「MARCHなら読めたのに、早稲田の英語はまったく歯が立たない…」
こう感じる受験生は少なくありません。なぜか?
大学ごとに、出題の「質」も「量」もまったく違うからです。
この記事では、**早慶とMARCH(明治・青学・立教・中央・法政)**の英語入試を比較し、
受験生が志望校・併願校を選ぶ上で必要な情報と対策法をまとめました。
項目 | 早稲田・慶應 | MARCH |
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問題形式 | 長文中心+記述 or 難選択肢 | 長文中心+選択式(マーク) |
長文の語数 | 約600〜900語×2〜3題 | 約500〜700語×2題前後 |
語彙レベル | 英検準1級〜1級(難) | 英検2級〜準1級 |
設問傾向 | 抽象的・構造理解・要約・指示語など | 内容一致・語句整序・文法 |
試験時間 | 90分(読解量が多い) | 60〜90分(標準〜やや長) |
難文+構文力重視、指示語・空所補充・要約
英語を通じた**「思考力」や「表現力」**を問う
一部は全問記述(選択肢がない)
長文の処理量が圧倒的。語彙とスピード勝負
選択式でも選択肢が極めて精緻
トピックは哲学・科学・国際情勢など抽象的
語彙・構文は比較的オーソドックス
テーマは日常生活や社会問題、やや具体的
内容一致・空欄補充・文法問題が中心で対策しやすい
MARCH:標準〜やや長い英文で読解中心
早慶:難文(抽象・論説)×時間制限 → **「処理速度+構造分析力」**が必要
MARCHは「本文の内容が理解できていれば解ける」問題が多い
早慶は「本文+推論」「文脈からの再構成」など、知識・背景・論理力が必要
早稲田政経:「本文全体を要約しなさい(80語)」
明治法学部:本文中の内容一致 or 空欄に入る語句を選ぶ
項目 | MARCH向け対策 | 早慶向け対策 |
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語彙 | 英検2級〜準1級レベルの単語帳(ターゲット1900など) | 英検準1級〜1級+新聞・アカデミック語彙 |
読解 | 基本構文・段落整序・内容一致演習 | 難関長文(英文構造把握)+記述・要約訓練 |
時間配分 | 時間は足りるので正確さ重視 | 90分で3題処理→速読訓練が必須 |
過去問 | 直近5年+形式が安定している大学が多い | 早慶は学部ごとに形式が異なるため、各学部の傾向分析が重要 |
あなたのタイプ | 向いている大学群 | 理由 |
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読解は得意で、英文を論理的に読める | 早慶 | 難文・構文・要約に対応できる |
単語力に不安があり、読解スピードも普通 | MARCH | 基礎〜中堅レベルを丁寧に積むべき |
論理や哲学的な思考が得意 | 慶應(特に文・SFC) | 抽象長文との相性がよい |
国語・現代文が得意 | 早稲田(特に文・社学) | 英語も文構造・論理展開で解ける傾向あり |
MARCHと早慶では、「英語で何を測るか」がまったく違う
早慶は「読みながら考え、表現する力」まで問われる
併願校選びも、「自分の英語力の特性」を知ることがカギ!