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共通テスト国語の特徴を理解する

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大学受験生にとって、共通テストの国語は「読解力」を試される非常に重要な科目です。特に夏休みはまとまった学習時間を確保し、基礎力を固める絶好のタイミング。ここでは、夏休みに共通テスト国語を効率的に対策する方法を詳細に解説していきます。文章理解の精度を上げ、設問に対応できる力をつけるためのポイントや勉強法、注意点を具体的にまとめました。


1.共通テスト国語の特徴を理解する

共通テスト国語は、大きく分けて「現代文(評論・小説)」と「古文・漢文」の3つの分野から構成されています。それぞれの分野に特化した学習法が必要ですが、全体を通じて最も大切なのは「文章の内容を正確に読み取り、設問に的確に答える力」です。夏休みは、この読解力の土台を作る期間と位置づけましょう。


2.現代文対策の進め方

2-1 読解の基本スキルを身につける

現代文は文章の構造を理解し、筆者の主張や論理展開を把握することがカギとなります。以下のポイントを意識して読み進めましょう。

  • 段落ごとの役割を把握する
    文章全体を数段落に分け、各段落が何を述べているのか要点を書き出します。

  • キーワード・接続詞に注目する
    「しかし」「つまり」「なぜなら」などの接続語が論理の転換点を示すため、特に意識して読解しましょう。

  • 筆者の主張と根拠を明確にする
    主張(結論)とそれを支える理由や例を区別しながら整理します。

こうした方法で文章の流れを掴む練習を繰り返すことが、共通テストの長文問題攻略には不可欠です。

2-2 問題形式別の対応法

共通テストの現代文では、選択肢問題が中心ですが、問題のタイプによって答え方を変える必要があります。

  • 内容一致問題
    文章の該当部分に戻って、設問の文と照らし合わせながら正誤を判定。

  • 筆者の意図を問う問題
    筆者の主張や態度を把握し、本文中の表現と照合します。

  • 語句の意味や用法を問う問題
    前後の文脈から推測し、辞書的な意味に頼らず、文章の中での使われ方を重視します。

  • 段落要約・構成把握問題
    段落の役割や要旨を整理する力を養いましょう。

問題集や過去問を使い、各問題タイプの解法パターンを体得することが大切です。

2-3 複数回読む習慣をつける

最初は難しくても、一度目は全体の流れを把握し、二度目は詳細を読み取り、三度目は設問に答える練習を行うと、文章理解が深まります。特に夏休みは時間に余裕があるので、丁寧な読み込みを習慣化しましょう。


3.古文・漢文対策の進め方

3-1 古文の基本知識を固める

共通テスト古文は、基礎的な文法知識や語彙力が土台となります。夏休みは以下を重点的に見直しましょう。

  • 助詞・助動詞の用法
    「ず」「けり」「なり」などの意味と使い方を整理します。

  • 敬語・接続詞
    尊敬語・謙譲語の区別、文中の接続表現も確認。

  • 古文単語の暗記
    出題頻度の高い単語は確実に覚え、文脈から意味を推測できるようにします。

3-2 漢文の基礎ルールを習得する

漢文は返り点や送り仮名の使い方を理解し、基本的な句法を覚えることが重要です。

  • 句形のパターン練習
    「〜者」「〜也」など頻出の文末表現を把握。

  • 読解の流れを掴む
    漢文は直訳でなく意訳する意識を持ち、文章の意味の塊ごとに読みます。

3-3 古文・漢文の演習法

  • 音読で感覚を掴む
    古文・漢文は音読するとリズムや意味のつながりがつかみやすくなります。

  • 訳・現代語訳を逐一確認
    自分で訳せなかった部分は参考書の訳文を写し、理解を深めましょう。

  • 問題演習を繰り返す
    基礎が固まったら、過去問や問題集を使い、多様な文章に慣れることが大事です。


4.文章読解力向上のための共通のポイント

4-1 語彙力の強化

現代文・古文・漢文すべてに共通して語彙力は読解力の基盤です。夏休み中に日常的に語彙を増やす工夫をしましょう。

  • 語彙ノート作成
    新しく覚えた言葉や知らなかった表現をまとめ、意味や用例を書き込みます。

  • 類義語・反義語をセットで覚える
    言葉の微妙なニュアンスを理解できるようになります。

4-2 精読の習慣化

速く読むことも重要ですが、共通テストでは文章の細部まで正確に理解する力が求められます。じっくり時間をかけて読む練習をしましょう。

  • 設問の前に文章を読む
    設問を先に読んで予想解答を立てるより、まずは文章全体を読んで理解することが基本です。

  • 疑問点はすぐに調べる
    分からない単語や表現は放置せず、必ず調べて覚えます。

4-3 文章の構造把握

特に評論文は筆者の論理展開が明確なので、文章の構成を意識して読みましょう。

  • 導入・展開・結論を見抜く
    それぞれの部分が何を言っているか簡潔にまとめる訓練が有効です。

  • 比較・対比の関係に注目
    文章内で示される対立する意見や事例を整理しておくと理解が深まります。


5.夏休みならではの学習ポイント

5-1 過去問演習の積極活用

夏休みはまとまった時間が取れるため、過去問に取り組むチャンス。まずは基礎力を確認し、問題傾向をつかみましょう。

  • 1回の演習は丁寧に
    すべての問題を解いた後、解答解説を読み込んで間違えた理由を徹底分析。

  • 類似問題の反復練習
    特に苦手分野は類題を繰り返し解き、知識と読解力を強化。

5-2 模試・問題集の活用法

市販の問題集や模試の復習は重要です。単に問題を解くだけでなく、解説を読んで理解を深めることに重点を置きます。

  • 解説を自分の言葉でまとめる
    重要ポイントをノートに書き写すことで記憶に残りやすくなります。

  • 復習時は音読も併用
    文章の流れや言い回しを体感的に理解する効果があります。


6.夏休み後の準備に向けて

夏休みはあくまで基礎固めと読解力の底上げの期間です。秋以降はこれを踏まえて、より実践的な問題に取り組み、時間内に解く訓練を重ねることが重要になります。夏の努力が秋冬の飛躍につながることを意識しながら、着実に力を伸ばしていきましょう。


まとめ

共通テスト国語対策を夏休みに進める際は、以下の点を重視してください。

  • 現代文は文章構造の理解を深めること

  • 古文・漢文は基礎文法・語彙力の徹底と反復演習

  • 語彙力強化と精読習慣の確立

  • 過去問・問題集を用いた基礎力の確認と応用力の養成

これらを丁寧に積み重ねることで、夏明けには共通テスト国語で高得点を狙える力が自然と身についています。今夏の取り組みが合格への確かな一歩となるはずです。


この内容を基にしっかり学習を進め、受験本番に向けて着実に実力を伸ばしていきましょう。


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