
「理系学部(工・理・農・薬など)」において、英語がどの程度合否を左右するのか
① 構造(医学部との決定的な違い)
② 難易度帯別(大学群別)
③ 学部別(工・理・情報・薬など)
④ 志望校別に「何をどこまでやれば十分か(教材レベル)」
医学部においては英語力は大きく影響するため医学部を除き説明します。
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まず一文でまとめます。
理系(非医学部)では「英語=勝負を決める武器」ではなく、
「落とさないための必須科目」になりやすい
つまり
英語が強いだけでは合格しにくい
しかし 英語が弱いと即不合格になりやすい
という「足切り+安定装置」の役割です。
| 観点 | 医学部 | 理系(非医学部) |
|---|---|---|
| 英語の役割 | 合否を決める主戦力 | 失点回避・補助 |
| 配点 | 高い(150〜200) | 標準(100〜150) |
| 差のつき方 | 上位層でも大差 | 上位層は団子 |
| 数学・理科 | 英語で補える | 数学が最重要 |
| 英語弱者 | ほぼ即死 | 数学次第で挽回可 |
➡ 理系では「数学>英語」構造が基本
影響度:中〜高(ただし主役ではない)
英語は難しい(抽象・長文)
だが 数学が最重要
英語で差がつくのは「上位層同士」
英語:65〜75% → 合格圏
英語:50%以下 → かなり不利
英語90%でも数学が弱ければ不合格
➡ 英語は「上位での順位調整装置」
影響度:中
標準〜やや難長文
記述は限定的
数学・理科で大勢が決まる
英語60〜70%あれば十分
英語40%台は危険
英語80%は加点要素
➡ 英語は「合格ラインを安定させる科目」
影響度:低〜中
標準問題中心
語彙・文法が解ければ対応可
英語50〜65%で問題なし
数学が合否をほぼ決定
英語は足切り回避が目的
➡ 英語は「最低限でOK」
| 学部 | 英語の重要度 | 理由 |
|---|---|---|
| 工学部 | ★★☆☆☆ | 数学・物理が主 |
| 理学部 | ★★★☆☆ | 抽象英文が出やすい |
| 情報系 | ★★☆☆☆ | 数学(離散・論理)が最重要 |
| 農学部 | ★★★☆☆ | 生物系英文あり |
| 薬学部 | ★★★★☆ | 医学部寄り(英文長め) |
※ 薬学部は 医学部英語に近づく大学もあり注意。
到達目標:英語 65〜75%
単語:英単語ターゲット1900
文法:Vintage / Evergreen
英文解釈:ポレポレ or 基礎英文解釈の技術100
長文:難関大長文演習(理系向け)
過去問:10年分(精読)
➡ 医学部ほど語彙は不要、構造理解重視
到達目標:英語 60〜70%
単語:ターゲット1900
文法:Vintage
長文:やっておきたい英語長文500〜700
過去問:5〜7年分
➡ 「難しすぎる英語」は不要
到達目標:英語 55〜65%
単語:速読英単語(必修)
文法:Next Stage / Evergreen
長文:共通テスト+標準長文
過去問:3〜5年分
➡ 英語は最短距離で仕上げる
❌「理系だから英語はいらない」
→ 足切りで落ちる
❌「英語を極めれば逆転できる」
→ 数学が足りなければ無理
❌「医学部英語と同じ対策が必要」
→ オーバーワーク
理系(非医学部)英語の本質
主役ではない
だが欠けると致命的
「70点を安定して取る科目」
効率最優先で仕上げるべき
理系英語は「勝つため」ではなく
「負けないため」にやる