありません。

特に理系で文系科目の対策がおろそかになっている人は多いはずなので1週間前に総復習して点数の底上げを図りましょう。理系受験生にとって、地理や公民、国語の知識問題はおろそかになりがちなポイントです。しかし、共通テストの配点は残酷なまでに平等です。数学の難問を解いて得る5点も、現代社会の用語を覚えて得る5点も、同じ5点です。(大学によって傾斜配点がある場合もあります)

もし今、数学の難問に頭を抱えている時間があるなら、その時間を社会科目の教科書を読み返す時間に充ててみてください。知識のメンテナンスは、やればやるほど確実に点数となって返ってきます。直前期の不安を払拭するためにも、「覚えるだけで点が取れる」という作業は精神衛生上も非常に有効です。

どうしても「演習不足」を感じる単元がある場合

ここまで「新しいことはするな」と口を酸っぱくして言ってきましたが、どうしても不安が拭えないケースもあるでしょう。「どうしても演習量不足の単元は?」という疑問に対しては、慎重な判断が必要です。

新しいことはやるなと言ってもやっていない問題は解けるはずがありません。その場合は仕方がないので手を広げましょう。ただし、これには明確な条件があります。それは「主要科目の基礎が十分に固まっていて、どうしても特定の分野だけが手付かずである場合」に限ります。

例えば、理系の場合社会科目のやり込みが浅かったりや理科科目の中でも特に物理の交流や原子分野などの出題率が低いところは見過ごされがちです。模試でもあまり出題されず、学校の授業も最後の方で駆け足だったため、演習量が圧倒的に足りていない。そういった「明確な穴」がある場合、今から手を出すとすればこういったところでしょう。

物理の原子分野などは、公式や考え方を整理するだけで解ける問題が出題されることも多く、手付かずのまま本番を迎えるのはあまりにも惜しいです。しかし、これはあくまで「緊急避難的な措置」であることを忘れないでください。数学や英語といった主要科目でもう直前にやれることはないな、という場合に限ります。優先順位はしっかりつけて足元を掬われないようにしてください。もし主要科目に不安があるなら、マイナー分野の対策よりも主要科目の復習を優先すべきです。全てを完璧にしようとして共倒れになるのが一番怖いシナリオです。

最後まで「守り」と「攻め」のバランスを

共通テスト1週間前というのは、受験生活の集大成に向けた最終調整期間です。ここで大切なのは、冷静な判断力です。

不安に駆られて闇雲に新しい問題集に手を出すのは「無謀な攻め」です。一方で、すでに解ける問題ばかりを眺めて安心しているだけでは「過剰な守り」になってしまいます。

これまでに築き上げてきた自分の実力を信じ、過去のミスを丁寧に潰していくこと。そして、即効性のある暗記分野で確実に点数を上積みすること。この「守り」と「攻め」のバランス感覚こそが、皆さんの結果を左右します。

体調管理や生活リズムについては、あえてここでは細かく言いません。ここまで頑張ってきた皆さんなら、自分がどうあるべきかは十分に分かっているはずだからです。

最後にもう一度伝えます。

新しい参考書はいりません。奇跡の大逆転を狙う必要もありません。必要なのは、これまでの努力を本番で100%発揮するための「確認」と「微調整」です。

残された1週間、焦らず、腐らず、淡々と。

今までやってきたことの地を固めることに徹してください。そうすれば、結果は必ずついてきます。皆さんが万全の状態で本番を迎えられることを、心から応援しています。


 


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